転職先を見つける際、多くの人が注目するのが「求人票」である。どんな企業が、どのような条件で人材を募集しているのか、を一目で知ることができるので、非常に便利な書類である。
しかし求人票を鵜呑みすると、危険な側面もあることをご存じだろうか。今回は、求人票に潜む落とし穴と、転職成功率を高めるコツについて紹介していこう。
実は「求人票」にはウソも多い!鵜呑みにすると転職の失敗につながる
求人票に潜む罠を知るためには、まず「求人票とはそもそもどのような書類なのか」という点をしっかりと把握しておく必要がある。
厚生労働省の見解によると、求人票とは「あくまでも募集の際に提示する労働条件の目安」なのだそう。つまり、求人票を見て応募した人が、企業側と別の条件で契約を結ぶことになったとしても、「それはそれ」ということなのだ。
求人票に記載されている条件は、単なる“目安”であり、たとえ求人票に嘘の条件を記載して人を集めたとしても、企業側に罰則が与えられることはない。
そのため、「きれいな条件を書き並べて、求職者の注目を集めたい!」と思う企業が現れてしまうのである。
本来であれば、面接時にすべてハッキリと聞くのがベストなのだろう。しかし「今すぐにでも転職先を決めたい!」と思っている場合に、「求人票の内容を疑い、相手にすべてを確かめる」のは、決して簡単なことではない。
転職希望者ができることは、求人票に記載されている事実を、鵜呑みにしないということだ。嘘も多い世界であり、実際に多くの人が、この求人票をきっかけに転職失敗に陥っていることを頭に入れて、行動する必要があるだろう。
転職で“ハローワーク”を利用しないほうがいい理由
せっかく転職するのであれば、失敗は避けたいところだ。とはいえ、求人票に記載されている情報が“嘘かもしれない”と言われると……何をどう判断すれば良いのか、悩む人も多いはずだ。
実は嘘の求人票が多いのは、ハローワークだと言われている。無料で求人広告を出せるため、求人広告を出す機会が多いブラック企業にとっても、非常に手軽な機関なのだ。
その手軽さゆえに求人広告数も多く、「この中で目立つためには、条件を少しでもよく見せる必要がある」という意識も働きやすくなる。
一方で、一般的な転職サイトなどに募集広告を出すためには、それなりの費用がかかる。こうした媒体を利用して人を集めようとする企業は、「求人=お金がかかること」と認識しており、人材を使い捨てにしない意識を抱きやすいと言えるだろう。
転職希望者にとっては、ハローワークも転職サイトも、「無料で使える」という点に変わりがないのかもしれない。しかし求人広告を出す企業側にとっては、非常に大きな違いがあり、その違いこそが「嘘の求人広告」を退けるためのポイントになっていると言える。
求人票のウソを一発で見抜くには?
地方での転職を検討する際には、「地域に根付いたハローワークの方が、使い勝手が良い!」ということもあるだろう。
このような場合には、気になる企業の求人票の情報をもとに、実際に働いている(働いていた)方の口コミを探してみると良いだろう。求人票に記載されている情報が真実なのかどうか、見極めるためのヒントになってくれるだろう。
求人票に嘘の事実が記載されているようであれば、転職は慎重に検討した方が良いだろう。一方で求人票記載の事実に嘘がないようで、なおかつ口コミでの評価も高ければ、信頼できる企業と捉えることができるはずだ。
キャリコネは、実際の企業の口コミ情報を多数チェックできるサイトである。登録し、参考にしてみよう。
求人票の嘘に騙されないためには、広告出稿にコストがかかる転職サイトや求人サイトをチェックするのがオススメだ。
しかしながら、とにかく掲載数が多い求人サイトでは、ブラック企業が紛れ込んでいることもあり、注意が必要だ。『キャリコネ転職」なら、厳選されたホワイト企業の求人だけを掲載中! 転職を検討し始めたら、ぜひ登録してみて欲しい。