「やりたいことが多すぎる!」就職したくなかった私がたどり着いた会社の選び方 | キャリコネニュース
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「やりたいことが多すぎる!」就職したくなかった私がたどり着いた会社の選び方

▲500名の学生が所属する全日本学生スノーボード協会の副代表をしている沼尻(写真左下グレーのウェア)。合宿は130名が参加します

▲500名の学生が所属する全日本学生スノーボード協会の副代表をしている沼尻(写真左下グレーのウェア)。合宿は130名が参加します

「好きなことはあるが仕事と重ならない」そんな悩みを抱える就職活動生は多くいます。全日本学生スノーボード協会の副代表、インカレサークルWHITE LABEL KANTOUの代表を務める東海大学4年の沼尻 朋子もそのひとりでした。就職したくないという思いが強かった沼尻は、どのように就職先を決めたのでしょうか。【talentbookで読む】

欲張りでわがままで、やりたいことが次々と出てくるのが私

中学校まではクラシックバレー、高校ではチアリーディング、大学ではスノーボードとスポーツに打ち込んできた沼尻。スイッチが入ると人一倍熱くなるのが彼女の持ち味です。

沼尻 「幼いころからよく言われるのが “欲張りだね ” と “わがままだね ” のふたつです (笑)。中学高校と部活一本。大学ではサークル活動に憧れてスノーボードの学生団体に入りました。ただ、インストラクターが着ているウェアを見ているうちに想いが募り、『インストラクターになりたい!』というスイッチに切り替わったんです。

もちろん、実績のない状態からインストラクターになることは簡単ではありませんでした。片っ端から電話で当たり、住み込みで教えていただけるゲレンデを探したんです。『無賃でいいです。薪割りでもなんでもやります』って頼んでいました(笑)」

住み込みのゲレンデで薪割りから始めて、2カ月でインストラクターに抜てきされた沼尻。当初掲げた目標を達成しても、すぐに次の目標が現れます。

沼尻 「インストラクターとして現場に出始めたころには『若いけどうまいじゃん』って言われたいと思うようになりました。というのも、プロでもアマチュアでもお客様からいただく 90分 4500円の受講料は変わらないので、自分の “若さ ”以外のパフォーマンスが他のインストラクターの方に劣っているのは許せなかったんです。

それに加えて、日々上達することと、ライセンス取得をすることが目標となりました。それと同時に、学生団体をどのように大きくしていくか、どのようにしたら活動規模を広げることができるか、ということを日々考えていましたね」

将来の選択を増やすことは今しかできない

▲学生団体でスノーボードを教える沼尻(左手前)。アルバイト先もスノーボードショップです

▲学生団体でスノーボードを教える沼尻(左手前)。アルバイト先もスノーボードショップです

毎年冬になるとゲレンデの近くに家を借りていた沼尻。大学3年生になり、就職活動の解禁日が近づいてきてもスノーボードに対する熱は一切冷めず、3月1日に迎えた就職活動の解禁日も雪山にいました。

沼尻 「正直、就職したくないなーって思っていました(笑)。今の環境が楽しすぎて、プータローでもいいなーって。ただ、母親からは『卒業したら 3年間はスーツを着なさい』と言われてきていたので、葛藤もありました。実際に、母親は理系の大学を出て会社勤務をしていましたし。
祖母も叔母さんも薬剤師という家系だったので、母親はその言葉を体現してきたのを知っていました。そんな母親のアドバイスもあって、私も理系の学部に通っていたんです。ただそれでも、スノーボード熱を冷ますのは簡単ではなかったですね」

4月になると、沼尻は嫌いだという黒のスーツを着て、会社説明会に参加するようになります。その背景には母親の存在がありました。

沼尻 「あきれた母親に車の免許を没収されてしまい、ゲレンデに行けなくなってしまったんですよね(笑)。そのようなことがある中で将来のことを考えたときに、 “今しかできないこと ”は働くことしかないなと思って。というのも、ゲレンデで出会うさまざまな人の生き方を見て、将来またゲレンデに戻ってくるという選択は、自分が決断すればいつでもできることだと思ったんです。

だからこそ、今は将来の選択肢を、広げられるだけ広げてみたいと思って。そこから、仕事では “何をするか ”ではなく “何を体得するか ”が私にとって重要だと思いました」

汎用性が高いスキルを身につけたいと考えた沼尻、具体的なイメージは浮かんでいなかったため、まずは業界や業種を絞らずに企業の説明会や選考に参加してみることにしました。

