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国内売上シェアNo.1のサイバーセキュリティクラウド AWS対応強化とグローバル進出でキャリア採用募集中

サイバーセキュリティクラウド 水品歓人さん

サイバーセキュリティクラウド 水品歓人さん

国産メーカーとしてWebセキュリティ領域分野に特化した事業を展開しているサイバーセキュリティクラウド。2013年からセキュリティ事業を手掛け、2023年にはAWS(Amazon Web Services)の各種セキュリティサービスを包括的に管理し運用する法人向けサービス「CloudFastener(クラウドファスナー)」の販売を開始し、マネージドセキュリティサービス領域にも事業を広げています。

米国をはじめとして90以上の国と地域に事業展開し、2024年にはシンガポールに拠点を新設するなど日本発のグローバル企業として海外進出を強化しています。そんな同社は現在、どのようなポジションでどのようなキャリア採用に注力しているのか。同社人事部 採用チームリーダーの水品歓人さんに話を聞きました。(構成・文:水野香央里)

Webセキュリティ人材が不足する企業をサポート

サイバーセキュリティクラウド コーポレートコミュニケーション本部 人事部 採用チームリーダー 採用G マネージャー 水品歓人(みずしな・よしと):新卒で中堅人材サービスに入社後、大手人材サービス企業の人財戦略室を経て、2021年にサイバーセキュリティクラウドに入社。

サイバーセキュリティクラウド コーポレートコミュニケーション本部 人事部 採用チームリーダー 採用G マネージャー 水品歓人(みずしな・よしと):新卒で中堅人材サービスに入社後、大手人材サービス企業の人財戦略室を経て、2021年にサイバーセキュリティクラウドに入社。

――御社はどのような領域で事業を行っているのでしょうか。

企業のサイバーセキュリティ対策は、大きく「社内セキュリティ」と「Webセキュリティ」の2つに分けられますが、当社は主に後者を事業領域としています。

社内セキュリティとは、PC端末の監視やウィルス対策ソフトなどを用いてウィルス感染による攻撃からPCや社内ネットワークを守るものです。一方、Webセキュリティはハッカーからの不正アクセスによる攻撃からWebサイトを守り、ユーザーの個人情報などの漏洩被害を防ぎます。

社内セキュリティには多くの企業が取り組んでいるものの、Webセキュリティには十分対策できていないのが現状です。Webサイトへのサイバー攻撃は個人情報の流出だけでなく、売上機会の損失やブランドイメージの毀損、株価の下落など、企業活動に大きな影響を与え、損害金額は数百億円規模になることもあります。

日本企業へのサイバー攻撃は2015年からの9年間で9.8倍に増えていますが、セキュリティ人材は慢性的に不足しています。当社は高度化するサイバー攻撃の確実な防御はもちろん、セキュリティの専門人材がいない企業でも運用可能なサービスを提供しています。

――具体的にどのようなサービスを行っているのですか。

主力サービスの「攻撃遮断くん」は、WAF(Web Application Firewall)の領域で国内シェアNo.1です(デロイト トーマツ ミック経済研究所「外部脅威対策ソリューション市場の現状と将来展望 2023年度」による)。WAFとはWebサイトへのサイバー攻撃を防ぐ仕組みで、サイトアクセスのうち不正なものだけを遮断する門番の役割をしています。

ECサイトやオンラインバンキングなどWebサイトの裏側には、多くの機密情報や個人情報が含むデータベースがありますが、ハッカーはここにサイバー攻撃をしかけます。この攻撃パターンをまとめたルールを基に、ハッカーからの攻撃を防ぐのがWAFの仕組みです。

サイバーセキュリティクラウドの事業の特徴(「2024年12月期 第3四半期決算説明資料」より)

サイバーセキュリティクラウドの事業の特徴(「2024年12月期 第3四半期決算説明資料」より)

「攻撃遮断くん」は、不正アクセスによる脅威から累計20,000サイト以上を守ってきました。ハッカーの攻撃は日々高度化しているため、常に最新のルールが必要ですが、当社は自社開発・運用の国産サービスとして迅速に対応しています。24時間365日、日本語によるサポートが可能な点もユーザーから好評を得ています。

また、このサービスで培ったノウハウを生かし、AWS(Amazon Web Services)をはじめとする世界3大プラットフォームに対応したのが、WAF自動運用サービス「WafCharm」や、AWS WAF専用のルールセット「AWS WAF Managed Rules」です。後者は現在90カ国以上、4,000社近いユーザーに利用されています。

さらに、2020年にソフテック社を買収し、脆弱性情報を自動で取得し管理する「SIDfm(エスアイディー エフエム)」や脆弱性診断サービスツールが当社のラインナップに加わりました。2023年には大手企業向けのサービスとして、これまでよりも広範囲をカバーする「CloudFastener」の提供を開始し、AWS環境のセキュリティを24時間365日、包括的に管理・運用することが可能になりました。

