ペットショップ店員の過酷な現実 「売れ!売れ!」「まだ1匹も売っていないのか!」と店長に激詰めされて即行退職した女性 | キャリコネニュース - Page 2
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ペットショップ店員の過酷な現実 「売れ!売れ!」「まだ1匹も売っていないのか!」と店長に激詰めされて即行退職した女性

その職場では、新人は「ひたすらペットが展示されてるケースの掃除」だったという。また、「1番年配者」として働く獣医からは、女性だけが度々文句を言われていた。

「他の人達は適当にケースを掃除しても何も言われないのに、私は、その獣医の人から『ここが汚い!ここは拭き残し!掃除が遅い!』等と言われました」

個人攻撃の理不尽なハラスメントだ。兼業主婦である女性は、それでも努力を惜しまなかった。

「遅番だと家に帰宅は(夜)9時過ぎ、夕食等を済ませたら深夜から毎日2時間くらい犬や猫の特徴を覚え日誌みたいのも書いていました」

ほとんど残業と変わらない勉強をこなし続けたのだ。やがて接客業務もするようになったが、慣れない接客をする女性に対し、そこでも雑な扱いが続いた。

「面接でビデオを見せられましたが身だしなみとかの初歩のビデオだけで、販売についてのビデオも棚にはありましたが見せてくれず」
「私の接客に後ろに先輩が付いてて、後から駄目出しを言われました」

ちなみに、給与は「ペットを売ると加算される仕組み」で、売れなければ基本給の11~12万円程度だったという。しかし、女性はレジで対応できる支払方法の種類すら知らされなかったそうだ。他の人に聞いてやっと分かったものの、

「私が支払い関係でモタモタしてたら、他の人に私が接客した人を取られ、お買い上げされてしまいました」

本来自分の売り上げになるはずの客を、横取りされてしまったのだ。

店長の「売れ!」「売れ!」についていけず

さらに、2週間先に入った20代のスタッフと比較され、店長からは「入ってから、もう3匹も売ってるよ!」と叱責が飛んだ。働きだして2週間を過ぎる頃には

「まだ、1匹も売っていないのか!」

と毎日のように言われたという。しかし「遅番やったと思ったら翌日は早番とか」などの無茶な働き方の上、「犬猫の特徴の勉強してるから次第に寝不足になり」と負担は増すばかり。とうとう限界が来てしまう。

「売り方を教えてくれずに先輩を見て覚えろ的なのに疲れて、3週間で辞めました」

こんな過酷な労働環境のもとでは、辞める選択をしたのも無理はない。辞めて後悔はないようで、最後にこう書いている。

「犬が好きだから、やってみたいと思い60種類くらい犬猫について覚えましたけど、店長の『売れ!』『売れ!』には、売り方を教えてくれないくせに、ついていけませんでした」

十分な教育もなく、新人の努力だけに任せて「初心者歓迎」などと掲げないでほしいものだ。

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