新卒から即戦力人材。引く手あまたな高専生がソフトバンクを選んだ理由 | キャリコネニュース
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新卒から即戦力人材。引く手あまたな高専生がソフトバンクを選んだ理由

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高等専門学校(以下、高専)入学以来、本科で5年、専攻科で2年間情報工学を専攻し、2018年にソフトバンクに新卒入社した堀口 さくら。専門的な技術を身につけた高専生は、推薦枠の中から就職先を選ぶことが多い中、なぜソフトバンクを選んだのか。そして2019年現在エンジニアとしてどのような成長、楽しさを実感しているのかを語ります。【talentbookで読む】

ネットワーク構築から睡眠時無呼吸症候群研究まで──幅広く学んだ高専時代

なぜ高専に進んだのかと、よく聞かれるのですが、シンプルに普通の高校とは違うところに行きたいと思ったからです。私、あまのじゃくなところがあるんですよね(笑)。

高専で情報工学を選んだ理由は、ふたつあります。私が中学生だった当時は、いわゆるガラケーからスマートフォンに移行するタイミングで、IT業界の盛り上がりを肌で感じていたんです。そこで、ITに関連するスキルを身につけておけば、将来安泰だろうなと思ったのがひとつ。

もうひとつは純粋に、一番難しい学科だったからです。人と違う道を選ぶからにはチャレンジしよう!と考えていました。

情報工学科では、ネットワークやソフトウェア、サーバーサイドからフロントエンドまで、情報に関する幅広い領域を学びました。プログラミングすごく楽しそうに仕事言語も、今の開発現場で困ることはない程度まで、一通り書けるようになりましたね。

5年間みっちり学んで、そのまま卒業して就職するという選択肢もあったのですが、まだ自分のスキルに物足りなさを感じていました。大学編入の道もあったのですが、同じテーマを継続して研究することで、より理解を深めていきたいと考えていました。最終的には専攻科へ内部進学し、さらに2年間研究を続け、より高度な専門知識、情報以外の分野の知識も学びました。

専攻科進学後に選んだ研究テーマは、睡眠時無呼吸症候群。それだけを見ると「なぜあえてそのテーマを?」と思われるかもしれません。

当時、生体信号に関する研究が流行り始めた時期で、個人的に興味がありました。私の学校だと、生体信号で選択できるのは脳波と音声の2種類。脳波はすでに多くの学生が取り組んでいたので、音声に興味が向いていきました。ここでもあまのじゃくな性格が出ていますね(笑)。

生体信号の解析を扱う教授は、睡眠時無呼吸症候群の音声解析を専門領域としていました。私の父親が睡眠時無呼吸症候群の疑いがあったこともあり、研究のしがいがあると思ってテーマを決めましたね。

「外の世界に視野を広げるべき」高専特有の就職活動から解放された先輩の言葉

高専で研究を続けるうちに、今度は習得した技術を生かしてモノづくりに取り組みたい、また世の中に向けてそれを発信してみたいと感じるようになり、モノづくりに関われることを軸に就職活動を始めました。

高専には大手企業も含め多くの企業から推薦での募集がかかります。高専生の就職活動では、まず推薦枠に応募するのが一般的でしたが、自分と相性の合う会社がなかなか見つからず、悩んでいました。

そこで、研究室の先生に相談したら、「堀口は、推薦枠があるような大企業とは合わないと思う」と言われたんです。推薦枠のある企業は、インフラ系の大手企業が多く、面接でもすごく雰囲気が堅いんですよね。私のキャラクターではそういう社風にはなじまないと言われて、妙に納得した記憶があります。

そんな悩みを抱えていたときに、高専の先輩から「推薦枠だけで考える必要はない。もっと外の世界にも視野を広げてみたらいいよ」とアドバイスをいただきました。たしかに、自分に合う会社を見つけるためには視野を広げる必要があると思い、まずはその先輩が在籍するヤフーの選考を受け、その流れでソフトバンクの選考を受けることになりました。

面談で話を聞き、「スピード」「No.1」などをバリューとして掲げていたところに興味が湧きました。企業として当たり前に目指すべきことではあるのかもしれませんが、バリューとして堂々と掲げるのは相当の覚悟がなければできないことだなと。私は昔から負けず嫌いな性格なので、性質的に合うのではないかと感じました。