自分が会社に求めることを鮮明にイメージできた

▲学生団体の活動規模を広げるために関西の大学へ行き「飛び込み営業をしてきました」と笑顔で話す沼尻

▲学生団体の活動規模を広げるために関西の大学へ行き「飛び込み営業をしてきました」と笑顔で話す沼尻

会社説明会へ参加していく過程で、沼尻は営業職に興味を持ち始めます。そんな中、ナビサイトで通信サービスを扱う会社を調べていた際に、興味を持ったのがシティクリエイションホールディングスグループ(以下シティクリエイション)でした。

沼尻 「大学で通信を専攻していたので、通信関係の会社から調べていました。というのも高校生のときにチア部で被災地に行き披露をする機会がありまして。そのときに震災で子どもを亡くしたお母さんから『距離は遠いですけど、(この街のことを)忘れないでほしいです』というメッセージをもらったんです。私はそのとき初めて “距離 ”という壁の存在を感じました。

私たちは当たり前のように、通販や SNSを利用して、その壁を感じずに生活できていますが、それはインターネットがあるからだとそのとき思ったんです。ただ、ハードウェアは本当に苦手で(笑)。技術職でなく営業職で探すことにしました。それで、通信商材を扱っているシティクリエイションに興味を持ちました。ただ、選考期間から内定をいただくまでの過程では『入社したい』とまでは思っていなかったんですよね(笑)」

沼尻がシティクリエイションへの入社を決めたのは、就職活動がひと段落したときでした。

沼尻 「就職活動がひと段落して振り返ったときに、シティクリエイションだけが私の印象に強く残っていました。というのも選考で最初の質問が『なんでこの会社入りたいの?』ではなく、自分のルーツをたくさん聞かれまして。それがすごく意外でした。そのときは、話していく中でだんだん楽しくなっちゃって『自分の人生、結構おもしろいな』なんて思ってました。ただ選考を楽しんでいただけなんですけどね(笑)。

振り返ると、自分がシティクリエイションに入社したときに “何をできるようになりたいのか ”と “なぜしたいのか ”が鮮明にイメージできていたんですよね」

仕事という未知の領域で「やりたいこと」を探すのではなく、「何をできるようになるか」をモノサシに就職先を決めた沼尻は、7月にシティクリエイションへ内定承諾し、3カ月間の就職活動を終えました。

常にベストパフォーマンスを尽くしたい

▲沼尻(左)が選考期間中に現場社員面談を行った営業部の田村(右)と。田村は大学時代スキー部の主将だったため、すぐに意気投合しました

▲沼尻(左)が選考期間中に現場社員面談を行った営業部の田村(右)と。田村は大学時代スキー部の主将だったため、すぐに意気投合しました

スイッチが入ると人一倍熱くなる沼尻ですが、営業の仕事に対してはスイッチを入れるための施策があるそうです。

沼尻 「もちろん、実際に経験してみないことには、自分が熱くなれるかどうかはわからないことだと思っていますが、だからこそおもしろくなるまで追求したいと考えています。働いて 3年目になるスノーボードショップでのアルバイトも、最初は好きで始めたのに全然おもしろく感じなかったんですよ(笑)。

ただ、売れたときになぜ売れたのかを考えていくと、徐々にお客様の行動パターンからも何を提案すればいいかをわかるようになっていって。自分の描いた道筋通りにお客様に購入していただけると『よっしゃ!』って思います。それが、だんだんできるようになってきておもしろくなっていきましたね」

入社まで半年を切った沼尻。社会人1年目は「圧倒的に行動したい」と答えます。

沼尻 「今の憧れは、家庭と仕事の両立をしている母親です。そこに近づくためにも自分のポリシーを貫くためにも、常にベストパフォーマンスを尽くしていきたいと思います。私は、 10割頑張り切らずに『頑張っている』って口にしてしまうのがかっこ悪いと思っているんです。 やはり、 10割で頑張っているけど『頑張っている』って口に出さないのが、かっこいいと思いますね。なので、まずはそれを体現するために誰よりも働きたいなと。

そして、 10割でやっていった先に、自分にはできないことがたくさん見えてくると思うので、それが楽しみです」

海外旅行やヘリボードなど、プライベートでの目標も尽きない沼尻。憧れの母親に近づくために、新しい挑戦が始まります。

株式会社シティクリエイションホールディングス

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