その職場で男性は、顧客からの「品質クレーム」を見える化し、製造現場にフィードバックした。
「具体的には、顧客から送られてきた写真を拡大印刷して、注意すべき点を追記して、製造現場スタッフみんなに見えるところに貼り出した」
その意図は、「顧客側で発見された不良内容を共有することで、日々の製造活動の際に気を付けてもらいたい」ということだった。だがパート社員には伝わらなかった。それどころか、「個人攻撃している」「嫌味だ」と男性の陰口を叩くように……。
この一件で、パート社員が気に入らないことは一切認められない職場だと理解した男性。
「パート社員を監督すべき正社員も、彼らの顔色を窺って仕事をしているような印象があった。時間をかけて、つまりそれらのパート社員が退職するまで、徐々に社風を変えていけば良かったのかもしれないが、それまでの間、自分を押し殺して勤務するようなことはしたくないと思って、1年足らずでこちらから辞めた」
自分を貫く人に運命の女神は味方してくれるものだ。その後、再就職がうまくいったそう。
「年収水準は大きく下がったが、やりがい・人間関係は最高の職場に再就職することができた。50歳過ぎたら残された時間こそが最大の財産だと実感しており、早めに決断して本当に良かったと思っている」
みなさんにも最大限、自分を生きてもらいたい。
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