元役者がWEBライターに”転職”した理由 「人を喜ばせる仕事がしたい」 | キャリコネニュース
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元役者がWEBライターに”転職”した理由 「人を喜ばせる仕事がしたい」

異色の経歴を持ちながらライターとして活躍する池田さん

異色の経歴を持ちながらライターとして活躍する池田さん

「ライターは人を喜ばせたいと本気で思える人が向いている仕事」

自身の仕事をこう表現するのは、SEOコンサルティングやWEBメディア運営を手掛けるクヌギで、編集者/ライターとして活躍する池田繁孝さん(31)。2017年から同社に勤務し、金融系メディア「クレジットカードを知る」「お金借りるを知る」などの記事を担当している。

そんな池田さんだが、実は「元役者」という異色の経歴の持ち主。キャリコネニュースでは、池田さんにライターに転職したきっかけや仕事の魅力を聞いた。

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「読み手のニーズをつかむ行為は役作りとつながるところがある」

池田さんが役者を目指したのは、学生時代にテレビ番組で「役者は何にだってなれる。野球選手にだって、宇宙飛行士にだってなれる」というある俳優の発言を耳にしたのがきっかけ。大学でやりたいことを見つけられないまま就職活動の時期を迎えていたが、この発言を聞いて「やりたいことがないなら何にでもなれて、何でもできる役者になろう」と決意した。

その後、役者の養成所に通い始め、大学卒業後にはオーディションに合格して事務所に所属。舞台やドラマ、映画、CMなどに出演していく間に人を喜ばせたり、楽しませたりできる役者の仕事にどんどんのめりこんでいったという 。

役者として活動していた頃の池田さん

役者として活動していた頃の池田さん

順調に役者としてのキャリアを育んでいたが、あるドラマの撮影がターニングポイントとなった。気合十分で臨んだはずだったが、撮影終了後にプロデューサーからクレームが入り 、出演者や事務所に迷惑を掛けてしまった。

人を喜ばせるために役者をしていたはずなのに、他人に迷惑をかけてしまったことに責任を感じた池田さんは、役者を辞めることを決断する。

しかし、次の道に進むにしても役者以外の社会人経験がない。今後のキャリアをどう築いていくか悩んだ末にたどりついたのが、ライターの仕事だった。

元々役者をする中で、台本や脚本などに触れる機会が多く、文章を書く仕事には以前から興味があったそうだ。しかも、ライターは役者と同じく「人を喜ばせる、楽しませる」記事を書く仕事だと知り、「ライターだったら一生続けられるかもしれないと思った」と池田さんは笑顔で語る。

当時、ブログなどを含めて執筆経験がほとんどなかった池田さんは、「未経験 ライター」で検索して、一番上位に表示された株式会社クヌギを見つけ、ライターの世界へ飛び込んでいった。

入社直後から参考になりそうな本を上司に聞いたり、自分で調べたりして必死にインプットし、同時に職場でのアウトプットを繰り返した。「当時は、参考になりそうな本を買って、それを見ながら文章を書いたりしてましたね 」。そして隙間時間には、先輩の記事を書き写すなど努力を怠らなかった。

さらに、金融系メディアで人の不安や悩みに応える記事を担当するために、ファイナンシャルプランナーの資格も取得した。全くの未経験からの挑戦だったが、実力が認められ、現在は第一メディア事業部の課長としてライティングだけでなく、他のライターたちが書いた原稿を添削する編集業務もこなす。

池田さんはかつて、ライターという仕事に「ただ文章を書くだけの仕事」というイメージを持っていたが、今は全く異なるという。

「むしろ、記事を書き始める前の考える行為がものを言う仕事。読み手のニーズを正確につかんだり、記事の構成を考えたりする準備に時間をかけることを大切にしています。でも、実はこれって役者の役作りと似ているな、と感じています。役者も、観客や視聴者のニーズを考えたり、演じる役のキャラクターを自分なりに構築していく仕事でしたから」

ライター業には「人の役に立ちたい、喜ばせたいと思える人が向いている」

モニターを見つめて業務に集中する池田さん

モニターを見つめて業務に集中する池田さん

ライターの仕事は、ユーザーが知りたいことを書くのが基本。そして池田さんは、「ライターは誰かの役に立ちたい、喜ばせたいと本気で思える人が向いています」と語る。

池田さんが最近手掛けた記事に『海外留学のお金を借りる方法』がある。海外留学のお金事情に関するサイトはすでに存在したが、発信しているのは銀行融資やクレジットカードの作成を薦める情報ばかり。ユーザーが本当に知りたい情報とは乖離していた。

「そこで留学経験のある友人に聞いてみたところ、留学に出発するまでの準備資金よりも、海外で生活するための滞在資金を用意するほうが大変だということが分かりました」

池田さんが担当した記事の中では実際に、低利子で継続的に借りることができる政府の奨学金プログラムを紹介。また、お金を借りる必要がない方法として、ワーキングホリデーを紹介するなどして”金銭的に余裕がなくても留学したい検索者”のニーズをとらえた。

公開後、この記事をSNSで引用して「知れて良かった」とコメントしてくれた人もいた。読み手の求めている情報を丁寧に把握した池田さんの仕事が、がっちりとハマった成果といえる。

WEBライターのやりがいは「成果が目で見て確認できること」

池田さんにライターの魅力を聞いた

池田さんにライターの魅力を聞いた

池田さんは入社当時を「実は、書きたいことが書けるんじゃないか、と思っていました」と振り返る。しかし 、実際に働き始めたら全くそんなことはなかったそうで、今は違う点にやりがいを見出しているという。

「自分が記事を書くことで、顔も名前も知らない誰かの不安や悩みを解決できているかもしれない。今は、ライターという仕事が人の役に立てるところに魅力を感じています」

実は、記事を書く仕事というのは、読み手の反応が分かりづらいため一方通行になりがちだ。だが、池田さんは「SEO記事はグーグルの検索順位がハッキリと出ますし、記事やサイトの月間閲覧数、検索回数などの結果が目で見て数字で確認できます」と説明する。

検索者のニーズを的確につかんだ正確な記事で悩みに応えることができれば、自ずと閲覧数は伸びる。仕事の成果がそのまま目に見え、やりがいを感じやすいという。

AIが台頭しても「ライティングは一生モノのスキル」

ライターとして文章を書く仕事を「一生もののスキル」と表現する池田さん。AIの台頭により、今後10年で”現在世の中にある職種の約半数が消える”という論文もあるほどだが、池田さんの表情は明るい。

「文章を書く仕事は、仮にAIが台頭したとしてもなくならないと思います。メールなどの文章を使ったコミュニケーションも同様に、なくならないと思っているんです」

そのように考える理由として、「AIが独自性のある文章を書けるとは考えにくいからです。AIにどれだけデータが蓄積されようとも、漫画や小説など、読み手を惹きつけるような文章を書けるとは思えません」と言う。逆に言えば、AIでも書けるような文章しか書けないライターは、淘汰されていくのかもしれない。

また、「読み手のニーズを想定して文章を書くスキルは、ライター以外の職種でも生かせるはずです。その意味で、ライティングは一生モノのスキルだと思います。身に付けておいて損はないですよ」と語る。

そして池田さん曰く「ライター経験を積むなら、クヌギには”仕事に集中できる環境”があります」という。

「現在のチームには、元バンドマンやアパレル店員など未経験からライターになったメンバーもいます。バックグラウンドは様々ですが、職人気質の人が多く、皆でスキルアップを目指して努力しているので、一生モノのスキルを身に付けたいという人にはすごく向いている環境だと思います」

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