Amazon Flexドライバーに直撃してみた「働き方は?」「稼ぎは?」「副業にできる?」 | キャリコネニュース - Page 2
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Amazon Flexドライバーに直撃してみた「働き方は?」「稼ぎは?」「副業にできる?」

お話をうかがったAmazon Flexドライバーの福谷ゆかりさん(左)と洋志蓑作さん(右)

誰もが知るAmazonの配送サービス。だが、その配送網の一部を「個人事業主」が請け負っていることは、あまり知られていない。今回は、個人がAmazonと直接契約を結んで配達業務を請け負うプログラム「Amazon Flex」で働くドライバー(デリバリー・パートナー)の人たちに、そのリアルな実態を語ってもらった。

【プロフィール】
洋志蓑作(ようじ・きさく)さん
Amazon Flex歴:2年。前職は百貨店の販売員で、車はホンダのN-VAN。

福谷ゆかり(ふくや)さん
Amazon Flex歴:4年。前職は飲食店経営で、車はダイハツのハイゼット。

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配達の仕事は2人とも「初めて」

――まず、Amazon Flexで働くことになった経緯を教えて下さい。

以前は百貨店で販売の仕事をしていたのですが、自分には合わなくて辞めてしまい、仕事探しを始めました。その息抜きでインスタを見ていたら、Amazon Flexの広告が出てきたんです。それで「試しに1カ月やってみよう」と思ったのがきっかけですね。

僕は地元が沖縄なので、帰郷した時は長めに滞在したり、土日休みの友達と一緒に過ごしたい。百貨店の販売員だと、休みたいタイミングで休めず、連休も取りにくかったんです。でも、Amazon Flexは自分で働きたい分だけ働いて、休みも自由にとれる。やりやすいと感じました。

私は前職が飲食店経営だったんですが、コロナで店を開けられなくなってしまった。そんなとき、携帯を見ていて、Amazon Flexの広告に目が止まりました。「車さえ用意したらできる」というので、思い立って始めてみたんです。

ずっと自営業だったので、いまさら型にはまった仕事はできなくて、これは私に合っているなと思いました。配達の業務は初めてだったんですが、やってみると意外と楽しくて、何年か続いているという感じです。

――お2人とも全く違うお仕事からの転身ですが、前職と比べてキツイところはありますか?

東京の道は沖縄と違うので、運転するのが最初ちょっと大変でした。商品を持ってたくさん歩くし、階段の上り下りもあるので、ある程度の体力は必要です。ただ、お客様に気を遣う販売の仕事と比べたら、精神的なストレスがほとんどないです。

僕、喋るのがあんまり得意じゃないんです(笑) Amazon Flexは置き配が多くて、配達先のお客様と玄関先で話すことも多くはない。Amazon Flexはそこも合っていました。百貨店時代は売上ノルマがあって、売れているときはいいんですが、どうしてもムラがあって売れないときもある。そういうとき、周囲からのプレッシャーも気にしなくていいので。

私も商品を持って階段を登り降りしているときなんかには、たまに体力の必要性を感じることがありますね。

いくら稼げるの?

――収入面ではどうですか?

僕は今のほうが稼げているし、安定もしていますね。特に月の収入の目標額は決めていないし、月に何日働いて何日働くとかも決めていない。休みたい時には休んでいます。やっぱり生活していかなきゃいけないので(笑)、帰省などの予定がないときには、可能な限り働くようにしています。

Amazon Flexでは、引き受ける商品の単位が「ブロック」と呼ばれていて、配達にかかる時間の目安もわかるようになっています。僕の場合は、まず9時半〜14時半のブロックを配達して休憩、後半は16時半〜22時半のブロックを配達することが多いですね。単純に合計すると10時間になるんですが、実は早く配り終わることの方が多いので、配達は1日6〜7時間ぐらいで終わる日が多いです。休憩中は自宅に戻って、食事をして休んでますよ。

私も飲食店時代より、収入が安定しました。スケジュール的には週5日働いて、残り2日は休むというペースです。1日の内訳は9時〜15時のブロックと16時〜22時のブロックで取ることが多いです。休憩や食事は、配達の合間に車でしています。

――お2人とも今はAmazon Flexがメインの仕事なんですね。これから始める人が、もし専念してがんばれば1か月にどれぐらい稼げるイメージですか?

がんばれば月35万円以上はいけますよ。わたしの場合、稼働1日あたり通常は2万2000円ぐらい。(※想定される報酬は一例で、地域や配達したブロック数により報酬は異なります) 配送状況などによって報酬が上がることもあります。そこに車のガソリン代が月々かかりますけど。

――毎月のスケジュールは、どうやって決めているのですか?

僕はいつも、可能な限り早いタイミングで、配達ブロックを予約しています。もし体調不良などになってしまったとしても、24時間前まではペナルティなしでキャンセル可能なので。

逆に私はギリギリまで予約をしないスタイルでやっています。週払いなので、頑張って稼げた週なんかは「やったー」と嬉しくなれますよ。

コツは「短時間で終わるよう、効率的に配ること」

――Amazon Flexの場合、想定時間より早く配り終えた場合でも、報酬が減るわけではないんですよね?

