就活から4年、働きながら見つけた「やりたい仕事」。社内でキャリアチェンジした新卒社員
2015年に株式会社ダーツライブの新卒社員として経理部に配属となった田中希実。希望通りの配属先でしたが、入社して知ったWeb制作の世界に惹かれ、2019年にWebデザイン部へキャリアチェンジします。未経験でありながらも果敢に挑戦する田中が、やりたいことを実現するに至った成長過程を振り返ります。【talentbookで読む】
社会人になってから別の仕事に興味が湧くことだってある
私は、経理部からWebデザイン部へ社内でキャリアチェンジしました。経理部には4年、Webデザイナーとしては3年目になりました。私自身がそうだったのですが、長い学生時代を終えて大学生から社会人になるにあたって、最初から「こういう仕事をしたい」と明確な目的を持っている人は少ないのではないでしょうか。
実際に働いていくうちに「こんな業種や仕事があったのか」と知ることも多いですし、もし後から別の分野に興味が湧いてきたとしても、それを諦める必要なんてないと思います。
特にダーツライブはさまざまな職種のプロフェッショナルが集まっていて、いろいろな部署・チームがあるので、仕事をしながら気づきや刺激を受けやすい環境でもあると思います。
それに加えて、ダーツライブは個人のキャリア形成や気持ちを尊重してくれる社風があります。実際、全く異なる未経験の分野に挑戦するため異動する人も見受けられ、エンジニア職からプランナーへ、グラフィックデザイナーからプランナーへなど、社内でキャリアチェンジをした人がたくさんいます。
私自身も、経験のない職への異動にも関わらず尊重してくれる会社の環境があったからこそ、仕事で壁にぶち当たっても乗り越えていくことができました。
知らない分野だからこそ!知的好奇心からはじまった経理職
私は立教大学現代心理学部の映像身体学科の出身です。映像作品制作や身体表現を学びたい人が集まっていて、私も舞台演劇を公演するゼミにいたのですがゼミ以上に学生時代の時間を割いていたのが軽音楽とダンスサークルでの活動でした。
どちらも年に何回かの公演があり、表舞台に出ることも裏方に徹したことも。軽音楽でもダンスでも軸になっていたのは「誰かと何かを一緒につくる」こと。ステージ作りに携わり、作品を作り上げていくことが楽しかったのです。
そんな学生生活だったので就職活動のときは、インフラや金融のように生活に必須な業界よりも、エンタメ系やゲーム系など「あると生活が楽しくなる」業界を中心に探していました。そしてダーツライブに入社を決めました。
はじめは企画やプロモーションなど「つくる仕事」に携われればと漠然と思っていたのですが、自身がダーツを全く知らなかったので大丈夫かなという気持ちがありました。そんな中、先輩社員が行う部署紹介があり、経理部の仕事内容を聞いて「やってみたい!」と思いました。
『経理は単にお金を扱うだけの部署ではない、会社の状態はもちろん、会社そのものの仕組みや成り立ちも分かる、自分では到底触れることのないような金額を取り扱うことになる』
そんな説明がとても印象的で、これまでの自分の経験の中に全くない分野だったので知的好奇心が湧いてきたのです。昔からやったことがないことはとにかく経験してみたいという性格だったので、経理部の仕事がそんな自分にピッタリと当てはまった感じでした。
加えて、会社の仕組みやお金の流れが分かれば社会人としての足掛かりにもできるかもしれないと思い、配属先志望を経理部に決めました。
入社4年目、他部署の仕事に憧れを抱いた
希望通りの経理部に配属していただいてから、はじめは経費精算から勉強していきました。慣れてきたころ、売上や仕入れなど会社の根幹部分も手がけていき、4年目には連結決算も任されるようになりました。
仕事の中で印象に残っているのは、子会社とのやり取りですね。ダーツライブには海外子会社があり、日本の会社と合わせた連結決算を行っています。私は英語があまり得意ではなかったのですが、経理部長は海外でも経理の仕事を経験してきたようなプロフェッショナルでした。毎月海外から届くメールや請求書のやり取りをどう進めていくか部長からアドバイスをもらいながら、対応できる力を身につけていきました。
こんな経験も初めてのことで、とても貴重な機会を与えてもらったと思っています。
