スターティアとクラウドサーカスがキャリア採用強化 ITインフラとデジタルマーケティングで中小企業を支援 | キャリコネニュース
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スターティアとクラウドサーカスがキャリア採用強化 ITインフラとデジタルマーケティングで中小企業を支援

スターティアホールディングス 兼 スターティア 石井心平さん(左)とクラウドサーカス小島直樹さん

スターティアホールディングス 兼 スターティア 石井心平さん(左)とクラウドサーカス小島直樹さん

スターティアホールディングスは「最先端を、人間らしく。」をコーポレートスローガンに、中小企業向けにITソリューションを提供する会社です。設立は1996年、複合機やビジネスフォン、ネットワークの構築や保守など取扱商品を拡大し、2005年に東証マザーズへ上場、2014年には東証一部(現プライム市場)へ市場変更しています。

2018年に持株会社化し、前期、過去最高の利益更新を遂げるなど成長を続ける同社は、現在どのような事業を行っていて、どのようなキャリア採用に注力しているのでしょうか。スターティアホールディングスで人事総務部を統括し、兼務するスターティアで執行役員 人材開発部長の石井心平さんと、クラウドサーカスでコーポレート・管理 シニアマネージャーの小島直樹さんに話を聞きました。(構成・文:水野香央里)

安定した収益基盤と積極投資でグループ成長目指す

スターティアホールディングス 兼 スターティア 執行役員 人材開発部長 石井心平:新卒でスターティアに入社しOA機器や通信回線などの営業を担当後、営業拠点や新規サービス部門の立ち上げを経験。2015年4月より人事へ異動、新卒・若手の教育や採用業務を担当。2023年4月よりスターティアホールディングスへ転籍し、人事総務部門を統括するとともに、スターティアで執行役員として人材開発部を兼務。

スターティアホールディングス 兼 スターティア 執行役員 人材開発部長 石井心平:新卒でスターティアに入社しOA機器や通信回線などの営業を担当後、営業拠点や新規サービス部門の立ち上げを経験。2015年4月より人事へ異動、新卒・若手の教育や採用業務を担当。2023年4月よりスターティアホールディングスへ転籍し、人事総務部門を統括するとともに、スターティアで執行役員として人材開発部を兼務。

――御社は現在どのような事業をおこなっていますか。

石井 スターティアホールディングスグループは、連結子会社10社、持分法適用関連会社2社で事業を行っています。主力の事業会社は、オフィスのITインフラ関連事業を行うスターティアと、デジタルマーケティングの領域で事業を行うクラウドサーカスです。

直近では、ITインフラ関連事業が売上全体の8割超を占めていますが、デジタルマーケティング関連事業のSaaSツールのストック売上が順調に積み上がり本格的な収益フェーズに移行しています。

スターティアグループの成長戦略(「2024年3月期決算補足説明&事業戦略)より)

スターティアグループの成長戦略(「2024年3月期決算補足説明&事業戦略)より)

事業領域としては、ITインフラ環境の構築支援、デジタルマーケティング、クラウドサービス、通信関連機器の販売や保守サポートなど、多岐にわたる分野で構成されています。

主に中小企業を対象に、複合機やセキュリティソリューションの提供を中心としたITインフラ関連事業による「守りのDX」を展開し、デジタルマーケティング関連事業では新しい顧客と売上を増やすマーケティングツールの提供による「攻めのDX」を展開しています。今後は事業間のシナジーを高める戦略が示されており、安定した収益基盤を持つ既存事業に加え、新たな成長領域の拡大に注力しています。

人による訪問サポート体制が強みのスターティア

ITインフラ事業のM&A実績(「2024年3月期決算補足説明&事業戦略)より)

ITインフラ事業のM&A実績(「2024年3月期決算補足説明&事業戦略)より)

――それではまず、スターティアについて詳しくお聞きできますか。

石井 ITインフラ関連事業を担うスターティアは、複合機やビジネスフォンを皮切りに、ネットワーク通信回線や電力小売など中小企業向けの新たなサービスを拡大しながら業績を伸ばしてきました。

継続的な取引がある「アクティブユーザー」は約2万4千社にのぼり、メンテナンスなどで当社営業や技術の担当者が訪問して、お客様から「いつもありがとう、ご苦労さま」と声をかけていただける信頼関係ができています。

こうした関係があるからこそ、新しいサービスをご案内するときにも「スターティアの言うことなら聞いてみようか」と思ってもらえ、スムーズな提案や受注につながっているのではないかと考えています。

