PTAを恐れる「ぼっちママ」に励まし続々 「ぼっちの方がむしろ楽」 という声も
もうすぐ4月。入学や進級で新しい人間関係が増える季節です。しかし人づきあいが苦手な人には、気が重い時期でもあります。そんな憂鬱を抱えている人が、先日ガールズちゃんねるに「ぼっちママのPTA」というトピックを立てました。
ママ友が1人もおらず、周囲は全く知らない人ばかりで、「すれ違っても分からない、仕事で懇談会に参加したこともない」というトピ主は、
「そんな中でPTA当たった方、どんな感じでしたか」
「知り合いがいないとやりにくいなど、もし経験談がありましたら教えてほしいです」
と、脅えています。(文:篠原みつき)
「仕方なくの寄せ集めだから、みんなポッチだよ~」
この質問に対して、「案外同じような人居るよ」など、自分もそうだと共感する声が続々と寄せられました。子どもの通園・通学先に知り合いがおらず、PTAや行事のたびに孤独に耐える母親は、意外と多いようです。
多くの先輩ママたちは、
「役員になれば自然と話すようになると思います」「逆にみんなと知り合えるチャンス!」
「くじ引きで当たって仕方なくの人の寄せ集めだから、みんなポッチだよ~。やってるうちに仲良くなる感じ」
などと、トピ主を励まします。転勤族の夫を持つ筆者の友人も、転校のたびに役員をやって友人を作っている様子です。書き込みには、「学校のちょっとした情報交換ができる顔見知りができて、私はすごくよかったです」という人もいます。
一方で、「『入るといつの間にか友達』ってのは、元から機会があれば友達が出来る人だよ」という突っ込みも。「人の輪に入るのが苦手な人、役員って地獄だ。もう、何をしていいのかわからない」「挨拶を無視された」などと暗く落ち込むコメントに胸が痛みます。確かに、「何度か参加しているものの、仲良くなった人はいません」と明かす人もけっこういました。
経験者は「必要以上に仲良くなる必要はないよ」とも語る
そんな中、「その方がやりやすい場合もありますよ」と、ぼっちを推奨する人も少なくありません。
「むしろ事務的に処理で来て効果的だよ。知り合いが多いとしがらみも多い、コレとコレが私の担当ですね、オッケー、これでよい」
とサバサバした人も。
幼稚園から小5までママ友ゼロだったのに、学年委員長を務めたという人は、「ボッチだから会議終わったらサッサと帰るし、書類とかもサッサと書いて提出!ボッチの方がしがらみなくて楽だよ」と明かします。
また、幼稚園と小学校の違いも。「幼稚園は親が参加する行事も多いので、早めに役員をやっておくとポツンとすることもなく良い」とアドバイスした人は、こう振り返ります。
「小学校は働いてる方がほとんどで、集まりも少なく皆さん仕事だけして、ささっと解散。会えば挨拶程度の関係」
これは、小学生の子どもを持つ筆者も経験上よく分かります。ママ友づき合いは子どもの成長と共にどんどん減って行き、中学校・高校と進むたびにそうした傾向が強くなると聞きます。
ぼっちが嫌ならば、「明るく挨拶する。話しかけられやすい雰囲気を心掛ける」くらいは必要でしょう。しかし、人間関係はその時の相性や、運もあります。「必要以上に仲良くなる必要はないよ」「仲良しクラブじゃないから、ドライなほうが楽」というコメントを、きれいごとではない経験者の話として心に留めておき、PTAをそれほど恐れることもないでしょう。
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