未経験の私が「ここまでハマった」ヘルスケアリサーチャーとインテージヘルスケアの魅力
インテージヘルスケアでリサーチャーを務める市村 幸子。クライアントである医薬品メーカーのマーケティング課題解決や、意思決定をサポートしています。そんな市村は未経験で中途入社し、2020年現在で12年目。なぜこの仕事を選んだのか、入社後に何を感じたのか。市村の求めるものの背景を語ります。【talentbookで読む】
私、でないとならない仕事
私が就職活動していたころは就職氷河期。そして、当時の新卒募集は大体が「営業職」でした。また、私は、「営業は自分には向いていないし、できないだろう」と思っていました。今思えば、やりたい仕事や、働くこと自体に具体的なイメージができていなかったんです。
そんな私でしたが、同じ外国語学部出身の先輩からの勧めもあり、企業法務がメインの法律事務所の門をたたきました。法律事務所だけは受けたすべてに内定が出たということもあり、他者から見ると、適性があると判断されたのかなと思ったんです。
私が入所した法律事務所は、弁護士が100人もいるような大きな事務所でした。当時はM&AやTOBなども活発になり始め、ハゲタカファンドなども出てきた時代。活気あふれるオフィスの中、私は弁護士の秘書として、スケジュール管理や書類整理などをメインに仕事をしていました。
忙しい弁護士のサポートをし、業務がスムーズに回るように環境を整える秘書の仕事に大変さを感じる一方で、充実感もありました。しかしそんな中で秘書として仕事をし始めて徐々に感じたこと、それは、弁護士はクライアントから指名があって替えがきかないけれど、自分の仕事は、「もしかしたら私じゃなくてもいいかもしれない」ということでした。
そんなことを感じているころに、事務所の合併があり、合併先のカルチャーに合わなそうだという想いもあり、転職を考え始めたんです。そこで、早速転職エージェントに登録しましたが、やはりくるのは秘書業務や、外資系アシスタント系のスカウトメールばかり。これでは今の仕事と同じだなと思い、それならば「自分で探そう!」と動き始めました。
第2新卒、経験不問可としている求人を探していたときに、TMマーケティング(現インテージヘルスケア)の募集を見つけて、説明会に行ってみました。そのときに「いい仕事をしていれば、『○○さん、これをまたやってほしい』と調査の依頼がくる。今やっている仕事自体が、次につながる営業になるんです」という説明が当時の私の気持ちに大変響き、この会社に入ろうと決めました。
未経験のヘルスケア/メディカルの業界へ。挑戦が楽しい
ヘルスケア/メディカルの業界知識・経験もなく、リサーチ業務の経験もない、すべてが未知な世界に飛び込んでわかったのは、自分がいかに業界を知らなかったかということでした。私は、“経験不問”という言葉を真に受けて応募・入社してしまったんです。
しかし周囲を見ると、ほとんどが製薬メーカーでの業界経験か、リサーチャーの経験どちらかを持っている印象でした。新卒入社の社員も心理学系の学部出身者であったり、これらすべての経験がないのは私くらいだったんです。まさにリサーチでいうところの異常値(笑)。
ですが、とっても楽しかったんです。Excelを使う、データを扱う、フラグを立てる、これまで知らなかった新しい言葉にいちいちワクワクして、新しい世界への広がりを感じました。秘書1年目のときは社会人への不安が大きくて、楽しむまでにいかなかったのですが、ここではすべてが新鮮で、最初から仕事を楽しむことができました。
私はメディカル領域のリサーチャーを務めていますので、リサーチの知識やスキルに加え、薬剤や医療に関する知識が必要です。技術は日々進化し新薬も出てきます。そのため日々の勉強で新しい知識や情報を得て行く必要があり、なんのバックグラウンドもない自分には大変でしたが、ゼロから新しいことに挑戦していくことで自分自身の成長にもなりました。
そして、周りの仲間は優しい人が多く、経験がない私に、本当に丁寧に教えてくれました。ここまで10年以上もやってこられたのは、周囲の助けがあったからだと思いますし、本当に感謝しています。
「納得いくまでやりきる」から、それぞれのカラーが出る
うちの会社は個性的な人が多く、色がはっきりしている人が多いんです。そんな仲間と働いていると、時に自分には全然色がないのではないかと思うくらい。ただ、それ以上に、個性的な仲間たちといっしょに仕事をできる喜び、おもしろみが勝っています。誰と仕事をしてもそこには必ずその人の色が現れているので楽しいんです。
私たちは基本的に先輩について学びながら一緒に仕事をしていきます。それぞれの方の“イズム”や“スタイル”があり、初めはその背中を見ながら仕事を進めていくのです。その中でだんだん自分の仕事に対する考えを培ってゆき、自分なりの流儀を身につけていくんだと思います。
「自分が独り立ちできたらこうやろう」って思いながらみんな仕事しているのかもしれませんね。
そういった環境だからこそ、「納得いくまでやりきることを目指す文化」が根底にあると感じています。より良い調査にするために、最善を尽くすその積み重ねが自分の指針となり、信念の強さになる。
私がアドホック(単発調査)の仕事をしている中でとくに魅力だと思っているのは、自分がやった仕事に、自分の色が出せること。仕事の進め方、調査票のつくり方、レポート、案件のコントロールの仕方、どれも自由度が高いからこそ、そこには、その人なりの色が出るんです。だから、やりがいがあり、おもしろいと感じます。
入社当時からアドホックにずっと携わっており、調査業務の流れ自体は大きく変わらないのですが、自分の成長とともに、だんだん見える景色は違ってきました。自分の考え方も変わってくるからかもしれませんが、だからこそ、今もやりがいが色あせることはありません。
仕事の中で自分の色を表現していきたい
仕事は自己表現の場でもあると感じています。だから、組織がどんどん大きくなって、多様性が出てきて、いろんな人が価値を発揮してくれればいいなと思います。周りにいっぱい尖った人がいて、個性を受け入れる環境の中で自分を表現できたら、より良いキャリアが開けると思います。
インテージヘルスケアは独特だと思われたい人の集団かもしれません。私もそれに負けないように自分の色をもっともっと表現していきたいです!
採用面接の際、面接官(以前の上司)に、「あなたにはやる気が感じられない」と言われたこともありました (笑)。
ですので、最終面接では「あなたにはやる気が感じられない」と言われたことに対し、最終面接では「私は青い炎です。ろうそくの火は、赤い方が熱く見えるけど、実際は青い方が温度が高いんです。やる気がないように見られたとしても、内側に気持ちはちゃんともっています」とやる気をアピールしました。
もちろん経験はないよりあった方が良いですが、それでも経験に関係なく、その人のやる気や個性、人柄といった部分を大事にする風土がこの会社にはあるように思います。
いろんな人がいて、いろんな色があって、それぞれが自分の色を大切に、それぞれの場所で自分らしくパワーを発揮できるような会社であってほしいし、これからもそういった会社であるために、今後は自分自身もぜひ貢献ができたらと思っています。
経験値のない私が受け入れられて、育てられ、ここまできたように、だれもが会社の一員として受け入れられていて、評価され、期待されているということを実感してほしいし、部下を持つ立場としては、特にグループメンバーにはそれを感じてもらいたい。経験が足りない、スキルが足りない、これができない、自分はまだまだ全然だめだと思うこともあると思います。
自分も幾度となくそう思ってきたし、今もそう思うことがあるけれど、自分に“ない”ものではなく、今の自分ができることや、自分に“ある”ものを見つめ、それを大切にしながら、仕事に真摯に向き合い、自分なりの彩りのあるキャリアを歩いていきたいと思います。