ファストフード労働者の賃金を引き上げろ! 4月15日に渋谷で「世界同時アクション」 | キャリコネニュース
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ファストフード労働者の賃金を引き上げろ! 4月15日に渋谷で「世界同時アクション」

会見を行う東京実行委員会

会見を行う東京実行委員会

ファストフードで働く労働者の公正な賃金を求める「ファストフード世界同時アクション」が、4月15日に世界35か国以上で行われる。これに先立ち、首都圏青年ユニオンなどからなる東京実行委員会が、8日に厚生労働省記者クラブで会見を開いた。

活動の発端は米国だ。2012年11月以降、全米100都市以上でファストフード労働者が最低賃金15ドル以上を要求してストライキを決行。これを受けてオバマ大統領は、昨年1月に「連邦最低賃金を7.25ドルから10.10ドルにすべきだ」と発言している。

さらに昨年5月15日には「全世界同時アクション」が呼びかけられ、全米158都市、世界36カ国93都市で活動が立ち上がった。

38歳男性「トリプルワークで心身ともに疲弊」

実現するため訴えかけていく

実現するため訴えかけていく

今回が2度目となる「ファストフード世界同時アクション」は、世界統一スローガンとして、次のようなメッセージを掲げている。

「Fair Pay. Respect. For All Fast Food Workers.(ファストフード労働者の権利を尊重し、公正な賃金を)」

会見では、牛丼チェーンで働く神奈川県在住の38歳男性が現状を語った。家業を継いだが収入がわずかだったため、ダブルワークとしてアルバイトを開始。時給1000円の条件で働き始めたが、店に休憩という概念はなく働きづくし。ワンオペの時間帯もある。

収入から健康保険料等の支払いをすると、残るのはわずか。住む場所も限られる。一緒に働く人たちも、収入を増やそうとダブル・トリプルワークで働いているが、ボロボロになってしまっているという。男性もシフトを減らされ、トリプルワークで生活を支えている。

東京実行委員会は独自スローガンとして、「時給\1500 これが常識」「働きすぎはもう終わりだ」と掲げている。時給1500円の根拠は、ファストフード店でフルタイム勤務しながら人として生活するために必要な水準だ。

ハチ公前広場でのアピールを予定

現在のマクドナルドの時給を例に出すと、都心の渋谷での時給が950円から1000円。時給1000円でフルタイム勤務したと試算すると、年収は186万円。地方になると額はもっと下がる。年収200万円未満のワーキング・プアだ。

時給1500円のフルタイム勤務だと、年収は279万円になる。実行委員会は「決して高い要求ではない」と説明。先述の男性も「このくらいなければ、人としての生活が成り立たないというのが現状です」と訴えた。

15日には渋谷センター街入口に午後3時に集合し、センター街の練り歩きやファストフード店前でのパフォーマンス、ハチ公前広場でのアピール行動を予定している。全国の人に対して「4月15日に全国のファストフード店の前でプラカードを掲げてほしい」「写真や動画を送ってほしい」「労働組合に加入してほしい」と呼びかけている。

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