「ダメな頑張り方」を続けたせいで心身に不調をきたした話 | キャリコネニュース - Page 2
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「ダメな頑張り方」を続けたせいで心身に不調をきたした話

「あの同僚はとても優秀なのに、自分は全然ダメだ」

「同じ仕事をしているのに、なぜ自分はあの人みたいになれないんだろう?」

こんなふうに考えていませんか? 誰かを目標にするのは良いとしても、あまり他人と自分を比べすぎると、頑張るのが辛くなってしまいます。

特に最近はSNSのおかげで、優秀な人たちの発信を目にすることが多くなりました。SNSで目立っている人は、野球なら大谷翔平、サッカーなら長友佑都レベルの超人ばかりです。そんな人達と自分を比べていたら、どれだけ頑張っても満足できないでしょう。

わたしの場合、SNS上で活躍するエンジニアたちはもちろんのこと、平日も土日も関係なくプログラミングに熱中している同僚たちと自分を比べては、しょっちゅうへこんでいました。

自分は寝ても覚めてもプログラミングというタイプではなく、週末は趣味を楽しみたい方です。それは悪いことではないのに、凄腕のエンジニアたちを過度に理想化して、自分を近づけようとしすぎてしまったのです。

誰もが仕事でトップレベルになれるわけではありませんし、なる必要もありません。どうせ比べるなら、他人ではなく過去の自分と比べてみましょう。1年前に比べてできることが増えていれば、それだけでも十分評価に値しますよ。

ダメな頑張り方その2: 仕事のために趣味や余暇を封印する

「仕事がちゃんとできていないのに、遊んでいる暇なんかない」

「趣味に時間を割くくらいなら、キャリアのために勉強しないと」

こんな思考になっている人は要注意かもしれません。仕事のために勉強するのは素晴らしいですが、でも本当にやりたいから勉強していますか? 自分が好きな趣味や余暇の時間を、無理やり削っていませんか? それでは、ただの自己否定になってしまいます。

わたしは映画鑑賞が趣味で、仕事が終わったら映画館で最新作を楽しみ、感想をブログに書くのが大好きでした。また将棋を指すのも好きで、アプリで対局するのはもちろんのこと、日本からわざわざ本を取り寄せて勉強するほど熱中していました。

ですが、プログラマとしてのキャリアアップを意識しすぎるあまり、それらの趣味を封印して勉強の時間に回すことにしたのです。将棋に至っては、何万円もかけて買った本をすべて手放してしまいました。しかし自分の好きな趣味がなくなったことで日々の生活がまったく楽しくなくなり、ついには勉強する気力まで失ってしまいました。

何事もバランスが肝要です。仕事のための自己研鑽はあくまで無理のない範囲にとどめて、気分転換できる趣味の時間も大切にしてください。

ダメな頑張り方その3: すぐに結果を求める

「こんなに頑張っているのに、どうしてうまくいかないんだろう?」

「きっと自分の頑張りが足らないんだ、もっともっとやらないと……」

努力したからといって、結果がすぐに伴うとは限りません。目標が高ければ、達成するまで当然それなりの時間がかかります。また、年齢を重ねると若いときのような集中力や記憶力は失われていきます。いつまでも10代20代のころのイメージを引きずっていると、昔のように勉強できない事実に愕然としてしまうかもしれません。

わたしもプログラマとしての幅を広げるために、機械学習やデータサイエンスなどの教材に手を出してみました。しかし、若い頃のように集中して机に向かうことがどうしてもできませんでした。仕事後の疲れた頭では、平日1時間勉強するのがやっとです。

なんとか一通り学んでみても、基礎がわかったレベルではすぐに実務に活かせるわけでもありません。求められる学習量の多さと、自分の学習能力の低さに絶望し、働く意欲までどんどんなくなっていきました。

現状に満足せず勉強しているだけで、もう十分に行動しています。すぐに結果を求めるのはやめましょう。

まとめ: 頑張りすぎて潰れてはいけない。楽しみながら少しずつ前に進もう

今になって冷静に振り返ってみると、かつての自分もよく頑張っていたのでしょう。ですが、目標を高く設定しすぎたり、自分自身に厳しすぎたりしたせいで、次第に自分を追い詰めていったように感じます。

会社を辞めてから約2年が経ちました。ようやくプログラマの仕事もできるようになってきましたが、フルタイムで働けるまでにはまだ回復していません。頑張りすぎた代償は、思った以上に大きかったです。

何かを頑張るのであれば、頑張る過程そのものを楽しむようにしましょう。楽しければ努力が続きますし、努力を続けられれば、結果はいずれついてきます。周りにまどわされず、自分のペースを大事にしてくださいね!

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