職場やプライベートで、なにかと気を遣う人間関係。ささいなことでヒビが入ってしまうこともあるが、今回の新型コロナウイルスの影響で人間関係を見直した人も多いようだ。キャリコネニュース読者からも、コロナ禍での人間関係の変化についてさまざまな声が寄せられている。(文:コティマム)
「新型コロナウイルスのおかげで”人の本質”が見えた」
「コロナが流行期に入る直前の飲み会で、『みんな騒ぎすぎだし、くだらない。別に感染したらそれでもいいし』と言っている人がいました。その後もカラオケに誘われましたが、断りました。もう会っていません。なんか違うなって思いました」(パート・アルバイト/神奈川県/女性)
「緊急事態宣言で外出自粛要請が出されていたのに、何度も遊びに行く友人がいた。注意をしたら癇に障ったのか、もう話してくれなくなった。外出自粛で多くの人が家に居て我慢しているのに、お前らだけ遊ぶのは違うやろ。新型コロナウイルスのおかげで人の本質が見えたような気がします」(パート・アルバイト/広島県/女性)
自粛期間中の過ごし方や感染対策の意識が違うことで、今後の付き合いを考えるようになったという声が多く寄せられた。緊急事態時こそ素の部分が見えやすい。
仲の良かった友人と距離ができてしまうのは寂しい気もするが、相手の「本質」を知ることができたのは長期的に考えると良い機会だったのかもしれない。
身近にコロナ感染者が出ても「営業成績」のために高齢者の自宅を訪問
コロナは友人関係だけでなく、会社での人間関係にも影響を与えているようだ。
東京都の20代男性(正社員)は、「自粛期間に『顧客先に訪問する派』と『Zoomで打ち合わせをする派』で分かれました」と明かす。
「都内の感染者数が100人を超えていた時期にも営業成績のために訪問している人もいて、実際に感染者も身近に出ました。にもかかわらず、顧客先への訪問を継続していることに疑問を感じました。お客様の中にはご高齢の方もいるので不安な毎日でした」
と、考え方の違う同僚たちに複雑な気持ちを抱いている。また、業務の負担差でイライラを募らせている人も。
「私はむしろ忙しくなっているが、仕事がない同僚もいる。もちろん給料は変わらず。それ自体は別に良いが、暇な同僚がやたら連絡をしてきたり、仕事をしているアピールをしていることが不愉快でならない(仕事していないことはログイン時間や日々の報告でバレている)。暇なのを良いことに、いろいろと首を突っ込んでくる人もいる。そのフォローアップも私がやる羽目になるから、勝手にやらないでほしいし、相談してほしい」(正社員/東京都/女性)
コロナの影響で仕事が減った人もいる一方、負担を背負っている人もいる。それぞれが互いの状況を羨んだり、気になってしまうこともある。皮肉なことに、コロナがこれまでの人間関係を考え直すキッカケになっているのかもしれない。
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