世界最先端を追求する。海外カンファレンスでつかんだ日本のマーケティングの可能性
昨年自社サービスのマーケティング担当としてさまざまな海外カンファレンスに参加してきた吉高 颯志。世界最先端のデジタルマーケティングを追求するEXIDEAにおいて彼はどのように世界最先端の追求を実践しているのか──その方法をひも解く。【talentbookで読む】
1カ月間海外のカンファレンスを巡りつかんだデジタルマーケティングの潮流
現在、EXIDEAで自社サービスのマーケティング担当兼EmmaMagazineの編集長として働く吉高。2019年、彼は世界最先端のデジタルマーケティングを学ぶため、1カ月間、アメリカとカナダのマーケティングカンファレンスを巡りました。
彼がそこで感じたのは手法論ではない、マーケティングの原点回帰の潮流だったのです。
吉高 「一般的にアメリカやカナダのマーケティングは日本より 3〜5年進んでいると言われています。ただ今回のカンファレンスでは、 “ Content is King ”や “感情マーケティング ”という言葉がしきりにいわれていました。カンファレンスに参加する際には、明日からでも使える手法論をひとつでも多く学んで持ち帰りたいと考えるのが普通だと思います。もちろん手法論を語る登壇者もいました。しかし、本質的なことを語る登壇者のセッションの方が圧倒的に盛り上がっていたんです」
数多くのセッションに参加した吉高がもっとも感銘を受けたのは、カナダ・バンクーバーで行われたCTAカンファレンスでの感情マーケティングのセッションだったと言います。
吉高 「感情マーケティングとは、理性と感情から人の消費行動を分析し、どうすれば消費者の心に訴求できるのかに主眼を置くマーケティング手法です。正しい情報や消費者にとって役立つ情報を届けることはもちろん。さらに最近では、ユーザーの琴線に触れるコンテンツを届けないといけない。そうしないと、どんなに正しい情報でも見てもらえない、読んでもらえない状況になってくるんですよね」
本質的で学問的なマーケティングの問いが、最先端のデジタルマーケティングを実践していると思われているアメリカやカナダのカンファレンスでまじめに語られていたと言います。
本気で世界を狙う会社を探した就活の末に見つけたEXIDEAという場所
新卒2年目で会社の代表として海外のカンファレンスを回るようになった吉高。彼がグローバルに戦う会社への入社を目指したのは、大学時代に経験した留学がきっかけでした。
吉高 「個人的なことになってしまいますが、大学で 2度留学を経験したことで僕の価値観は大きく変わったと思っています。留学先はバンクーバーとヘルシンキ。そこで自分の意見をしっかり持ち、積極的に発言する現地の学生を見て衝撃を受けました。それまでは日本の学校でみんなと同じように過ごしてきて、就職もみんなと同じようにしたいと思っていたのですが、そういう同調することを良しとしていた価値観が壊れましたね」
留学から帰国した吉高は、日本の就活でみんなが同じようにしていることに「違和感を覚えた」と言います。だからこそ、本気で世界と戦う気概を持った日本の会社への入社を決意しました。
吉高 「就活では Wantedlyという媒体を使っていました。就活で探していたのは、日本発でグローバルにビジネスをしている会社です。留学しているとき、海外の学生は自分の意見を明確に持っていて、自分は負けているなって感じたんですね。でもいつまでも負けていたくなかったし、彼らと同じ舞台で勝負したいと思っていました。だからこそ、就職先として探していたのはグローバルにビジネスを展開して行こうとしている会社です」
留学を経て日本でグローバルにビジネスを展開しようとしている会社への就職を希望するようになった吉高。だが、希望するような会社や職種はなかなか見つけられなかったと言う。
吉高 「実際には結構苦戦しました。最初は国内の総合職で経験を積み、ゆくゆくは海外支社に行くようなキャリアプランの会社もありました。
もちろんそういう会社で自分が本当に行けるのかはわかりませんし、どんな部署に配属になるかもわからない。また通訳やオペレーターという仕事はありましたが、僕はただ英語を使いたいわけでもなかったんです。
実際、自分が調べられていない部分もあったと思います。ただ、僕自身はその当時、本気で世界で戦って行こうとしている会社はなかなか見つけられなかったんです。そんな中でEXIDEAは、そのころからグロースハッカーを募集していて、かなり尖っているイメージがありました。明らかに他の求人とは違っていたのを覚えています」
そして新卒として入社後、吉高はEXIDEAが世界最先端のデジタルマーケティングを全員で追求していく姿勢にさらに共感できたと言います。
