うどんを捨て「テリヤキチキン」で勝負に出た丸亀製麺 ケニアで受けたのは意外にも… | キャリコネニュース
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うどんを捨て「テリヤキチキン」で勝負に出た丸亀製麺 ケニアで受けたのは意外にも…

いま日本企業にとって、アフリカ・ケニアが世界展開の試金石になっている。トヨタや日清食品など大手が次々に進出。2015年4月6日放送の「未来世紀ジパング」(テレビ東京)は、讃岐釜揚げうどんの丸亀製麺がケニアに進出する現場を取材していた。

東アフリカ経済の中心であり、高層ビルが立ち並ぶケニアの首都ナイロビで日本食について質問してみると、「スシ? 知らないわ。別に食べたくないわ」と知名度ゼロで興味もない。

なぜかロシア・欧州で苦戦する「うどん」

日本一のうどんチェーン「丸亀製麺」を運営するトリドールは、2011年のハワイを皮切りに積極的に世界進出を果たしてきた。10か国で92店舗を出店し順調そうにも見えるが、経営企画室長の小林寛之さんは一部の地域では厳しいという現状を明かす。

「通年の黒字化は達成できていない。ロシア・欧米に攻めきれていないのが大きいです」

そこで、うどんを捨てて別の食べ物で展開していく決断を下し、その1号店にケニアが選ばれた。ケニアでは鶏肉が重要なタンパク源で、トリドールはもともと焼き鳥からスタートした店でもあり、テリヤキチキンで勝負することにしたのだ。

マクドナルドもスターバックスもない外食チェーン未開の地を任されたのが、トリドールケニア社長の筒井信人さんだ。ダッシュで社長のもとへ行き、「僕にやらせて下さい。ケニアを僕に任せてください!」と嘆願したという。

チキンにも強力なライバル店がある。ケニアに6店舗あるケンタッキーフライドチキンは、1年前には客がほとんどいなかったが、いまや満席状態で活況を呈していた。セットメニューが900円ほどで他の食堂に比べると高額だが、こうした外食を楽しめるほど、経済が発展し中間層が増えたことがうかがえる。

ケニア人の胃袋をつかんだのは「焼うどん」

「おいしいというより素晴らしい」

「おいしいというより素晴らしい」

3月上旬のオープン前には厨房設備が規格外だったり、工事の作業員が逃げ出したりとトラブル続き。スタッフ研修も出来ず、呼び寄せた応援部隊もやることがないというありさまだった。

それでも、トリドールの「テリヤキジャパン」の開店初日には、多くの客が詰めかけた。テリヤキチキン丼630円をほおばる客は、「おいしいというより素晴らしい」「日本食って驚きのおいしさなのね」と好評で、地元の新聞取材も受けた。

開店してみると予想外の発見もあった。本来はチキンの付け合せに用意した焼うどんが、一番人気だったのだ。店内の製麺機でつくる打ちたての麺と、客の目の前で鉄板調理する手法がウケたようで、単品で頼む客が続出し作っても作っても間に合わない。

初日の売り上げは20万円を超え、順調な出だしにほっとした様子の筒井さんはこう語った。

「まずは現場に入り調査しながら、走りながら進め、市場調査するお金があるんだったら、一気に入ってしまえというのがトリドールスタイルです」

「行動が先」という軽やかさに感心

オープンの3日後、店の前にはケニアでは珍しい大行列ができていた。テリヤキジャパンは2年以内に10店舗に拡大する予定で、今後はアフリカ全土から欧州、アメリカと、世界的なファストフードブランドの確立を目指すとのことだ。

大手チェーン店として綿密な市場調査のもと出店しているのかと思いきや、ある程度の目星をつけたら行動が先、というスタイルが意外だった。しかしそれこそが、ファストフードチェーンが拡大するために必要な軽やかさなのだろう。(ライター:okei)

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