強みは「蓄積データ」と「安定的な収益基盤」

サイバーセキュリティクラウドの安定収益基盤(「2024年12月期 第3四半期決算説明資料」より)

サイバーセキュリティクラウドの安定収益基盤(「2024年12月期 第3四半期決算説明資料」より)

――御社の競争力の源泉はどのあたりにあると考えていますか。

当社では、3つあると考えています。1つ目は、いち早くWebセキュリティ領域に参入したことで、データやノウハウが大量に蓄積されていることです。蓄積されたデータとお客様の声を開発に活かし、高い防御性能と顧客のニーズに合わせたプロダクトの開発を行ってきたことが、当社の競争力の源泉になっています。

複数のプロダクトを保有することで、お客様それぞれのサーバ環境に合わせた提案ができることも、当社の強みといえます。また、海外プロダクトがある中で、国内メーカーとして自社でサービスを開発・運用・販売まで行い、手厚いサポートにこだわったことで、早期にお客様を獲得することができたことも、国内シェアの大きさにつながっています。

2つ目は、SaaSサービスの特徴を生かした安定的な収益基盤があることです。売上高に占めるストック比率は95%を超え、プロダクト解約率は創業から1%前後を維持しています。また、新たなプロダクトの開発・提供も行うことで、安定的に収益を積み重ねてきました。

3つ目は、国内外での多様な販売チャネルがあることです。お客様の要望を聞きながら丁寧にフォローを行う直販や、代理店を通したアプローチに加え、AWS Marketplaceを経由して世界中のユーザーが購入できるようにすることで、より多くのお客様に当社のプロダクトを届けることが可能となっています。

――今後はどのような戦略を考えていますか。

2021年に公表した「2025年に向けた成長戦略」では、サービス導入10,000社を実現し、Webセキュリティ分野における国内トップ企業を目標に掲げました。売上高50億円、営業利益10億円を財務目標とし、さらにグローバル展開を加速させて海外売上比率を10%に引き上げることを目指してきました。

2025年に向けた成長戦略(「2024年12月期第3四半期決算説明資料」より)

2025年に向けた成長戦略(「2024年12月期第3四半期決算説明資料」より)

直近の重点施策としては、次の3つに取り組んできました。1つ目は、大手顧客への価値提供の強化です。「CloudFastener」やAPI領域における新サービスなど、大手企業が求める水準を満たす高品質で多機能なプロダクトの提供に力を入れていきます。

「CloudFastener」は、これまでの当社サービスと比べて月当たりのサービス単価が高く、セキュリティに予算をかけられる大手企業がお客様となります。大手企業へ効率的にアプローチするために、取扱販売パートナーの拡大を行うとともに、自社セールス組織の再構築も行なっていきます。

2つ目が、AWS経済圏でのグローバル展開を強化することです。AWSのリソースやアセットを活用しながら、AWSと強力なパートナーシップを築き上げ、私たちのプロダクトをAWS経済圏のユーザーに対して届けていきます。

世界各国の展示会への参加や技術認定プログラムの取得、AWS社との共同販売プログラムの推進を通して、当社の技術力やサービス品質の高さをアピールします。AWSコミュニティでの信頼が向上すれば、エンドユーザーへの提案がしやすくなりますし、グローバルでの販売実績が増え、AWSコミュニティ内での施策がより実現しやすくなります。

3つ目は、サービスラインナップの増強です。今まさに「CloudFastener」の高品質化やAPI領域のサービス展開を加速させているところですし、これまでのWAF事業や脆弱性関連領域のプロダクトについても拡充と機能の強化を図っていきます。

開発エンジニアは業界未経験でもOK

サイバーセキュリティクラウドのエンジニア募集職種(2024年12月時点)

サイバーセキュリティクラウドのエンジニア募集職種(2024年12月時点)

――現在どのようなキャリア採用に注力していますか。

全職種で横断的に採用を行っています。現在の社員数は110人あまりで、ほとんどがキャリア入社です。2024年度からは新卒採用も始めました。

私たちは「世界中の人々が安心安全に使えるサイバー空間を創造する」というミッションを掲げ、日本発のグローバルセキュリティーメーカーとして、セキュリティに対して課題や不安を抱えているユーザーに安心安全を提供していこうとしています。こういった当社のミッションや価値観に共感し、その達成を一緒に目指してくれる方に、仲間として加わってもらいたいと考えています。

特に積極的に採用を行っているのが、エンジニア職とセールス職です。社内のエンジニアとセールスが密にコミュニケーションを取りながら、ユーザー目線に立ったものづくりやサービス提供を行うことが、メーカー企業としての使命であり面白味だと思っています。

――エンジニア職では具体的にどのような職種の募集を行っているのですか。

エンジニアの採用では、プロダクトごとにテックリードやWebアプリケーションエンジニア、「CloudFastener」におけるテクニカルアカウントマネージャー(TAM)やソリューションアーキテクト(SA)も積極採用中です。また、当社の強みであるサポートを担うサポートエンジニアも採用しています。

