副業をする理由については、「生活費・ローン返済のため」(45.7%)が最多で、「本業の収入だけでは生活が苦しい」「子どもの教育費に充てる」といったコメントが挙がった。また、「将来への備え・貯金」(42.3%)、「趣味・娯楽費のため」(37.4%)などの理由も多かった。
自己啓発のための理由である「本業に活かすスキルアップ」(8.3%)、「キャリア形成・起業または転職準備」(5.8%)、「人脈・人間関係の構築」(2.5%)はいずれも1割未満で、ほとんどの副業者の目的は収入にあるようだ。
月間の副業の稼働日数・労働時間を聞くと、「毎日」(46.5%)が最多。次いで、「週4~6日」(26.6%)と週の半分以上副業をしている人が7割を超えた。平均稼働日数は、本業の勤務日数とほぼ同じで、21日だった。
1日あたりの労働時間については、最多だった「1時間以上~3時間未満」(24.2%)と「20時間以上」(23.2%)の回答者の割合に大差はなく、働き方は人によってさまざまのようだ。「1時間未満」(14.1%)と答えた人も一定数いた。
副業で稼ぐ月収入は、半数近くが「1万円未満」(49.1%)という結果に。次いで、「1万円以上~3万円未満」(29.1%)となり、合計で約8割が「月3万円未満」であることが分かった。
特徴的だったのは「月10万円以上」(11.8%)の回答者に、「インターネットメディア運営(広告収入)」「専門職(資格保有)」「投資・シェアビジネス」といった初期コストや軌道に乗るまでに時間がかかる職種が多かったこと。副業歴も5~10年以上のベテランが多い傾向があった。
「収入に不満がある」と7割が回答
副業時間の満足度を聞いたところ、「とても満足(短い労働時間)」(25.1%)と「やや満足(平均的な労働時間)」(40%)の回答者を合わせて、労働時間に満足している人が6割を超えた。回答者からは「自分のペースで仕事ができる」「空いた時間を有効に使える」といった声が寄せられ、柔軟に働くことができて、合理的に隙間の時間を使える点が魅力のようだ。
一方、副業収入の満足度については、「やや不満(期待以下の収入)」(45.8%)と「とても不満(非常に少ない収入)」(23.3%)を合わせて、「収入に不満がある」とした回答者が7割近くにのぼった。具体的な不満の声としては
「単価が低すぎる」
「時給換算すると悲しくなる」
といった意見が挙がった一方、「やらないよりは良い」「空いた時間で1円でも稼ぎたい」といった声もあった。