
画像はイメージ
会社の「本性」は、辞める時やトラブルが起きた時にわかってしまう。事務処理を怠ったり、理不尽なルールを押し付けたりする会社は最悪だ。
北海道の40代女性(事務・管理)は、退職後に届いた元職場からの連絡に耳を疑った。
「離職証明書交付希望にすると面倒なんだけど無しでも良いですか? 失業保険もらう予定ですか?」
離職票は、失業保険の受給手続きに必要不可欠な書類だ。(文:篠原みつき)
「面倒かどうかで判断するとか意味がわからない」
雇用保険法に基づき、本来は本人が希望すれば会社側は交付する義務がある。にもかかわらず、「面倒」で拒もうとする姿勢に唖然としたようだ。女性は幸いにも次の仕事が決まっていたため、証明書は必要なかったという。それでも
「面倒かどうかで判断するとか意味がわからない」
と憤りを書いていた。
理不尽な独自ルールで働く人を苦しめる会社もある。埼玉県の50代男性(エンジニア)は、かつて勤務していた派遣会社での出来事を振り返った。
派遣先で残業をこなし、タイムカードにもしっかりと打刻。しかし、給与明細を確認すると残業手当が反映されていなかった。理由を派遣元に確認したところ、驚くべき答えが返ってきたという。
「『派遣先のタイムカードにハンコを押して貰えないと本当に残業したから分からないから……』と言われた」
客観的な記録であるはずのタイムカードよりも、「ハンコ」という形式的な承認を優先する体制。これでは何のためのタイムカードなのか分からない。そもそも、最初から説明しておかないとダメだろう。
男性は「タイムカードから更に、派遣先の了承印を貰わないと残業にならない派遣元……ダメだこりゃ」と、失望した様子だ。
会社にとっては「些細な事務作業」や「管理上のルール」に過ぎないのかもしれない。だが、その一つひとつが働く人の生活や権利に結びついていることを、会社側は肝に銘じるべきだろう。
※キャリコネニュースでは「『この会社ダメだな』と思った瞬間」をテーマに投稿を募集中です。回答はこちらから https://questant.jp/q/QHFJS7UY
ボーナス「一律3万円」だった男性、仕事中に「社長一家の豪遊」遭遇して絶望 即行で転職を決意する【実録マンガ】


