神奈川県の20代男性(IT・通信系/年収550万円)は、学歴が「必要」という意見だ。
「私は1浪して入学した早稲田大学を経済的な理由から中退しました。結果的に4年間で得たのは高卒という肩書きとなり、新卒切符も失いましたが、それでも就活では早稲田大学に入学したという事実を鑑みてもらえることが多く、企業選びには苦労しませんでした」
男性は、そう経験を語る。大学中退は当然マイナスだろうが、経済的な理由なら仕方ないとも言える。企業も「卒業」より、「入学」の方を重く見たのかもしれない。
「大学で得たもの自体はありませんでしたが、受験勉強というものから逃げずに取り組んだ結果は一定程度評価されますし、最低限の教養やスキルを担保できるという点で、採用する側も学歴があったほうがリスクが低いのだと思います。」
と説明している。
大学で得たものがないなら、学歴というよりも「合格歴」だが、ともかく、いわゆる「就活」の場面では、有名校に受かった時点でけっこう好印象なのかもしれない。
男性はいま、「何度か転職し、今は一部上場企業でそれなりの給料をいただきながら働いている」そうだ。