倉庫内作業の仕事をする40代の女性は、雰囲気の悪い職場の様子をこう語る。
「新しく入ってきた人も『できて当たり前』という感じでろくに仕事を教えてくれない。教えてもらえないのに『それ違う!』と怒鳴られる。周りを見ながらなんとか仕事をしているが、毎日違う配置でひとつのことを覚える余裕もない。同時期に入った人たちはパートの人一人を残して皆辞めました」
聞いてもきちんと教えてもらえず、間違えて怒られるのがきついと女性は吐露する。今はコロナの影響もあり辞めたくても辞められず「精神的におかしくなりそう」と語る。
「膨大な仕事量でも残業禁止」定時で終わらないと猛烈に怒られる
管理・事務職の50代女性はすでにブラック企業を退職している。職場で同僚と仕事の話をしただけで怒られ、有給休暇がどれくらいあるのかも知らせてくれなかった会社での経験をこう振り返る。
「残業禁止なのに定時までに絶対に終わらない量の仕事があり、仕事が終わらないと猛烈に怒鳴られる。部長がいないときに残業をしていたら早めに戻ってきた部長に見つかり1時間以上説教されたことがあり、ますます帰りが遅くなったことも。退職しようとしても会社は了承しないので、多くの社員はある日いきなり出社しなくなるという手段に出る」
そんなブラック企業を退職しようとしたきっかけは自身が精神的に追い込まれたことに気づいたからだ。
「あまりにも理不尽に怒鳴られてばかりいたので、ある日、バレずに毒殺する方法をネットで調べ始めた自分に危機感を覚え退職」
無意識に毒殺の方法を調べるほど、日々の業務で追い込まれていった女性。「現在の職場では仕事の話をしたり、笑顔になったりしても怒られないから嬉しい」と綴るが、仕事中に仕事の話をするのはごく当たり前のことなので、前職がよほど特殊な環境だったと言わざるを得ない。
この女性のように、転職してブラック企業を抜け出すことは何も悪いことではない。今なおブラック企業で精神的に追い込まれている人は、退職を視野に入れつつ、新たな転職先を探してみてもいいかもしれない。
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