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自分らしい人生を。すべての人に選択肢がある世の中に

▲大学時代、自閉症の子どもたちをキャンプへ連れていくボランティアにて

2021年4月から新しく誕生したatGP部門のキャリア事業企画室・室長に着任した、田島 尊弘。2006年に「知らないことから起こる偏見をなくしたい」という気持ちからゼネラルパートナーズに入社し、キャリア支援や経営企画を経て今に至ります。これまでの歩みを振り返りながら、想いや今後の展望を語ります。【talentbookで読む】

「知らないこと」が偏見を生む──ボランティアで生まれた感謝の気持ち

私がゼネラルパートナーズ(以下、GP)に入社する原点となった体験は、大学3年生の時に参加したボランティアです。自閉症の子どもたちをキャンプに連れて行くという企画があり、友人に誘われて参加しました。初めは「自分もやってみようかな」くらいの軽い気持ちでした。

最初のキャンプで私が担当したのは、他傷行為がある子。人と会話することが苦手で、スケジュール通りに進まないとパニックになり、噛みついたり引っ掻いたりしてしまう子でした。そのため、2日目まではつらくて仕方なかったのが正直なところでした。

しかし、2日目のある出来事が転機になります。お昼時にその子が炊事場の火のそばに走り寄って行ったので、私が「危ないよ」と呼び止めたらパニックになり襲いかかってきたのです。

そのとき、「火に触れたら危ない」といった自分の中の当たり前をもとに、一方的に言葉だけで伝えようとしてしまっていたんだと、初めて気付かされました。きっとその子にとっては止められた理由が分からず、突然やりたいと思っていたことを止められてビックリしたんだと思います。でもそれって、その子でなくとも誰でもそうですよね。理由が分からず無理やり止められたらパニックになって当然です。

そこから、私自身その子との関わり方を変えていきました。言葉だけでなく絵を描いてスケジュールの流れを説明したり、注意するのではなく他に興味を向けさせたり。その子が布団から動かない時にも、無理に移動させたりするのではなく、周りで踊ったり楽しい雰囲気を作りながら自ら動きたいと思えるように工夫してみました。すると、その子は全然パニックを起こさなくなったんです。自分の関わり方ひとつで大きく変わるんだ、という気付きを得られた出来事でした。

そしてキャンプ終了後に写真を見たのですが、そこにはその子と遊びながら、ものすごく楽しそうに笑っている自分の姿があったんです。私自身、写真がとても苦手でそんな風に笑って写ることはほとんどありませんでした。なので、自分もこんな風に笑えるんだとビックリしたし、それを気付かせてくれたその子への感謝の気持ちで胸がいっぱいになりました。

それまでは、障がいのある方と関わることもなかったし、正直なところ偏見もあったかもしれません。しかし、ボランティアに参加して初めて、彼らは少し理解やサポートが必要なだけで私たちと変わらない存在なんだと気付けたように思います。

自分がこれまで持っていたように、障がいのある方へ偏見を持っている人はきっと世の中にたくさんいる。でも、それは「知らないこと」が原因になっているだけで、機会さえあれば変えられると感じたんです。

企業と求職者の間に立つことで、よりよい結果を生み出す

▲GPに入社して間もないころ(2006年)

大学を卒業してからは金融業界で働き、週末にボランティア活動をしていました。そうしてさまざまな障がいがある方と関わる中で、より深く関わりたいという想いが生まれていったんです。また、ボランティアで出会った方が福祉の道に転向する姿を見て「今からでも遅くない」と感じ、福祉の専門学校へ入ることを決めました。

GPと出会ったのは、専門学校へ入学して間もないころです。当時のミッションである「障がい者のよき認知を広め、差別偏見のない社会を実現する」という言葉と、自分が感じていた“知らないことによって偏見が起こる”ということがまさに同じ考え方だなと思い、すぐに問い合わせをしました。その結果、学業のかたわらアルバイトとして入社することになりました。

入社した当時GPでサポートできていたのは身体障がいの方が中心でしたが、発達障がいとはまた違った悩みや社会的偏見があると感じ、それを払拭するお手伝いができることにやりがいを感じました。

そして、アルバイトとして入社し約1年が経った頃、社会課題の解決に深く関わっていきたいという想いがますます強くなり正社員になりました。その後、3年目からはキャリアカウンセラーを約5年間務めました。

キャリアカウンセラーとして働く中で、常に意識していたのは「介在価値」です。ただ求人を紹介するというオペレーティブな関わりではなく、その人の目指すキャリアビジョンを明確にし、その実現に向けてどんな働き方が良いかを一緒に考えていく。そのうえで、ご本人の魅力を引き出しながら、それを企業へしっかり伝えていました。ひとりで就職活動をするよりも、一緒に取り組むことによって2倍・3倍にパワーアップして進めていけるよう、ご支援させていただいていました。