そんなことも影響してか、ソフトバンクの選考では変に忖度せず、「アイデアが湧いたら起業したいと考えているが問題ないか」といった、普通なら聞きにくいこともどんどん質問しました。

私の明け透けすぎる質問に対しても、採用担当者はしっかり答えてくれて。「開発以外にも、さまざまな業務にチャレンジできる環境」であること、「社内起業制度がある」ことなどを丁寧に教えていただき、キャリアパスの柔軟性を感じました。

もっとスピーディーに成長したい──アジャイル開発チームへの異動を志望

▲自ら手を挙げ、ジョインした「BLUU」のメンバーと(写真:前列中央)

▲自ら手を挙げ、ジョインした「BLUU」のメンバーと(写真:前列中央)

ソフトバンク入社後は、IoT関連サービスの開発部署に配属され、APIをお客様に提供するチームでフロント開発やデータ加工を担当しました。

部署の中でさまざまな案件に携わるうちに、アジャイル開発に興味が湧いてきました。日本でもアジャイル開発への関心が高まってきていたし、何より、アジャイル開発に携わる同期がすごく楽しそうに仕事して、ぐんぐん成長しているように見えたんです。

そのときの私のチームではウォーターフォール開発を採用しており、チーム全体でプロジェクトを確実に進める上での工程や、そこで必要となるビジネススキルについては学ぶ機会が多くありました。しかし、自分としてはもっとエンジニアとして開発に関わっていきたい。手を動かす機会を増やして成長したいと考えていました。

若いうちに開発技術を身につけたいと強く思っていたので、当時は開発以外の作業に時間を取られることに焦りを感じていました。私が資料を作成している間に同期はどんどん開発に携わり、技術力に差が開いてしまう。できる限り早く、アジャイル開発にも対応できるようにならなければならないと感じていました。

なので、上長には「どうしてもアジャイル開発に携わりたい」と言い続けていました(笑)。そしてアジャイル開発を採用するスマートパーキングサービス「BLUU」の開発チームに無事ジョインすることができたのです。

現在はプロダクトオーナーから降りてくる案件をチームで分担して協力しながら進めています。チームとしてはまだ、アジャイル開発の手法を確立できている状態とは言えませんが、試行錯誤しながら日々取り組んでいますね。

アジャイル開発チームに参画してから、技術面だけでなく、タスク管理能力などさまざまな面で成長を感じています。

アジャイル開発では、1週間単位でタスクを割り振り、漏れなく処理できるよう短期的にスケジュールを組んでいく必要があるんです。個人の開発業務の進め方に自由度が高い分、責任感と自己管理能力が求められるので、社会人として必要なスキルも底上げできているように感じています。

マネジメント、育成、起業。さまざまなキャリアを実現できる土壌がある

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ソフトバンクに入社して感じているのは、「成長機会があらゆる場所にある」ことと、「個人の成長をサポートするために必要な環境が整えられている」こと。

ソフトバンクの開発チームは、エンジニア全員が楽しく仕事しているところが何より特徴的だと思います。一般的に考えると珍しいかもしれませんが、エンジニア同士、手を動かしながら頻繁に会話をしています。今所属しているIoTシステム開発部のメンバーは年齢もさまざまで私以外全員男性という環境ですが、年齢や性別に関係なくフラットなコミュニケーションを取れていると感じます。

若手、中堅に関わらず学ぶことを大切にするエンジニアが多く、お互いに尊敬し合える関係性が築けているからこそ、このような文化が根付いているんじゃないかと思いますね。私もちゃんと勉強しなければいけないなと、周りの先輩から良い刺激をもらっています。

知的好奇心が強い人にとっては、最高の環境だと思います。とくに、スキルを持っている高専生は学んできたことを存分に生かし、さらに深めることができると思っていて。私自ら母校に行って、ソフトバンクの良さを高専生にアピールしたいぐらいです(笑)。

最近では、育成やマネジメントに対する興味も出てきています。私が憧れるのは、技術に詳しい開発部署のマネージャー。管理職として組織をマネジメントしていく上では、まずは土台となる技術力がないと難しいと考えています。なので、今は土台となる技術力を高める時期と捉え、ひたすら手を動かしつつ、勉強に励んでいます。

もちろん、採用面接時に話した起業の夢も諦めてはいません。ソフトバンクには社内起業制度もあるので、今やるべきことに取り組んで、その中で良いアイデアが湧いてきたら、ぜひ挑戦してみたいですね。

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