その意味でスターティアの強みのひとつは、高い技術力はもちろんですが、政令指定都市を中心としたドミナント戦略を展開し、お客様へのサポートやメンテナンスの体制を整備している点といえます。中小企業のIT格差をなくすには、「人」というラストワンマイルが必要不可欠だからです。

また、スターティアでは、高度経済成長期に創業したOA機器会社の事業承継を支援する形で、M&Aや事業譲受を積極的に行っており、現在は取引社数の3割強がM&A等に由来したものになっています。これにより新たに当社グループの顧客となったことで更なる営業機会を創出し、クロスセルやアップセルによって営業生産性を最大化するしくみを作っています。

クラウドサーカスのMAツールは国内導入シェアNo.1

クラウドサーカス 人事 シニアマネージャー 小島直樹:2012年にスターティアラボ株式会社(現:クラウドサーカス株式会社)に新卒として配属。5年間、デジタルマーケティングの営業に従事し、新規プロダクト・営業拠点立ち上げを経験。2017年からは人事・管理領域へ異動し、採用・教育・組織開発を担当。

クラウドサーカス 人事 シニアマネージャー 小島直樹:2012年にスターティアラボ株式会社(現:クラウドサーカス株式会社)に新卒として配属。5年間、デジタルマーケティングの営業に従事し、新規プロダクト・営業拠点立ち上げを経験。2017年からは人事・管理領域へ異動し、採用・教育・組織開発を担当。

――次にクラウドサーカスについて詳しくお聞きできますか。

小島 クラウドサーカスは、グループの新規事業を行う旧スターティアラボとして2009年に設立されました。2021年に現在の社名となり、「Cloud CIRCUS」というブランド名で、デジタルマーケティングに必要な複数のツールを展開しています。

中核サービスのマーケティング・オートメーションツール「BowNow(バウナウ)」は、スターティアホールディングスのクラウドサーカスが提供する国産MAツールで、顧客管理や販促活動を効率化する機能を備えており、国内導入シェアNo.1を獲得しています(DataSign社「Webサービス調査レポート 2024.10」による)。

Cloud CIRCUSシリーズにはこのほか、Webサイトを簡単に制作・更新できるCMS「BlueMonkey(ブルーモンキー)」や、AR作成ツール「COCOAR(ココアル)」、パンフレットやチラシを電子ブックとして簡単に作成・配信できる「ActiBook(アクティブック)」などのサービスもあります。

デジタルマーケティング事業の主要サービス実績(「2025年3月期2Q決算補足説明)より)

デジタルマーケティング事業の主要サービス実績(「2025年3月期2Q決算補足説明)より)

現在、日本の労働生産性は欧米諸国と比べて低く、DXの取り組みの遅れによって中小企業と大企業との格差も広がっています。私たちは中小企業の生産性が上がらない要因は、人材不足とトップライン(売上)が上がっていないことにあると考えています。

マーケティングは、何かひとつ対策すれば全てがうまくいくものではなく、各プロセスの変数を掛け算することが重要です。まずはお客様に1つのプロダクトを導入してもらい、当社が支援を行うところから関係をスタートさせ、効果を実感してもらいながら、さらに成果を大きくするために必要となるプロダクトやソリューションを提案しています。

スターティアではU/Iターンの希望者も歓迎

ITインフラ事業の特徴と優位性(「2024年3月期決算補足説明&事業戦略)より)

ITインフラ事業の特徴と優位性(「2024年3月期決算補足説明&事業戦略)より)

――中小企業のDXを「守り」と「攻め」で支援する2つの事業は、だいぶ性格が異なりますね。スターティアではどんな方を求めていますか。

石井 スターティアでは、キャリア採用の半数以上は営業職です。勤務地は、お客様の数が多い東京と大阪が中心になりますが、中小企業のDXにおける「ラストワンマイル」を担う存在として全国に営業拠点を設けていますし、地方における当社サービスへのニーズも高いので、UターンやIターンを希望する社員にはできるだけ応えたいと考えています。転勤の有無も選択できるようにしており、それぞれの事情に寄り添いながら活躍してもらえる環境を整えています。

2024年に若手社員の処遇について見直しを行い、新卒入社の場合、1年目は月給28万円、2年目は30万円以上、3年目は32万円以上の基本給の最低保証額を設定しています。また、入社3年目までの営業職のボーナスを固定化し、若手社員の収入安定化を図っています。

