「最高な体験」の当事者であるために──長期インターンとして働く私の哲学 | キャリコネニュース
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「最高な体験」の当事者であるために──長期インターンとして働く私の哲学

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キュービックでは大学1年生から修士1年生まで、130人ものインターン生が働いています。豊島里香もその中のひとり。2年以上キュービックの長期インターン生として働いています。そんな彼女がキュービックに入社を決めた理由と、そこで得た学びを紹介します。【talentbookで読む】

インターンをする理由は130通り!?「業務の幅広さと意義」が魅力

私は、キュービックの人事部採用チームで長期インターン生として働いています。大学1年生の秋に入社し、この記事を執筆している2019年現在は大学3年生なので、入社して2年以上が経ちました。

当社には大学1年生から修士1年生まで、130名ものインターン生が働いています。そして、130名のインターンが働く理由は130通り。一人ひとりが強い意思を持っており、私もそのひとりです。私がキュービックで働き続けているのには、大きくふたつの理由があります。

まずひとつめは、キュービックというひとつの組織にいながらさまざまな種類・粒度・難易度の仕事を経験できるからです。

キュービックで、幅広い業務を経験したことで、自分自身と社会の理解が進んだ実感があります。担当した顧客の市場や職種についての知見や、自分の強みを発見し生かしていくやり方、課題に対していかに向き合い、それを克服していくプロセスが業務を通じてわかるようになりました。

こうした一つひとつの経験が、大学を卒業後のキャリア・人生観の醸成にも大きく影響していると感じているんですね。メディア運用、イベントやツールの企画、インターン採用・広報、といったお仕事を担当してきましたが、もう少し具体的な話はまた後述します。

ふたつめは、「意義」を大切にする会社の体質が、大好きだからです。

そもそも会社として現在の事業ドメインで経済活動を行う意義、その中でも現在参入している業界でビジネスをする意義、現在の組織体制で会社をまわす意義、社会人と学生が一緒に働く意義、一つひとつの制度やイベントに込められた意義がそれぞれありますよね。そしてそのすべてが会社の経営理念「ヒト・ファースト」に紐づいていて、かつ全メンバーにそれが正確に伝わるよう働きかけ続けることを大切にしていると肌でひしひしと感じます。

また、これらの意義を経営陣だけでなく自分自身もしっかり理解できると、会社が向かう先と自分のWill(意志)の結節点がどんどん見つかります。逆に会社理解が進んでも結節点が見つからないメンバーは、無理矢理ふわふわと組織に居続けることなく、別の道へと進む意思決定ができるようになるのではないかと思うんです。

したがって、意義を大切にするとなると、おのずと一つひとつの仕事や、自分も含めたヒトへの向き合い方が変わってくるように思います。また、とくに私は、代表の世一英仁や、上司、先輩インターンの「向き合い方」を見て、自分の当たり前の基準が上がるなど、このヒトの想いに自分も応え続けたいと思うようになりしました。

今までは音楽があった。でも今は?

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4歳のときに家族で渡米し、できるはずもない英語や日本と異なる教育に押しつぶされずに済んだのは、思い返せば音楽に夢中になれたからかもしれません。目標に向けて着実に準備をする大切さとか、努力の結果を周りの人が喜んでくれる嬉しさとか、今思えばたくさんのことを学ぶ機会になりました。

また、帰国後は和太鼓を始めたり、中高6年間は吹奏楽に捧げたりと、ずっと音楽が私の中心にありましたね。楽器としての個性はもちろん、人としての個性も大切にしながら組織としてより良いものを目指し続けた中高6年間は、本当にかけがえのない時間で溢れていたんです。

そして、最後の夏、高3の合宿では、「いろいろあったけど、全部に意味があって大事だったよね」みたいなことを同期と泣きながら深夜まで語ったこともありました。というのも、私の代はコンクールで出場する部門や体制を例年と大きく変えて挑戦したので、それだけみんな想いも不安も強かったと思うし、どうしても脳内をよぎる「引退」の二文字が切なくて。

何カ月もかけて練習したものが10分ほどしかない本番で終わってしまう儚さも、私含めみんなよくわかっていたので、いろいろと溢れる想いがあったんだと思います。

そして、私は本番がとにかく大好きでした。舞台裏の静けさとか、覚悟を決めて舞台に出る瞬間とか、舞台照明に当たりながら演奏するみんなの姿とか。今となっては美化されている部分もあるかもしれませんが、一瞬一瞬が本当に愛おしかったです。

大学では、父の影響もあってか、昔からなんとなく興味があったビジネスの世界で将来、生きていこうと思っていたので、経営学を専攻することにしました。ところが期待値が高かったのもあって、いざ入学すると、思っていたほどアカデミックな環境ではなかったり、周囲との温度差があったりで、早々に大学がもの足りなくなってしまったんですよね。

でも、ほかに熱中することも見つけられずにいて。常に突っ走っていた過去の自分が今の自分を見たらどう思うだろうか、とまで思うようになったんです。

あんなに良い経験をしてきたのに、今の自分は何にも夢中に慣れていない。もうあれ以上何かに本気になれることなんて一生ないかもしれない。そんなことを思いながら過ごした時期もありました。

