みんなの良き相談役になりたい。入社17年目の社員が人事にキャリアチェンジした理由
2021年8月よりウェルカムのコーポレートグループで採用担当マネージャーとして働く古澤 領。そんな彼とウェルカムの出会いは、新卒入社予定だった会社の内定辞退がきっかけでした。アルバイトからスタートした古澤のキャリアの変遷と、現在の仕事にかける想いを紹介します。【talentbookで読む】
負荷が少ない採用フローに統一化。距離の近さがチームの魅力
2021年8月現在、コーポレートグループで採用担当マネージャーを務める古澤は、主にデザイングループにまつわる人材の正社員採用を担当しています。
古澤 「現在、人事企画で“採用”に注力しています。とくにデザイングループでは、求職者の方がエントリーをして採用になるまでがブランドの中で完結していて、採用の入口をマネージャー陣が担っていました。
そこで、今は自分が窓口となって、その流れを改めて一度吸い上げ、整理しています。そのうえで、ブラッシュアップして改善していくことを最優先で進めています」
前年の2020年度まではデザイングループ「TODAY’S SPECIAL自由が丘店」の店舗マネージャーとして店舗をまとめていた古澤。さらに当時は、同ブランドの営業統括という職務を兼任で担当していて、店舗でメンバーと一緒に働きながら他店の数字管理やマネジメントにも時間をかけてきました。
古澤は、そこで培ってきた店舗での人間関係構築やマネジメント業務の経験が、今の仕事の力になると感じています。そんな古澤が、現在のチームの良いところとして考えているのは、メンバー間の“距離の近さ”です。
古澤 「一般的に仕事には、“上司・部下”のヒエラルキーがあり、図にすると三角形のかたちになっていることが多いと思います。しかし、今のチームでは変にかしこまることも忖度を並べることもありません。むしろ、上司からも相談される環境なので話がしやすいです」
古澤は人間関係に対してプラスに感じている一方で、チャレンジできる環境とも感じています。
古澤 「私が人事企画に異動になったのは、社内公募という会社の制度でした。今までの実績も関係しますが、メンバーの『やりたい!』と考えたことに対して、タイミングや環境次第で任せる雰囲気がウェルカムにはあります。それに、もし入社してきたメンバーに『やりたいこと』がなくても上司が目標設定面談の時間を作ってくれて、一緒に見つけてくれるんですよ」
人事になるまでにさまざまな経験をしている古澤ですが、ウェルカムとの出会いは入社予定だった会社から内定辞退したことがきっかけでした。
ヒト・モノ・コト。見た目や第一印象で判断しなくなると世界が変わった
古澤の学生時代に時を遡ります。
当時大学生だった古澤は、就職活動の際におもちゃ関係の仕事を志望していました。
古澤 「子どもの頃はもちろん、大学生になってもアメリカントイを買ったり、集めたりしていました。そこから、『やっぱりずっとおもちゃが好きだなあ。おもちゃ屋さんを開業したいなあ』と、考えていたんです。それでおもちゃ関係の会社を受けたのですが、結果は全滅でした」
第一希望のおもちゃ関係の仕事は選べなかったものの、古澤は第二希望として受けていたシステム系の業界で三、四社から内定を得ていました。そして、そのうちの一社の内定を承諾します。
古澤 「システム関連の会社でしたが、広報関係もやっていたので、『勉強してみよう!』と考えていました。しかし、入社前になって告げられた配属先はシステム周りの部署でした。そこでもう一度、『本当にやりたいことなのか』と、考え直したんです。その結果、後悔したくないと思い、辞退する決断をしました」
自分自身が好きだったおもちゃ関係の仕事をしたい。改めて、その想いを強くした古澤は様々な会社を見ていきました。その時たどり着いたのが、ウェルカムが運営する、作者が一つひとつこだわりを持ってつくった家具やインテリア等を扱う「CIBONE国立店」です。
古澤 「家具やインテリアは必需品ではありませんが、人のライフスタイルを彩るものです。私の好きなおもちゃも人の感性を豊かにしてくれます。そんな共通点から『ここでなら様々な勉強ができる!』と感じ、デザイン部門にアルバイトで入社することを決めました」
アルバイトで働いた後は、おもちゃ屋さんを開業することを考えていた古澤。しかし、アルバイトでの仕事に難しさを感じると同時に奥深さも感じていました。そして、仕事の勉強を進めていくうちに「もっと知りたい」とのめり込むようになりました。
その結果、古澤の中である変化が生まれます。
古澤 「CIBONEで働く前の私は、モノの良し悪しを『第一印象・使い勝手』で判断することが多かったです。しかし、働き始めてから、『何のためのものなのか』、『誰がつくったのか』、『どうしてつくられたのか』、『裏側にどんなストーリーがあるのか』など、モノがつくられた背景について知りたいと思うようになりました。
