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変化=成長機会。新たなポジションへの挑戦が、自身の可能性の扉を開くチャンスに

▲NTTデータ ITサービス・ペイメント事業本部 小川貴史

小川 貴史は、2014年入社のエンジニア。開発のみならず、企画やコンサルティング業務にも携わってきた幅広い経験の持ち主です。過去、経験した人事異動は、自ら手を挙げたケースもあれば突然の辞令だったケースもあり、背景は様々。しかし、いつでも変化を前向きに捉え、新たなポジションで結果を出し続けています。【talentbookで読む】

医療×情報の研究を通じ、仕組み作りの面白さに開眼。ITの道へ

大学で機械工学を専攻していた小川 貴史。大学院では、心臓病の発生メカニズムをシミュレーションする研究を行っていました。それが「新たな仕組みを作り上げる」ことの面白さを知る原体験になったといいます。

小川 「研究ではITも活用していたので、自然と『ITを使った仕組み作り』を仕事にしたいと考えるようになりました。それが、社会貢献にもつながればいいなと漠然と思っていました」

就職活動では、中小規模のITベンダーやITコンサルティング会社も検討しましたが、事業領域の幅広さに惹かれ、NTTデータを選択しました。

小川 「入社後、どんな業界をターゲットに仕事をしたいのか、具体的なイメージは描けていなかったので、様々な業界に開かれている企業の方が自分に合っているはずだと考えました」

こうして、小川は2014年にNTTデータへ入社しました。

最初の配属は、アミューズメント系のお客様のプロジェクト。店舗に置く決済端末向けのアプリケーション開発を担当することになりました。

小川のミッションは、主にアプリケーションの設計と仕様調整。このプロジェクトでの3年間にアプリケーションエンジニアとしての経験を積みました。

そしてその頃、小川の中には、達成感とは別に、ある想いが芽生えるようになります。

小川 「設計や仕様調整の業務も勉強になることばかりでしたが、もともと関心があったのは、より自分で手を動かすような技術寄りの業務です。入社から3年経ち、本来の関心分野にもチャレンジしたいと考えるようになりました」

そこで、自ら異動を志願。同じプロジェクト内にある、システムの基盤方式チームへの加入が決まりました。

「もっと技術に触れたい」。入社4年目の決断で手に入れた学び

異動先の基盤方式チームでは、その当時、システムの運用自動化に向けた開発が進行中。小川も、メンバーの一人として開発業務に携わりました。

小川 「基盤方式チームという立場上、システムの全体構造を理解できたことが異動後の大きな収穫でした。何より、自ら実装にも携わり、技術面で実際に手を動かしながら開発業務を一通り経験できたことは、私にとっては大きな意味があったと思っています」

完成した運用自動化対応のためのスキームは、NTTデータ社内でも先駆的な事例だったことから、社内表彰を受賞。小川も含めた開発メンバー数名が、社内外に運用自動化スキームを広めていくためのコンサルティング活動にも取り組むことになりました。

その後小川は、運用自動化に関わるプロジェクトからは離れ、大規模開発プロジェクトに相次いで参加。それまでの経験を活かし、チームの実質的なリーダーとして携わりました。この時、小川は次の2点を意識していたといいます。

1点目は、メンバーの認識を合わせやすいように、チーム内の確認や共有事項では、全員が参照可能なアウトプットを用意した上で、コミュニケーションをとること。また、すぐにメンバーが内容を理解、判断できるよう図解、可視化することも心がけていました。

小川 「プロジェクト規模が大きくステークホルダーも多かったので、メールでのやりとりが飛び交う中で、全員に同じ情報が行きわたるよう、必要な情報を集約して示す必要がありました。そうでないと不毛な議論に時間を使ってしまうので」

2点目は、メンバーやお客様と対峙する時は、自分なりの「答え」を持って臨むこと。

小川 「誰かの言葉を咀嚼せずそのまま伝達するだけだと、いざ反論された際に議論ができないし、意思決定に時間がかかる分だけ全体の仕事が遅れてしまう。だからこそ、『こうあるべきだ』という答えを常に用意して、向き合うようにしていました」

そして、入社6年目が終わりに差し掛かった頃、小川に転機が訪れます。

先端テクノロジーと事業をつなぐ、新たなポジションで奮闘

入社6年目の終わりに、小川は新たに発足した事業部のチームにアサインされました。

チームのミッションは、プロジェクトに対する横断的な技術支援や、先端的な技術の実用化に向けた検討・検証。特定のお客様や既に存在するソリューション起点ではなく、「新たに発掘する」技術起点で活動することがミッションとして求められました。また、主要なテーマとして、「CX(顧客体験)の変革」を掲げていました。

技術調査にあたっては、様々な切り口でまとめられた国内外のカオスマップや、ベンチャー企業が出場する企画コンテストを参考に、リサーチを実施。新事業の“種”の発掘に取り組みました。

自ら希望して基盤方式チームに異動したのが第1のターニングポイントだとすると、この横断チームへの異動は、小川にとって第2のターニングポイント。そしてそのインパクトは、後者の方がはるかに大きかったといいます。

小川 「システム開発の仕事と異なり、横断チームでの仕事は、情報にアプローチするところから手探り状態です。方法を自分で考えることから始め、その方法が本当に適しているのかを絶えず振り返りながら動いていました。思考力全般が鍛えられた気がします」

また、もう一つ変化したのが「収益」に対する意識。

小川 「『いかに収益を上げるのか』という観点で仕事に向き合うようになりました」

横断プロジェクトのミッションは、ユーザーが「対価を払ってでも使用したい」と思うような企画を技術起点で検討すること。高く安定した収益が見込めるか否か、という観点が常に問われました。

小川 「それまで経験のなかった発想や検討が必要で苦労もしましたが、視点が一段上がったのを感じます。また、もともと新しいテクノロジーへの関心は高かったので、気づけば夢中になって情報を収集している自分がいました」

NTTデータが2019年9月に提供を開始した、レジ無しデジタル店舗出店サービス「Catch&Go」の実証実験も、小川たちのチームが技術支援を行っていました。

「変化」は起こり続ける。データサイエンティスト1年目の今、思うこと

▲「ITで社会貢献」という想いを胸に走り続けます

2021年8月現在、小川は、横断チームから新たに派生したデータ分析のチームに所属し、データサイエンティストとしての業務にあたっています。

小川 「営業以外の職種は全部経験してきた気がします(笑)」

自身がそう振り返るように、「データサイエンティスト」の肩書きも、これまでの延長線上にはないもの。チームへの参加が決まるとすぐ、関連書籍を何冊も手に取り、データ分析の知識を蓄えると同時に、実際にチームで使用しているツールを動かしながら必要なスキルの習得に努めました。

そして現在は、放送業界のお客様向けのデータ分析を担っています。

小川 「変化することを前向きに捉えているので、新たなミッションを持つことも、それに合わせてゼロから勉強をすることも苦ではありません」

そんな小川だからこそ、今後の自身のキャリアについても「変化」を前提に思いを巡らせています。

小川 「当面は、データサイエンティストとしての経験値を高めていきたいですが、これだけ変化の速い時代なので、一つの肩書きでずっと通用することはないはず。だからこそ、『技術』と『ビジネス』の両方の変化にキャッチアップしながら、自分自身も変化し続けたいです」

社会も人々のニーズも、速いスピードで変わり続ける今の時代。その変化を柔軟に受け止め、スキルとスタンスの両面でアジャストするための過程をも、小川は楽しんできました。

入社前から抱いている「ITで社会貢献」という想いを胸に、これからも進化し続けます。

株式会社エヌ・ティ・ティ・データ

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