ホワイト企業だからこその不満「”同業がやったらウチも”って感じ」「残業がないから給料が増えない」
職場の不満を挙げればきりがない。ブラック企業勤めはもちろん、ホワイト企業に努めていても「もっとこうだったら……」と思ってしまうのは仕方ない。
自身の勤め先をホワイト企業だというITエンジニア20代男性は、「イメージしていたIT企業とはかけ離れていたが、仕事が覚えやすく定時退社できる」という。その一方で、
「ただ、仕事が流れ作業になりやすく、慣れると退屈になってしまう」
とも綴る。自分の理想とは遠く及ばないにしろ、環境面には折り合いをつけられたようだ。そうはいっても単調作業の繰り返しでは、本来の力を持て余してしまうのだろう。キャリコネニュース読者から寄せられた、ホワイト企業勤めの不満を紹介する。(文:鹿賀大資)
「残業はありますが、45時間でストップがかかります」
事務・管理職の30代男性は、ボーナスは6か月分が固定で支払われるホワイト企業に勤めている。また、臨時ボーナスも発生するという好待遇ぶりだ。それ以外にも、
「残業はありますが、45時間でストップがかかります。忌引きはもちろんのこと、子どもの風邪などによる早退にも理解があります。希望休は、ほぼ100%通ります。社宅は2割負担で、独身寮の場合は光熱費込みの1万円です」
という。ただ、会社の古い考え方が”玉にキズ”だと男性は語る。新しいことには、あまりチャレンジしない節が見られるようだ。「同業がやったらウチもって感じです」と、後手後手の対応なのだという。
公務員の20代男性は、有休を取得しやすい環境を自慢に挙げる。当日の有休申請が可能で、その理由も聞かれない。それどころか、職場側から「いつ休むの」と聞かれることが頻繁にあり、有休消化率は85%とのことだ。
とはいえ、「給料は高くない」という。残業がほぼ発生しないため基本給ベースの支給で、稼ごうと思っても稼げない状態に不満を感じている。
「夜遅い時間でもダラダラと長い会議がある」
20代の女性は、現在の職場について「きちんと評価され給与が上がる」という点に満足している。人間関係もよい職場だ。有休や育休の取得など、基本的な福利厚生も保証されている。その分、業務に対する考え方はシビアで、かなりの成長力が求められる。
「受け止め方にもよると思うが、次々と課され続ける課題にゴールが見えず、真に受けるタイプには苦しい。また仕事の影響範囲が大きすぎて、何か一つの失敗や変動に対するメンバーからの非難の目が厳しい。非難されるべきは構造だが、どうしても人に集中しがち」
50代男性は、自分の意志が認められる職場に満足している。
「毎年秋になると人事からのアンケートがあり、次年度の所属部署を自分で決められます。そのため、会社や仕事への意欲につながっています」
そんな男性でも不満に感じることがある。それは管理職に対してだ。男性は管理職者に対し、「感覚が未成熟」といい、もう少し頼りがいが欲しいと感じているようだ。そのほか、
「フレックスのおかげかもしれないが、休みたい時に休めて時間にも厳しくない。でも時間にルーズなせいか、夜遅い時間でもダラダラと長い会議がある」(40代男性、ITエンジニア)
といった声も寄せられた。
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