さらに、営業職は年4回、目標達成に応じてインセンティブを受け取れる制度としたほか、在籍2年目以降のセールス職を対象に個人目標ポイントの80%以上達成で報奨金が支給されるようにしています。加えて、営業手当として月2万円を支給して外出時の経費をサポートしたり、資格取得支援制度や英会話受講費用補助など自己成長のための制度も設けたりしています。

なお、これまで各事業会社で採用活動を行ってきましたが、2023年度からはホールディングスに集約する体制に移行しています。

クラウドサーカスが求めるエンジニアは「顧客価値志向」

スターティアグループのイベント「全社運動会」

スターティアグループのイベント「全社運動会」

――クラウドサーカスではどんなキャリア採用に注力していますか。

小島 クラウドサーカスでは、開発エンジニアやセールス、マネジメント層と幅広いポジションで募集しています。特にエンジニアは技術力だけでなく、プロダクトを通して「お客様にどういう価値を提供できるのか」を考えたり関心を持ったりできることを重視しています。この視点があると、最終的に質の高いアウトプットを生み出すことができますし、お客様の成果にもつながりやすいからです。

当社もスターティアと同じく新卒の割合が大きく、時間をかけて人材を育てることを大切にしてきました。ただし今後は、非連続な成長を続けるために、これまでの社内にはない切り口やノウハウをキャリア採用で取り入れることが必要と考えています。一人ひとりの生産性を重視することは会社の文化でもあるので、人数を急激に増やすのではなく、必要なポジションに必要なスキルを持った方を採用していく方針です。

――スターティアでは入社した社員の活躍や定着を支援するための施策はありますか。

石井 スターティアでは、営業職については先ほど説明した通り、若手社員を中心とした処遇の改善を行っています。加えて、教育専門の部署「キャリアプロデュースグループ」に配属し、すべての新入社員の教育を行う体制をとっています。

教育期間は、新卒の場合は一人ひとりの習熟度に合わせて、入社後半年から1年間近くかけています。キャリア採用の場合でも、まずはこの部署に配属し、数カ月間の研修を経てから現場に配属されるしくみをとっています。

キャリア採用だからといって、いきなり現場で「即戦力でしょう。結果を出して」とはなりません。特に第二新卒のような「環境を変えてもう一度挑戦したい」「しっかりやりたい」という方の気持ちに応えられる環境になっていると考えています。

挑戦する人の背中を押して「未来機会」を創造したい

クラウドサーカス「はぴくる」で企画したクリスマスのTHANKS CARDとお菓子

クラウドサーカス「はぴくる」で企画したクリスマスのTHANKS CARDとお菓子

――クラウドサーカスではどうでしょうか。

小島 クラウドサーカスでも、2021年ころからオンボーディング(新しく入社した社員にいち早く職場に慣れてもらうことで、組織への定着や戦力化を促進する取り組み)の強化に取り組んできました。教育の専任担当者を置き、入社後の研修プログラムを整備するとともに、2週間、4週間、3ヶ月の時点で人事面談を実施し、一人ひとりの状況を確認するようにしています。

また、キャリア入社の社員同士で横のつながりを作ってもらえる取り組みも行っています。あわせて、社員全員のエンゲージメントを指標として独自の調査を行っており、結果に基づいて様々な施策を展開しているところです。

また、「ハッピークループロジェクト(通称:はぴくる)」という取り組みも行っています。これは少年漫画の「ONE PIECE」をイメージし、人事部門だけでなく現場の社員も交えて「こういう風にしたらいいんじゃない?」「もっとこうありたいよね」と意見を言い合う取り組みです。

この成果として、入社1-2年目の社員と3年目以上の先輩社員がペアとなって仕事や会社生活の悩みを気軽に相談できる体制を作るとともに、目標を決めて二人三脚で達成を目指す「メンター制度」や、社員同士がカジュアルに感謝を伝え合う「THANKS CARD」などが実際に始まっています。

このほか、自己研鑽する社員を応援するために書籍購入を支援する制度や、一時的に実家に戻って仕事ができる「里帰りワーケーション」など、社員の声と会社のバリューを組み合わせながら、自分たちの制度や文化を自分たちの手で作り上げたり、プロジェクトを走らせたりすることは、当社の文化のひとつだと思います。

――スターティアグループへの応募を考えている方に、ひとことお願いします。

石井 スターティアグループとして掲げるミッションは「未来機会の創造」です。次の一歩を踏み出せない、機会がない、勇気が持てない、リテラシーがないなど、様々な理由で未来に向けて足踏みしている人や企業がたくさんあります。私たちは挑戦したい人たちの背中を押し、前向きな未来を実現するチャンスを提供する会社であり続けたいと考えています。

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