学情は10月9日、「内定獲得状況や内定承諾」に関する調査結果を発表した。調査は10月上旬にネット上で実施し、2021年3月卒業(修了)予定の大学生、大学院生の計400人から回答を得た。
10月5日時点の内定獲得率は84%だった。内々定獲得後の就活状況については、約4割が「内々定承諾をした上で、就職活動を継続した」(17.3%)または「内々定承諾を保留した上で、就職活動を継続した」(21.7%)と”内々定”を獲得後も就活を継続していた。
「懇親会で働くイメージが湧いたので内定承諾をした」
理由を聞くと、最多は「志望している企業の選考予定が入っていたから」(60.3%)。「就職活動で後悔したくないから」(58.0%)という人も約6割いた。このほか「内々定を得た企業で決めていいのかわからなかったから」(42.7%)、「コロナ禍の業績不振などで、内定(内々定)取り消しが不安だったから」(19.8%)なども上位だった。
内定承諾先を絞るタイミングのうち、最多は「第一志望の企業から内々定を得たとき」(52.0%)。「選考中企業の選考が終了したとき」(26.5%)という人も約3割で、志望上位企業の選考の結果で決める人が多かった。
一方、ウェブ選考が多かったことで、実際の会社の雰囲気に触れてから決める人もいるようだ。「『内定(内々定)先企業』での面談や懇親会に参加した後」(9.3%)、「内定式参加後」(1.0%)といった声もあった。具体的には
「人事と面談し、内定取り消しへの不安はないと感じたタイミングで就職活動を終えた」
「懇親会で社員や、内定者と実際に話したタイミングで、働くイメージが湧いたので内定承諾をした」
「オンラインで面接を受けた企業も、実際に会社の雰囲気を見たかった。会社に直接訪問した後に入社したいと思い、就職活動を終えた」
といった声が寄せられた。