技術職として働いていた40代男性の元勤務先では、役員がいつも「できないは言い訳だ」と豪語していた。というのも、社内では組織的な偽装が行われており、明るみに出るのを防ぐため、本当はできないことを「できる」と言い続けなければならなかったという。
悪いことをしている自覚があるにもかかわらず、必死に隠そうとする会社に男性は、「現状の認識を受け付けない自社の救いようのなさを感じました」と愛想を尽かした。
営業職の30代男性は入社当時を振り返って、まったく自分を育ててくれる気のない上司と先輩に嫌気が差していたと綴る。50歳代の上司と、5年目の先輩は新卒教育には無関心で、「何も教えず『え?分からんの?』としょっちゅう言われてストレスだった」という。
必死に自分から質問していくが、上司と先輩からは「そうだ」「違う」と返事はされるものの、つれない対応に心身がすり減ってしまった。
「このまま最初の3年間をこの環境で過ごすのかと思うと余計にしんどくなった。そのうち、ストレスで吐き気、目眩、震えが出てきて、退職することにしました」
「私がいる前で、主任が『みんな、やりたくない仕事は◯◯君にさせていいからな』」
管理・事務職の50代女性は、業務量が多く、1か月も休みが取れなかったこともあった。わずかな休みでも自宅で仕事をしていたという。さらに何度も従業員によるお金の持ち逃げが発生し、会社はその責任を残った従業員に押し付けた。
「持ち逃げされたお金を、会社は従業員の給料から少しずつ補充していたんです。腹が立ちました」
販売・サービス業の40代女性は、入社初日からパワハラを受けた。「態度が生意気だ」「生意気だから仕事を教えたくありません」といった暴言が2か月続き、精神的に追い詰められ、うつ病を発症してしまう。
「新人で仕事を教えてもらっている立場なんだから言われたことを黙ってやれ!などの暴言も吐かれました」
女性が失敗した時には周りに聞こえるように大声で指摘されたほか、上司に相談しても何の対応もされなかった。心が折れた女性はその後退職した。
ほかにも、
「私がいる前で、主任が『みんな、やりたくない仕事は◯◯君(私の名前)にさせていいからな』と言ったこと。胃がおかしくなり1年で退職しました」(40代男性、販売・サービス)
「トラブルを先輩社員に押し付けられたが、なぜか教育のためという名目だったとき」(20代男性、営業)
といった「辞めたくなるエピソード」が寄せられている。
キャリコネニュースでは引き続き「辞めようとした瞬間エピソード」を募集しています。