スキルアップを目指して転職したものの、「入社してみたら話が違った」ということもある。キャリコネニュースで実施中の「転職」アンケートに寄せられた、転職先で苦労したという東京都の30代女性(事務・管理/正社員/年収650万円)の体験談を紹介する。(文:コティマム)
※キャリコネニュースでは引き続き転職をテーマにアンケートを実施しています。回答はこちらから。https://questant.jp/q/HEKC3Q7B
「スキルアップのために転職したのに、スキルアップにならなかった」
女性は経理として働いている。「スキルアップのために転職したのに、転職時に説明された業務内容と実際の業務内容が違いスキルアップにならなかった」と振り返る。入社後、まず査定や年収が転職時の説明と違ったという。
「賞与査定でみんな、基本的に『良』(の評価)をとるので『だいたい年収いくらくらい』と言っていたのに、入社後の賞与査定では『可』。同僚に聞いたところ、ほとんどが『可』で入社時の説明通りにはならないことが判明した」
また、同じ経理職でも前職とは社風が違い苦労したようだ。
「外資系なので教える文化などなく、わざと間違えるように業務引き継ぎを行われたり、業務引き継ぎをしたら『もう教えた』の一点張りで、なにもフォローしない。ミスを発見するために重箱の角を突つきまくるといったお局先輩が2人もおり、メンタルやられながらもなんとか4年半勤務」
女性が4年半も耐えられたのは、「直属の上司がとても有能で学ぶことが多かった」からだという。しかし課長だったこの上司も、退職してしまった。
人を育てられず判子を押す以外仕事ができない「イエスマン大好き部長」
その後の女性は、退職した課長の業務やお局様の制御やフォロー、仕事を押し付けてくる別の課の業務などに追われてしまった。
「極めつけは、イエスマン大好き部長。日系大企業出身で人を育てられないし、判子押す以外仕事できない。どうでもいいところが無駄に気になって掘り下げさせても、結局理解できず何の実にもならずうやむやにして放置する常習犯」
女性はこの部長に苦労させられた。
「何度業務説明して『こう動いてくれ』と言っても部長が理解できず、失敗すれば課長のせいにされているのを見ていたので、(課長が退職したのも)納得できてしまった。上司(課長)がお手上げなら私にはもっと無理だなと思い、自身もすぐに転職」
見切りをつけた女性の新たな職場は、「やりたい仕事かつ残業も減ったのに年収アップ」できたといい、「先輩も穏やかで人を育てる風土の会社で大成功。安寧ねいの生活を取り戻せた」と満足している。
「課長退職前後は、平(社員)なのにお局のフォローで深夜3時まで働くのが常態化。もちろん残業代は深夜分は部長が小言メールを送ってくるのでつけられないし、つかない状況だった」
その職場は女性退職後も退職者が相次いだそうだ。
「ただでさえ人不足なところがもっと人不足になり、お局先輩がイライラして新人をいじめるので、『1か月毎に担当者が変わってしまい仕事にならない』と別の部署に勤める友人がぼやいているような状況」
人を大事しない傲慢な上司やお局様がいる職場は、徐々に人が離れていってしまう。その結果、万年人手不足が続くのだろう。