結婚して子どもが生まれると、「こんな未亡人みたいな生活は嫌」と、妻が転職を勧めてきたのだ。妻が持ってきたという某公共施設の職員募集に応募し、みごと試験に合格。春からの採用が決まった。
ところが、上司に辞める旨を伝えたところ、そこから「3か月が地獄だった」という。
「当時若かったので言われるまま出社しては所長室に監禁状態であれやこれや考え直すよう説得、その上当月のノルマに関しても圧が凄かった」
さらに、「それまでに数百台販売した顧客の引継ぎやアフターもあり頭がおかしくなりそうだった」と、すんなり辞めさせてもらえない日々が続いた。
「バカ正直に円満に辞めようと思ってた」
男性は当時、円満に辞めようとしていたことを「バカ正直に」と後悔している。
「今思えば辞めると決まったら出社せず、必要書類だけ本社に請求すれば良かった」
とはいえ、新卒入社した職場では上司の言いなりになってしまうのも頷ける。だが転職後、男性はそれまでの常識がいかに異常だったかを痛感したようだ。
「その後、普通に有休は取れるし残業代はきっちり出るし、営業車は自分で買わないしなどなど、それまでの常識だと思っていたことがことごとく異常で洗脳されていたことがわかった」
数十年前のエピソードではあるが、いまでも退職妨害(引き止め)に苦しむ人はいる。劣悪な環境に長くいると、何が異常なのか判断がつかなくなる恐ろしさが分かる経験談だ。
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