逃走中「自首」したAmi炎上 「認められた権利行使して何が悪い」「批判はブラック企業と同じ」と擁護の声も
女性ユニット「E-girls」のメンバーAmiさん(26)が、3月15日に出演した「逃走中~誘惑の扉」(フジテレビ系)で「自首」をして、賞金の121万7400円を獲得した。
「逃走中」のルールは、いわゆる鬼ごっこと同じ。ハンター(鬼)から最後まで逃げ切るか、途中リタイアの「自首」をすれば賞金が手に入る。もちろん自首はルール上問題ない行為なのだが、Amiさんにはかなりの数の批判が寄せられ、炎上する事態となっている。
ブログに溢れる批判「不愉快です」「ファンやめます」
Amiさんはプレイヤーが協力して攻略しなければならないミッションにほとんど参加せず、自身の安全の代わりにハンターが10人追加される「誘惑の扉」に進んで入った。仲間を捕まる危険にさらしたが、その後も逃げ続け、ついに自首。「オープンキッチンつくれるよー!」と大喜びの様子だった。
「自首なんかする奴はクソ面白く無い奴だと思ってたんですけど、やっぱり恐怖に耐えられなくて、目標金額100万だったんで、超えたからいいかなと思って、電話(自首)しちゃいました」
共演者からは「おめでとう」と祝福されたが、視聴者は納得がいかないようで、「不愉快です」「ファンやめます」「すっごい性格悪い」といった声がブログやツイッターに溢れてしまった。特にブログには番組中から大量の批判コメントが寄せられたが、現在はほとんどが削除されている。
逃走中の自首といえば、お笑いコンビ「ドランクドラゴン」の鈴木拓さんも、ツイッターで2度、大きく炎上した経験がある。今回のAmiさんの炎上も、なぜか今回出演していない鈴木さんに飛び火し、本人はツイッターでこんなコメントを寄せている。
「また出てない番組なのに俺が叩かれてる。しかしそのおかげワード検索に載った。俺を叩いてる人ありがとうございます。俺を叩けば叩くほど知名度が上がります」
ほかにも、「平成ノブシコブシ」の徳井健太さんが番組中の言動が理由で炎上したり、姉妹番組の「戦闘中」では歌舞伎俳優の尾上松也さんが仲間を裏切って炎上するなど、この手の話題が絶えない番組ではある。
「誰もが権利を行使できない環境」作るのか
しかし、炎上し批判されている行為は、毎回どれもルール上は問題のない行為ばかりだ。今回のAmiさんでいえば自首はもちろん、ミッションに参加せずに逃げ続けることも戦略のひとつだといえる。
こうした「当然の権利の行使」を叩くのは、日本人の国民性をよく表しているのではないか、という人もいる。他人の犠牲になることを良しとし、自己利益のための権利行使を周囲が非難する構図は、従業員に休暇制度などを使わせない日本企業の風土にも通じているとの声もある。
「逃走中の自首って、権利として認められてるのに履行すると叩かれるっていうあたりが実際の社会生活における育児休暇や有給休暇と同じだ」
「ルールで定められてるのに自首で批判とか社畜と一緒やな、有給を取ると怒られるし決められた権利が通らない国民性よくわかんねぇな」
「ブラック企業で有給休暇を取った社員に対して批判が出るのと同じ構造ですね。 権利を使った者ではなく、誰もが権利を行使できない環境を作る輩に批判を向けるべきです」
視聴者からの同調圧力が息苦しいということだろう。特に1番目のツイートは1000件以上リツイートされ、「ほんまそれ。実に日本的」「納得」と賛意を示す人も多い。
一方で、やはり反対する人も多く、「認められてりゃなにやっても叩かれないわけじゃないですよね!」「小さい子ががんばってるのに、後味悪いです」といった声もあがっている。
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