キュービックで得た「初心者にしか発揮できないバリューがある」という視点

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そこで、理論をインプットし続けるだけで何かに傾注することもない日々に違和感を覚えた私は、実践と成長ができる環境を求めて長期インターンを探し始めました。たまたま当時入っていたサークルの先輩がキュービックで長期インターンをしていたことから、私とキュービックは出逢います。

サークルの先輩の話を聞いてキュービックの選考にエントリーした私は、エフプロの企画・運用をするチームにジョインしました。そこでは、主業務で記事やキャンペーンの企画、編集・分析などをしつつ、チームのコンセプトづくりをしたり、社内総会のコンテンツを企画するプロジェクトや、インターンそれぞれがタスク・目標管理をするツールの作成をしたりするプロジェクトに参加しました。

さらには、入社して1年が経つころ、自ら希望し人事部の採用チームに部署異動したんですよね。異動後はインターン採用担当として、採用広報→選考(面談や面接)→配属の全プロセスを担当しています。インターン生の入社が決まると、育成をメインに担うチームと連携を取って、どんな特徴とWill(意志)を持ったヒトかを共有し、オンボーディングの円滑化を図ります。

また、部署異動を希望したのにはいくつか理由がありますが、冒頭でお伝えしたような「いろいろな種類のお仕事を経験することで自分自身と社会の理解が進んだり、キャリア観が醸成されたりする」という経験価値をもっと世の中の学生に知ってもらいたい、という想いがそのひとつです。今の私の採用というお仕事は、ユーザーに提供する情報や体験をより良くして、結果として会社の成長にもつながる、という意義ももちろんありますが、日本の学生のエンパワーメントにつながるようなお仕事でもあるんです。

……と書くとなんだかすごく活発で意欲的な人間みたいに思えますが、もともとそうだったわけではありません。正直に言うと、入社するときにはWebマーケティングにも人事のお仕事にもまったく興味がありませんでした。もちろん知識もない状態で入社した私は、「私なんか何もできないし、しばらくは戦力になれなさそう」と不安だったんです。

ただ、そんな私の意識は、4年生の先輩が掛けてくれた言葉によって、大きく変わりました。

──「俺たちは毎日このメディアを触っているしFXを研究しているから、ターゲットとするFX初心者やITリテラシーがないヒトが、どこでつまづくかがもうわからない。だからこそ、頭の中がまっさらな里香ちゃんにしかわからない『わからない』がものすごく貴重なんだよ」

初心者はベテランよりも劣っていると勝手に思い込んでいたけど、初心者にしか発揮できないバリューがあるんだ、という新しい価値観に気付き、驚いたことを良く覚えています。そして、この感覚は、自分が新しい場に飛び込むときに「いかに早く自分の出力を最大化するか」を追求する上で非常に役に立ちますし、社内で後輩とコミュニケーションをとる際にも同じような気づきを得てもらえるように意識していますね。

入社直後の「壁」から醸成された、私の哲学

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私がジョインしたとき、そのチームはちょうど売上が大きく伸びるようになった時期で、入社から1カ月後の社内総会で華々しくいくつもの賞を受賞しました。とはいえ私自身といえば、結果に何か貢献したわけでも、先輩や上司の努力を見ていて心から祝福できるわけでも、その総会の場をつくっているわけでもない。身体はそこにあるのに、自分がそこに存在していないかのような初めての感覚で、みんなとすごく遠く、そしてむなしく感じました。

つまり、本質的に貢献できていないと本当に良い体験は得られないんだ、ということを痛感したんです。成果の評価や受賞者の表出の精度が非常に高いというキュービックの特徴からも、いわゆる「フリーライダー」みたいな人はきっとこの会社にはできにくいだろうし、だからこそ全員が本気で「会社の向かう先」と「個人のWill」の結節点をみつけて走り続けているんだろうな、と。今思い返せば、そんなスタートを切れたからこそ、自分にしかできない貢献、追求する大切さというのを学べたように思います。

また、キュービックでは、よく「選択を正解にする」という言葉を使うんです。

この言葉の持つ意味は「最初から正解を選ぶことがではなく、意思決定したものを自分で正解にしていくことがベスト」という考え方にあります。

過去に私は目指す大学が間違っていたのかな、と入学後に考えたことがあって。そして、考えた末に辞めた音楽を、やっぱり続けたほうが良かったかな、と後悔することもありました。

でも、今キュービックで働いているのは、まぎれもなく今まで積み重ねてきた一つひとつの意思決定した結果であって、目の前の現実への不満や不安をどう乗り越えていくかを自分なりに考えてこられた証でもあると思っています。

こうして自分の意志決定を承認できるようになるためには、自分に素直になることと、行動することとが大切だと学びました。そうは言っても、長期インターンが必ずしもその人にとって正解だと思っているわけではないです。しかし、大学生活の過ごし方で人生が変わるとは思っているので、もしこれを読んでくださっている学生さんで、ご自身の現状をより良くしたいと思っている方がいたら、そのふたつができているかを少しだけ考えてみて欲しいですね。

私は、これからも主体的に動き、常に目の前の現実と向き合っていきたいです。その先に、最高な体験があると信じて。

株式会社キュービック

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