技術職の30代男性は、「就職するとき、自分にとっての『本当の幸せ』とは何なのかを考えて欲しい」と綴った。男性は給料が良い大手企業に就職したが、その職場が挨拶もろくにしない、罵詈雑言が飛び交うなどして嫌気が差し、1年経たずに転職した。
転職先の中小企業では給料は下がったが、従業員の仕事に対する意識は高く、互いに助け合いながら和気あいあいと働ける環境だ。「前の会社よりも充実した日々を送れています」という。
「私にとっての幸せは『給料よりも、充実感や自分の成長』だったことに気がつきました。就職は生きるための手段のひとつにで、人生のゴールではありません。何のために就職してどう人生を生きたいかを自分に問いかけてみましょう」
「働くことは嫌なこと」と思っていたけど、「仕事には面白いこともたくさんある」
営業職の20代女性は、「就活資金を貯めておいた方がいいです」と、金銭面の助言をしている。女性は地方にある大学に通学していたため、説明会や面接で上京するたびに、交通費と宿泊代がかさんでしまった。
「私はバイト代を趣味につぎ込んでしまったため、中途半端な就職活動しかできませんでした。最初に内定を貰った会社で就活を終えざるをえなかったのですが、激務薄給のブラック企業で、4年目に転職しました。もっとちゃんと就活していれば良かったと後悔しています」
交通費や宿泊費を負担する企業もあるが、就活にかかる費用の多くは自己負担。学生のうちから資金を用意して損はない。
ときに就職は”懲役40年”などネガティブにとらえられがちだが、中には仕事の楽しさに気づいたという人もいる。技術職の20代女性は、学生時代、「社会人になること、働くことは嫌なこと」と思い込んでいた。しかし、実際に働き始めたところ、
「働くって楽しいと思えたんです。仕事には面白いこともたくさんあると伝えたいです」
と回答している。