このほか、インフラエンジニアや、SaaSメーカーとしてものづくりをしていくプロジェクトマネージャー、VPoE(エンジニア組織の責任者)など、組織をマネジメントしていく上位レイヤーについても採用を行っています。

――サイバーセキュリティと聞くとかなり専門性が高く、責任の重い仕事というイメージがありますが、エンジニアにはどの程度の知識が求められますか。

開発エンジニアについては、入社段階でセキュリティの知識・経験がなくても全く問題ありません。「セキュリティ業界の経験はないけれど、今後突き詰めていきたい」「これまでのエンジニア経験にプラスして、セキュリティの知識をつけたい」と考えて当社に入社し、活躍する社員もいます。

セールス職はインフラ商材の提案経験者を歓迎

サイバー攻撃の増加に対応し大手顧客へ価値提供(「2024年12月期 第3四半期決算説明資料」より)

サイバー攻撃の増加に対応し大手顧客へ価値提供(「2024年12月期 第3四半期決算説明資料」より)

――セールス職ではどのような職種の募集を行っていますか。

エンタープライズセールスやソリューションセールスのポジションで採用に力を入れています。これまではWAF製品が主力サービスだったため、月額5万円、10万円のサブスクリプションモデルの製品をマーケティング活動を行いながら販売していくというスタイルでした。

これに対し、「CloudFastner」の月額料金は100万円からと、既存の製品より高額に設定されています。この背景には、これまでのクラウドセキュリティは複数の企業が関係することで守られてきたという事情があります。セキュリティのコンサルティングをする企業があって、実際のセキュリティ対策をする別の企業があって、さらに問題が起きた時に対応する業者がいる、といった形で、企業が支払うトータルコストは数千万円を下らない世界でした。

当社の「CloudFastner」は、これらを1つのサービスで包括的に行おうというものです。今後は全世界へ展開していきたいと考えているので、こういったセールスができる人材の採用にも力を入れているところです。

また募集している職種はあくまで、今の段階で可視化できている部分です。当社はWebセキュリティの分野では非常に高い認知度を得られるようになっていますが、 今後はさらにクラウドセキュリティやAPI領域のサービスラインナップを拡張し、より広い領域で「クラウドセキュリティといえばサイバーセキュリティクラウド」と言われる企業を目指していますので、必要とされる職種はさらに増えていくと考えています。

前職の経験としては、セキュリティ商材やソリューションの提案経験がある方なら即戦力ですが、そういった経験がなくても、例えばAWSなどのソリューションやインフラ商材の提案経験の経験がある方もシナジーは高いです。特にクラウドやネットワークに関する提案経験がある人には「当社でセキュリティ商材の提案経験を培って市場価値を上げませんか?」と声をかけています。

――人材の採用や、定着のために行っている施策はありますか。

大きく2つあって、1つ目は成長支援です。当社にはチャレンジを応援するカルチャーがあり、経営陣を含め社内に浸透しています。今の仕事に飽きてしまうと外に出たくなるのが人間の心理だと思うので、当社に入社したら単に過去の経験を活かすだけでなく、新しいチャレンジをしてもらいたいですし、社員一人ひとりの挑戦を応援するカルチャーを大切にしたいと考えています。

制度としては、書籍の購入補助や資格取得にかかる費用の補助があります。自分自身で「学びたい」と思ったときに金銭的なことで悩まなくていいようにするとともに、インプットの習慣化を図る仕組みで、社員に好評な福利厚生制度になっています。

2つ目は、プライベート環境の変化があっても仕事も諦めず、パフォーマンス発揮の最大化につなげるためのサポートです。例えば、子どもが産まれて働く時間に制限ができてしまった場合でも、コアタイムなしのフルフレックスやテレワークの制度を活用することで、キャリアを諦めることなく仕事とプライベートでいいバランスが取れるようサポートしています。

グローバルで活躍したい人には魅力的な環境

グローバル展開を強化(「2024年12月期 第3四半期決算説明資料」より)

グローバル展開を強化(「2024年12月期 第3四半期決算説明資料」より)

――御社で働く魅力はどんなところにありますか。

当社は持続的な成長フェーズ に入り、これまでのWAFから領域を拡張していこうとしているところです。市場価値を上げスペシャリティを築くための機会が十分にあるので、「新しい分野でスキルを磨きたい」「実践を通じてキャリアを切り拓きたい」 という方には、当社で新しいことに挑戦していって欲しいと考えています。

特に、海外でのチャレンジができる会社は国内のSaaS企業ではそう多くないのではないでしょうか。当社事業領域におけるグローバルでのセキュリティ市場は6兆5000億円を超える規模であり、自社のプロダクトを全世界、海外ユーザーにまで展開する仕事に魅力を感じてもらえればと思います。

2024年12月に米ラスベガスで開催されたカンファレンスイベントには、社内公募で希望した社員をはじめとして15人が参加しました。手を挙げれば海外で活躍できるチャンスがありますので、グローバルで活躍したい、自分の価値を発揮したいと考えている人には非常にいい環境だと思います。

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