吉高 「会社の MISSIONとして EXIDEAは世界最先端のデジタルマーケティングの追求をうたっています。 EXIDEAはその実現のために、メディアグロース事業に携わる社員の多くが年に 1回は海外のマーケティングカンファレンスに参加しているんです。そうやって足で稼いだ情報を持ち帰り、社内勉強会を開催して共有。勉強会の白熱っぷりはすごいですよ。発表する資料づくりから熱の入り方が異常です(笑)」
2年目で自社サービスのマーケ担当兼EmmaMagazineの編集長に
入社して1年と10カ月、2020年現在吉高は、取締役の塩口 哲平の下で自社開発のマーケティングツールEmmaToolsのマーケティング担当と、コンテンツマーケティングの情報を発信するブログEmmaMagazineの編集長をしていることに、やりがいを感じていると言います。
吉高 「勉強会で共有された情報をもとに自社メディアの運営で実践。自社メディアでデータの蓄積ができたら、プラットフォーム事業に携わるエンジニアが自社開発のマーケティングツール EmmaToolsに機能追加などの形で再現性のあるものにしていきます。そしてグロースハック事業に携わるセールスがマーケティングの内製化を目指す企業へ EmmaToolsをサービスとして提供するんです」
現在吉高がマーケティングを担当している“EmmaTools”は、自社メディアを運営することで得たデータを生かしてつくられたマーケティングツールです。
吉高 「 EXIDEA内で振り返ってみても社員が 1カ月海外のカンファレンスを回ることはなかったので、自分が行かせてもらえたことに感謝しています。また、自分で直接得た情報はやはり発信しがいがありますね。今は塩口さんと一緒にマーケティング戦略を考えたり、ブログ運営を考えて実践したりしています。常にチャレンジできる環境にいるので、やりがいがありますね」
入社2年目でつかんだポジションにやりがいを感じつつ、さらに上を目指したいという想いも吉高にはあります。
吉高 「 EXIDEAは世界最先端のデジタルマーケティングの追求をしていますが、 EmmaToolsのマーケティング担当としては、自分たちだけではなく、 EmmaToolsを使ってくださった企業のマーケティングの成功が何より大切だと感じています。そのために、 EmmaToolsをより良くするための情報収集をしていますね。そして、もっと EmmaToolsやコンテンツマーケティングそのものを企業のマーケティング担当の方に知ってもらう必要があると感じています」
ただ世界最先端を追い求めるだけではなく、次のステージへ
世界最先端を追い求めるだけではなく、次のステージを考えることを吉高は自分自身の目標だと考えています。
吉高 「マーケティングにおいて日本は、アメリカやカナダと比べて 3〜5年遅れていると一般的にいわれているとお伝えしました。ただ、私自身はそんなことはないと思っています。むしろ海外から見ると、日本の市場は特殊です。だからこそ、海外の手法を取り入れるだけでは意味がなく、世界の大きな潮流を捉えて、日本なりのアプローチをしていく。そういうことが求められているんだと思いますね」
日本だからこそ、できるアプローチがあると考える吉高。その秘訣は、原点回帰だと吉高は言います。
吉高 「現在の世界の大きな潮流がマーケティングの原点回帰だと思います。ユーザーに寄り添うということの重要性が見直されているからこそ、 “ Content is King ”や “感情マーケティング ”という言葉が昨年のカンファレンスで多く聞こえたんだと思っていますね。日本でマーケティングというとまだまだ虚業といわれてしまうこともあります。でも、本来誰かに寄り添うことを日本は得意としているはずです。だから、そこに日本のコンテンツマーケティングの可能性があると感じていますね」
日本なりのアプローチはEXIDEAだからこそ実現可能だと、吉高はその可能性を感じています。
吉高 「 EXIDEAは、 EmmaToolsというコンテンツマーケティングツールを開発しているんですね。さらに世界の潮流を捉えて自分たちで実践するメディアという土壌がある。だから世界最先端のマーケティングを実践できると感じています。自分はその中でも EmmaMagazineの編集長として、情報をいち早くキャッチして社内に共有するのはもちろん、 Magazineを通して日本の市場にも有意義な情報を届けていきたいですね」
世界最先端のデジタルマーケティングを追求するEXIDEAで、若きマーケターの世界最先端のデジタルマーケティングを追求する旅はまだまだ続きます。
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