例えば、値段を見て『高いな』と感じることがあります。でも、『この価格になったのは裏側にこんなストーリーがあって……』っていうことを知ると『高いけれどこんな価値があるから大切にしよう』と考えるようになるし、一つひとつのモノをさらに大事にできるんです」
仕事は「つらい」もの。だけど、「楽しめる」ものでもある
デザインの仕事にのめり込んだ古澤は、やがてデザイングループの営業統括のポジションにまで上がっていきます。
そんな古澤が入社17年目にして、部門を変えてまで人事企画の部署で新しいスタートを決めたのには、ある身近な体験談がありました。
古澤 「これまでウェルカムで様々な経験をして、いろんな気付きを得てきました。その中で、人事に課題を感じるようになったのです。
例えば、自分が社員として働いていたときに、アルバイトで入社したメンバーが自分に『社員になりたい』と伝えてくれるとします。でもその後、異動があってそのメンバーが次のマネージャーと上手くいかず、社員になることを諦めてしまうことがあるんです。それも、私の体験談だけではなく様々な場所で起こっていました。
そこで、評価や制度を構築することができる人事になれば、『自分がそのブランドにいなくても出来ることがあるのではないか』とその時からずっと思っていたんです。そんな折に、社内公募で流れてきた人事企画の部署を見つけて、『これだ』と直感しました」
そうして、2021年8月から、古澤は人事企画部で働くようになりました。そんな古澤には、働く上で大切にしている価値観があります。
古澤 「“楽しむこと”を一番大切にしています。だって仕事ってつらいものじゃないですか(笑)。これは誰しも大前提にあると思っています。ですが、自分が“楽しい”と感じる部分もあるはずです。これを見つけることが大切で、意外とどんな仕事にもあると思うんですよ」
古澤の「楽しむ」という価値観は、これまで働いてきた中で生まれたものでした。
古澤 「マネージャーの裁量が大きく、個々の色を活かしてチャレンジできる環境がありました。しかし、前任者が作り上げてきたことを変えるのに怖さを感じることもあるし、変えても結果に繋がらず、他のメンバーが疲弊してピリピリすることもあるんです。私自身もその壁にぶつかりました。
その時、ある意味どん底にいたので、一周回って『これ以上下がることはないし、どうせ結果が出ないなら自分やメンバーが楽しいことをしてみよう。そこから結果を見てみよう!』と考えたんです。
それから、メンバーのやりたいことと自分のやりたいことを集めて実践したら結果が出ました。この出来事があってから『楽しいことを見つけて自分自身が楽しむことが大事』と強く考えるようになりました」
プラスもマイナスなこともひっくるめて、みんなの良き相談役になりたい。
2021年8月現在、アルバイト時代も含め、ウェルカムへジョインして17年目になる古澤。新たな部署への異動など、変化を迎える中でなりたい姿を描いています。
古澤 「部署やレイヤー関係なく、誰からも相談してもらえる人になりたいです。デザイングループのメンバーや一部のフードのメンバーとはコミュニケーションを取れますが、まだまだ話したことのない人達もたくさん居ます。そんな方たちが、『こんな嬉しいことがあった』と気軽にシェアしにきたり、『相談したい』と訪ねてきたりする人になりたいです」
普段は穏やかで、周りの声を聴きながらチームで目標を達成していく古澤。周りを常に見て気を配り、浮かない顔をしているとすかさず声をかけて励ますこともしています。そんな古澤にはこれから巡り合う採用候補者へ伝えたいメッセージがあります。
古澤 「ウェルカムは、個人の“やりたいこと”を積極的に叶えていきたいと考えている会社です。『自分が何をやりたいか。何に興味があるのか』を明確に持っていてもらえたら嬉しいなと思います。
また、私たちの仕事は『いいな』と思うことに価値を見出して、周りの仲間やお客様に伝えていくことです。それには、『やりたい。知りたい』という前向きな気持ちが大切です。やりたいことは、夢でも趣味でもなんでもいいですが、すぐに見つかりそうになければ一緒に探していきましょう。あなたの良き相談役になれたらと思います」
そして早くも、「ウェルカムへジョインしてくれたなら、こんなことを一緒にしたい」という考えが、古澤の頭の中で描かれています。
古澤 「自分の目標、会社の目標に向かってそれを達成するために全力で走っていくことはもちろん、お互いに関係性をしっかりつくっていきたいと思います。仕事のときは仕事。遊ぶときは遊ぶ。メリハリをつけながら一緒に楽しんで仕事をしていきたいですね」
コーポレートグループ人事企画採用担当マネージャーとして新たなキャリアを築き始めている古澤。「まだまだ採用は分からないことだらけです」と話す彼ですが、未来の仲間に出会うために、今も試行錯誤中です。
採用フローや面接の入口を整えて、関わるメンバーや未来の仲間が健やかに働くことができるように、古澤はこれからも走り続けていきます。
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