女性はこの春、IT・通信系の会社に新卒入社。緊急事態宣言の最中だった。社内には、家族にコロナの陽性反応が出た従業員がいたという。しかし会社側は、コロナ対策を掲示するだけで、出社のスタンスは崩さなかった。
「政府が、濃厚接触者に対する2週間の自宅待機、隔離を表明したのにも関わらず……。しかも時短や時間をずらしての出勤対策もありませんでした。毎朝、ひとつの部屋に80人ほどが集まる朝礼も行われていました。私たち新入社員は、かなり狭い部屋に15人前後が詰められ、研修を受けていました」
会社からは辛うじて、マスクや消毒液が配られた。しかし、「マスクは緊急事態宣言の中頃、消毒液は緊急事態宣言後」の配布だったという。これら一連の会社の対応に、多くの社員が意見をぶつけた。しかし社長はワンマン経営のため、すべてを却下したという。
「結局、コロナの対策は自己防衛のみです。『社員を大切にする』という経営理念は嘘でした。今後、何かあった時もこのような対応をされ、会社の犠牲になるのかと感じました」
女性は「入社してまだ短期間ですが退職を決めました」と綴っている。
「マスクをせず大声で長話。パワハラとしか思えない」
東京都の調査会社でパート・アルバイトをする30代女性は、ボロが出まくりの職場に愛想を尽かした。会社は当初「コロナで業務が減っても補償を出す」と話していた。しかし、結局は「非正規職員に減った分の手当は出せない」と手の平を返したという。
「そのことで会社への信用を失いました。それに緊急事態宣言が解除された途端、テレワークから通常出社。バックヤードでは三密にまったく配慮しなくなり、正社員はマスクもしていません。それどこから非正規職員に向かって、大声で長話しをするパワハラも横行しています」
こうした会社の対応に失望したのか、すでに辞める従業員が出始めているという。
「それなのに会社は、原因を調べて改善することもなく、単に替わりの従業員を入れればいい、としか思っていないようです。正直、呆れています」
さらに女性は、会社の実態についても明かす。
「登録モニターに対するライバル企業のコロナ対策は、せいぜい症状の有無や患者との接触を問う程度です。しかし自社は、現実的に守ることができないほど非常に厳しい制限・条件を羅列した上で課しています。それでいて従業員には無配慮、という会社の“ダブスタ”ぶりが酷いです」
これらを踏まえ、「今の状況をモニターやクライアントが知ったら、関係者の命を守る気がない無責任な会社だ、と見放される」と危惧している。
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