いくら年収が高いからといって「苦労知らずの生活ができる」というわけではなさそうだ。世帯年収1000~1200万円のキャリコネニュース読者からは、
「税金が高くて手取りが増えません。苦労して収入を増やしても43%は税金です」(50代男性/石川県/公務員)
といった声が寄せられている。また、
「2人の高校生を公立高校に通わせています。でも無償化の対象外です。学費と進学塾代で月10万円以上かかります。親はまったく贅沢できません」(40代女性/兵庫県/医療職)
と教育費に苦戦する人も少なくない。大阪府の40代男性も「子どもは1人だけ。でも優雅な暮らしなんてしていない」という一人だ。(文:鹿賀大資)
「外食する際は、株主優待券を持つ吉野家やすき家。服は20代からずっと同じ」
男性は商社系勤務の営業職として、年収は1000万円。中古マンションを一括購入しており、月々の管理費と修繕積立金は合わせて約3万円だ。とはいえ「車は13年目のミニバン。まだまだ乗り倒す」という。
「会社には弁当を持参。コーヒーも水筒に入れて持って行っている。弁当のない日や外食する際は、株主優待券を持つ吉野家やすき家など、現金を使わない店にしか行かない。服は20代の頃からずっと同じ。最近、社員旅行の写真を見て15年前と同じ服を着ていたことに驚いた」
男性は「周りには、子どもが2人いて新築戸建に新車に高級家電を揃える家庭もある。でも“どこにそんな余裕があるのだろう”と不思議に思う」と綴っている。
公立高校に進学させるも「結局は塾が必要でさらなる出費」
不動産・建設系の会社で働く埼玉県の50代男性の年収は1200万円だ。子どもは2人いるが、年収制限により教育支援関係の手当てや扶養控除を受けられていない。加えて土地付き一戸建てで購入した住宅ローンの返済もあり「生活はとても苦しい」という。
「税金や年金、健康保険を引かれると、住宅ローンのない人の方がはるかに裕福。妻もパートで働いていますが、そもそも年収100万円以下なので控除などありません。埼玉では元から私立高校も補助金の対象だったものの、それも年収制限ではじかれました。そのため私立は諦めて、公立高校に進学させました」
しかし公立で安泰とはならず「結局は塾が必要でさらなる出費」がかさんだ。また「大学の奨学金も年収制限で対象外」だったという。
「もはやどうすれば良いか教えてほしいです。皆さんは、子ども1人を育てるのにいくらかかっていますか?私は何も悪いことをして稼いでいるわけではありません。手前味噌ながら努力をして資格も取って、残業までして年収が高いだけです。それなのに、なぜ……」
男性は「将来がたまらなく不安です」と嘆いている。
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