彼女は少し子どもの手が離れ、次の仕事を考えている時期でしょうか。ただ、看護師になるには大学・短大の看護系学科(大卒者社会人の3年次編入という手も)や看護学校を卒業した上で、国家試験受験となります。
就職するまでに時間もコストもかかる仕事である分、心配になる気持ちもお察しいたします。そういえば、筆者の母(58)が現役看護師でした。痛がりな人でも看護師になれるのか、聞いてみました。
看護師になりたいという思いについては、「今は人材不足だからなってほしい。資格を取ればどこでも働けるから、社会人になって看護学校に入り直す人も少なくない」。投稿者に関しては「どの程度の痛がりかわからないけど、看護師は血も人の生死も見る仕事」と話します。
「血を見るのが嫌なら致命的。私の母(筆者の祖母)も看護師を目指していたけど、血を見て失神して諦めていた。私の同期は解剖された臓器のホルマリン漬けを見て『もうダメ』って3か月で辞めていった。大丈夫だった私たちは帰りに焼き肉食べにいった(笑)」
そんな母ですが、「人を傷つけたら、間違えたらどうしよう」と以前は注射が怖かったといいます。ただ、看護学校では教科書で針の角度や打つ位置を覚え、人形で練習。その後、先生の指導のもと学生同士で練習と、段階を踏んで学んでいきます。
「そりゃ初めて人間相手に打つときは怖かった。相手も『痛い!』とか言うし。でも座学で打ったらダメな場所を学んで、正しい手技を身につければ感覚が分かるようになるし、段々上手になっていく。私は注射されるのは嫌いだけど、人に打つのは好き」
正しい知識を身に付け、練習を繰り返すことで慣れたといいます。
「一度看護学校の説明会に行って、本当にやっていけそうか確かめに行ってみては?」
また”痛がり”については、「私も鶏さばいてるところは見られないし、ケガしてる人見たら『痛そうだな』と思う。ただ相手が患者さんなら、痛い人を治してあげられるのが医療。『痛そう』と自分の身に置き換える前に、『治さなきゃ』が先にくる」と話します。
「患者さんを助けたい、よくなってほしいという思いがあるなら、ぜひ看護師になってほしい。 “痛がり”は、人の痛みを分かる人は患者さんの気持ちに共感できるということ。大切な素養です。でも『痛いけどがんばりましょう』って言わなきゃいけないときもあるのを忘れないで」
投稿者さんが心配されているのは、金銭面でも時間面でもなく、職業への適性ですよね。母曰く、「痛がりは正しい知識と経験を積んだら慣れるとは思うけど、分からない。資格取得まで時間が掛かるし、看護学校の説明会に行って、本当にやっていけそうか確かめに行ってみては?」と提案します。
一度説明会に参加して、授業内容や看護の仕事を肌で感じたり、先生に相談したりしてから目指すか否かを考えるのも手ではないでしょうか。現役看護師は「30代になって看護師になりたいと思った気持を大切にしてほしいです」と話していました。
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