想像していたように、会社の全体像を把握できるようになったことも嬉しかったです。経費精算から会社全体の決算までをやることで、会社の体系やつながりを把握できるようになりました。
毎月の決算でイレギュラーな数字が出たときなど、最初のうちは原因を突き止めるのにとても時間がかかりましたが、だんだんと大体の「アタリ」をつけられるようになりました。
上司から「ここは何でこの数字なの?」と質問され、すぐに答えられるようになったときには「私も成長したなあ」という実感がありました。
自分の成長を感じ出した入社4年目頃、改めて「誰かと何かをつくりたい」という想いを持つようになりました。
というのは、経理の仕事を体得できるようになるまでは、目の前の仕事に夢中になっていたのですが、次第に他部署の仕事に対しても興味が湧いてきたのです。
ダーツライブのオフィスはいろいろな職種の人がワンフロアで働いている空間。ですから、席を立って少し開発エリアの方へ行けば、新ゲームのテストプレイをしている人もいますし、イラストやデザインを描いている人もいます。
そういった経理以外の職を近い位置から見られる余裕が出てきたときに「あ、羨ましい」と感じるようになっていったんです。
ちょうどそのころ、職場の方たちに声を掛けていただいてプライベートでもダーツに触れる機会が増えてきました。入社当時はダーツそのものに対して距離感があったのですが、ダーツに対する理解も深まっていました。
そういった経緯から、「今ならつくる仕事で貢献できるかもしれない、やってみたい」と思い、定期的に行われていた面談の中で率直に気持ちを伝えました。課長ははじめこそ驚いた様子でしたが、何度も真摯に相談に乗ってくれ、社内で掛け合って私の希望通りになるよう話を進めてくれました。
そして私は未経験ながらもWebデザイナーが集まっているWeb制作の部署へ異動になったのです。
未経験からWebデザイナーへ。資格にも実績にも貪欲に
現在は、主にダーツライブ公式サイトのニュース投稿、マンガやアニメなどとコラボした際の特設サイト制作が私の仕事です。
Web制作に関して未経験者でしたから、はじめは専門用語の必要ないブログ制作と同時進行でプログラミングを学んでいきました。業務内の時間でも「仕事を通して知識を習得していこう」と言っていただける環境だったので、半年間ほどはじっくりと仕事を覚えていきました。
私以外のチームメンバーは、専門的知識も経験も持ったプロフェッショナル。自分で何とか解決しようとドツボにはまってしまったこともあるのですが(笑)、どんどん質問する方が良いと気付きました。先輩方が初心者の質問にも丁寧に対応してくれたのは本当にありがたかったですね。
コロナ禍になってからは、働き方も変化し自主学習する時間が増えたので資格にも挑戦しています。直近では「HTML5プロフェッショナル認定試験」の資格を取得しました。
積極的に勉強して成長していきたいと思えるのも、ダーツライブの環境のおかげだと思います。キャリアチェンジの背中を押してくれ、未経験の私を指導してくれた人たちがいるから私も頑張っていきたい、と思っています。
ただWebの世界は、資格ではなく「どんな作品をつくったか」が重要です。ですから今後はイベントのサイト制作など、どんどん制作の幅を広げながら実績づくりに挑戦していきたいです 。
やっぱり大学生のころから、誰かと何かを一緒に作るのが好きで楽しかった自分は変わらないのだなと思いましたし、社会人になってから改めてそれを感じて異動したので、幅広い部署の人たちと一緒にモノづくりをしている今、とても幸せを感じています。
自身の経験から伝えたいことは、やりたいことが後から生まれてきても諦めないでほしいということ。右も左も分からない状態でスタートしても、理解しようとする前向きな姿勢があれば信頼してもらえるはずですし、自分が真摯でいれば困ったときは助けてもらえます。
自分で無理だと決めつけずに、もし違うことがやりたい、道を変えたいと思うことがあったら、まずは周囲の人に打ち明けてみてください。一歩踏み出すことで見えてくる景色もあるはずですから。
私はこれからも、自分が「こうしたい」と目指す方向に足を踏み出して、前向きに進んでいきたいと思います。
株式会社ダーツライブ
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