そうですね。だから、できるだけ短時間で終わるよう、効率的に配るのがコツです。Amazon Flexではアプリの配達リストに番号が振られているんですが、それはあくまでルートの提案なので、その順番通りに配達しなければならないというルールはありません。私は土地勘があるので(アプリに表示される地図上の)ピンを見て、自分でどう配達をするかを考えながら動いています。

「がんばった分、稼げる」という感覚がありますね。余裕があれば、他の仕事と組み合わせて働くことができるのもいい。たとえば雨が降ったら報酬が良くなるフードデリバリー・サービスをしてみたり……。正社員のときはシフト制だったのですが、急に呼び出されたりが多くて、副業はやりづらかった。でも、今は自分のスタイルで、自由に組み合わせられます。

――慣れてくれば、商品の配達効率は上がるものなんですか?

上がりますよ。僕も最初は何も知らないで始めたので、商品の積み方なんかも非効率だったんですよね。2日間やってみて、それではダメだと気づいて、Amazon Flexドライバーの方がYouTubeにアップした動画で勉強するようになったんです。なるほど、こういう積み方がいいんだなと学んで、ちょっとずつコツを掴んで、徐々に早くなっていった感じですね。

私の場合、一通りわかるまでには2カ月ぐらいかかりましたね。積み方から何から何にもわからなくて……。だんだん周りの人からアドバイスをもらいました。

――他のドライバーとの交流もあるんですか?

Amazon Flexでは、何らかの事情で商品を配りきれなさそうな状況が発生したときにサポートを依頼して、他のAmazon Flexのドライバーに助けてもらうことがあります。だから、けっこう交流はありますよ。

ほかにも、ステーションで商品を積み込みしてる時にちょっと話したりしますね。そういう時に、商品の積み方のアドバイスをもらったりしました。

大変なのはどんなとき?

――配達していて大変、というシチュエーションはありますか?

そうですね……。駐車場所については邪魔にならないようにいつも気を付けて止めています。

階段を上るのは体力が必要ですね。エレベーターのない集合住宅の5階に、重たい飲料のケースを持って行くのは大変です。逆に、個人的に私が好きなのはタワマンで、一棟で大量の商品を配達できるので、ガソリン代がかからないのが魅力です。それに上の階からバーって配達していけると効率もいいんです。

――再配達とか時間指定があると、大変な感じなんでしょうか?

僕は気にならないです。

逆に時間指定していただければ有難いなという時もありますね。たとえば、土日は誰もいないオフィス宛に、土日に配達になってしまうような場合とか。明らかにいらっしゃらなくても、連絡をしたりしないといけないので。

一番の魅力は? どんな人に向いている仕事?

――配達中のトラブルでAmazonに連絡し、サポートを受けたことはありますか?

僕は、配達中に当て逃げされて、警察を呼ぶことになったケースがありましたね。担当ステーションに電話をしたら、「配達時間は気にしなくてもいい」と落ち着いて声をかけてくれて、ありがたかったです。

――Amazon Flexで働く魅力を知人に説明するとしたら、どんな点が良いところでしょうか?

良いところはやっぱり、自分の都合でスケジュールを組める点ですかね。私は旅行好きなので、八丈島とか宮古島とかへ島めぐりの旅をするようになりました。実は息子や旦那もいま、Amazon Flexの仕事をしているので家族旅行にも行きやすいんです。

僕もスケジュールを組めるのが1番ですね。前に沖縄に帰ったら、台風で一週間足止めされてしまったのですが、もし正社員時代だったら大変だったと思います。あと、他の配達サービスに比べると、アプリが使いやすいですね。

そうそう。他の配達サービスだと、自分でアプリに配達先の住所を打ち込まなければならないパターンが多いんですけど、 Amazon Flexはアプリにいちいち自分で打ち込まなくていいので、配達効率がいいです。地図アプリも見やすいですし。

――これって、どんな人に向いている仕事なのでしょうか?

向いているのは……1人でも自分で考えながら行動できる人ですね。いま車を持っていなくても大丈夫だと思います。私も長らく運転していなかったので。

それに、喋るのが得意でない人とか自分のペースで働きたい人にもおすすめです。実は僕も去年の秋ごろ友達を誘ったんですが、コツを教えたらすぐに慣れて、いまでも続けています。

――最後に、自分が配送に関わるようになってから、Amazonで商品を買うときの感覚が変わったりしましたか?

僕は置き配指定をするようになりました(笑)

私も建物に階段があるので、飲み物を頼むときにちょっとだけ悪いなと思うようになりました。ただ、便利だから頼んじゃうんですけど(笑)

――今日は、ありがとうございました!

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提供:アマゾンジャパン合同会社

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