そして、そのころ取り組んだことの一つに、HIVやてんかんの方の就職支援があります。いずれも正しい理解や配慮があればご活躍される方ばかりですし、今ではGPでも数多くのサポート実績がある障がいですが、当時は病気に対する偏見もあり、企業側の理解がなかなか進んでいない状態でした。

そこで、まず始めたのが社内の理解を広めることでした。企業側へ正しい情報をお伝えできるよう、外部の当事者団体の方を招き研修などを行いました。また、企業へ提出する応募書類について、安心して選考を進めていただけるよう情報のまとめ方も工夫を重ねていきました。

たとえばHIVについて、症状が抑えられていることを説明できるよう、ご本人の同意のもと検査結果の数値を盛り込むようにしたのもその一つです。こうした取り組みに加え、企業営業担当者と連携しながら、ご相談できそうな企業へ地道に求職者の紹介を繰り返していきました。

そうした努力を続けることで着実に就職者は増えていきましたが、その間も知らないことから生じる偏見を何度も感じました。求職者のスキルやキャリアが高くても、さまざまなリスクやマイナスのイメージで就職になかなかつながらないケースもあったんです。

今は当時よりも障がいへの理解が進んできていますが、まだまだ十分とは言えないように感じます。そのため、企業と求職者の間に立つ私たちの役割も非常に重要だと感じています。

求められるのは、企業と求職者の期待に最大限応えること

▲キャリア事業企画室のメンバーと

キャリアカウンセラーを経験後、2014年からは経営企画などを中心にコーポレート本部の仕事をしてきました。そして、2021年4月から、atGPキャリア事業部に新しくできたキャリア事業企画室へ異動し、久しぶりに事業部門に携わることになりました。

なお、「atGP(アットジーピー)」は、障がいのある方向けの総合就職・転職サービスで、「atGPエージェント」というキャリアプランナーを介した就職・転職支援サービスや「atGP転職」という求人情報を提供するサービスなどがあります。

それらを提供するatGPキャリア事業部は、主に企業向けと求職者向けの部門に分かれており、私たちキャリア事業企画室は、それぞれの部門を横断で結んで企画する役割を担っています。企業と求職者の両側面から、それぞれの期待にこたえられるような方針や取り組みを考えていくことが大きなミッションです。

着任して改めて思うのは、GPの社員には想いを持って仕事をしている社員が本当に多いということ。就職先が思うように見つからない場合も、「なんとかその方をご支援したい」と求職者担当と企業担当が一緒になって企業へ提案を行い、その結果実現した就職実績が数多くあります。

また、企業側に対しては採用のご支援だけでなく、就職後の定着に向けた情報提供も行うなど、安心して障がい者雇用に取り組んでいただけるようなサポートも行っています。

就職をご支援した方々が長期的に活躍することで、職場内でも頼りにされ、障がいのあるご本人も雇用する企業にとってもWin-Winな状態を実現できる。そんなサポートを増やしていきたいと皆が考えています。

そんな事業部のメンバーが、企業・求職者それぞれの課題解決に最大限こたえていけるよう、私たち企画室がその下支えをしていけると良いなと考えています。

自分らしい人生を歩むためにGPができること

先程お伝えした創業からのミッションは、2017年にクレドとして刷新され、現在は「誰もが自分らしくワクワクする人生」という企業理念が掲げられています。私自身はこの言葉を「自分らしく人生を歩みたいと思ったときに、目の前にちゃんと選択肢が用意されていること」だと捉えています。

「障がいがあるからこの選択肢しかない」「その生き方しかない」ではなく、叶えたいと思ったら思い描く道筋を自由に選べる。そんな社会を実現していきたいです。

たとえば、私たちが展開している就職・転職支援サービスには、毎年多くの方が登録してくださいます。しかし、まだまだすべての方をサポートできている訳ではありません。求職者のみなさんの期待に応えるためにも、より選択肢を増やしていく必要がありますし、それをどう私たちが実現できるのか考え続けていきたいと思っています。

また、こうした不自由を感じているのは障がいのある方々だけではありません。たとえば私は、ひきこもりの方々をご支援する活動も行っています。ただ、ひきこもりの存在はまだまだ知られていないが故に、制度が整っておらず、必要なサポートを受けられない方々が多くいらっしゃいます。

つまり障がいの有無に限らず、人生の選択肢を増やしていくことが今求められていることだと思うんです。しっかりと理解を進めること、そしてその状況に合った必要なサポートをしていくことが私たちのやるべきことなのではないかと思います。

そのため、障がいの有無に限らず、より多くの方がその人らしい人生の選択肢を歩めるようにすること──それが私の人生のテーマ。

これからもGPとして企業と求職者双方の期待に最大限に応え、「誰もが自分らしくワクワクする人生」を目指していきたいです。

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