国内セールスからアジアパシフィックのプランナーへ。グローバルな環境を200%楽しむキャリア
宮崎でのインサイドセールスからキャリアをスタートさせ、OEMビジネスやデマンド&サプライと部署を変えて、日本からグローバルへと活躍の舞台を広げている中道。デル・テクノロジーズのグローバルな環境を最大限活用する秘訣は、「全力で取り組む」ことだと語ります。自分を信じて挑戦することの意義とは──。【talentbookで読む】
外資系一択だった就職活動。宮崎配属からアジアパシフィック組織にジョインするまで
外資系の半導体メーカーで働く父の影響で、子どもの頃から「私もいつか外資系企業で働きたい」と感じていました。海外との国際コール、家族で参加するオフィスでのクリスマスパーティ、性別や年齢に関わらず責任ある仕事ができる環境など、外資ならではの雰囲気に憧れを抱いていたんです。
就職活動は外資系企業に絞ってエントリーしました。英語の勉強は続けていたものの、帰国子女でもなく短期留学経験があるのみ。肝心の英語は……。いざとなれば、やる気で乗り越えようと思っていました(笑)。
そして、一番に内定が出たデル・テクノロジーズ(以下、デル)に入社を決めました。初任配属は宮崎県。中小企業を担当する営業部で、インバウンドの新規営業を担当しました。
関東で生まれ育ったので、一度は新しい土地でひとり暮らしをしてみたくて。良い経験になりました。
基礎的なIT知識や営業ノウハウを身に付けた後、営業力を上げたい気持ちから、川崎本社(当時)へ異動しました。川崎本社では既存顧客への深耕営業を担当。インバウンド営業とは異なり、営業戦略を立てて自ら仕掛けることに戸惑いもありましたが、マネージャーや先輩とも相談しながら結果を残すことができました。
顧客規模が大きくなると、取り扱う商材も広がり、複雑化したソリューションを提案する機会に恵まれました。お客様が求める納期や細かい仕様の調整など、国内外のやり取りが増えていったんです。
当時は、お客様に対するどんなことにも自分で責任を持ちたくて。社内調整も他人任せにせず、積極的に関わりました。
ときには英語を使って自ら工場と交渉したことも。こうして、宮崎・川崎で5年ほどキャリアを重ねるなかで入社動機が再燃したのです。
外資系企業に入ったからにはやっぱりグローバルな環境で働きたい。英語を使いたい──。
まずは社内にどういった部署や仕事があるのか、ヒアリングを重ねました。そして出会ったのがOEMソリューションズ事業部。ここは日本法人ではなくアジアパシフィック全体の組織です。当時のマネージャーから誘っていただいたこともきっかけでした。
こうして、入社5年目でグローバルの扉が開いたのです。
OEMビジネスで培ったプロジェクトマネジメント力
OEMビジネスは、お客様のプロダクトやサービスの一部にデル・テクノロジーズの製品を組み込んでいただくこと。自動販売機、医療器具、石油・天然ガスプラントなど、あらゆる業界の製品にデル製品が導入されているんです。
生活インフラや医療など、製品の一部となるためには、確かな技術と厳しい品質が求められます。
外勤営業(AE)、インサイドセールス、技術セールス、システムエンジニアのコアメンバーが中心となり、技術やライフサイクルの特殊性などからOEM専門のメンバーも交えてチームとして動きます。OEM案件は、リリースや導入まで長い道のりとなるケースも多く、思い出深いプロジェクトがたくさんあります。
たとえば、計測機器の老舗メーカーのグローバル進出に携わった時のこと。競合プレゼンの末に案件を獲得し、お客様の機器とデル製品をマッチさせるための長い検証期間を経て、ようやく仕様が決定しました。
日本で仕様が決定したら、今度は世界各国どこでも同じクオリティで用意できなければいけません。アジア、米国、欧州の工場とやり取りを行い、各地域のセールス担当とも連携します。競合プレゼンに勝利してから世界で展開されるまで、実に4年ほどかかりました。
そして日本・アジアを中心に展開されるWEBサービスのインフラ導入に携わった時のこと。急増するユーザーのトラフィックに耐えるために、短納期で高品質の製品が求められる案件でした。
どのプロジェクトであっても、チーム全体としてプロフェッショナルの意識を持っています。私は、フロントとして、お客様の要望の背景を把握することに徹しました。
なぜここまで品質を求めるのか?なぜそこまで急ぐのか?それらを理解した上で、デルとしてどこまで対応できるのか回答することを意識しました。
できる・できないことの整理、代案としてできる可能性があることをお客様へフィードバックすることで、信頼関係の構築や相互理解に繋がったと思います。
グローバルプロジェクトは社内外に関係者が多いんです。各々が違う方向を向いてしまっては、プロジェクトは成功しません。
職務もバックグラウンドも違う人たちとコラボレーションする必要があります。この人から話を聞き、また別の人から話を聞き……。そうやってひとつのソリューションを導いていくことが求められました。
OEMビジネスの営業として動くなかで、プロジェクトマネジメント(PM)の役割に興味を持つようになり、2019年にロールチェンジしました。
PMは、担当プロジェクトがオンタイム、オンコストでデリバリーできたかどうかで評価されます。数字で測りきれない面もあるので、周囲のフィードバック内容も評価の一部になります。
プロジェクトベースで動くため、四半期・月間・週間といった概念はあまりありません。お客様が希望する納品日に沿ってスケジュールを逆算し、納期・スコープにマッチしているか各所と調整しながら進捗を管理します。
同じOEMビジネスでも営業とPMでは使う頭が違いますね。営業時代の私は、どちらかと言うと強気なスタイルでした(笑)。営業である自分が一番お客様を知っているという強さがあったからです。デルのカルチャーコードに”カスタマー”があるように、私も第一にお客様目線でした。お客様に対してベストな答えができるならば多少の強引さも辞さないというか……。
PMにロールチェンジして以来、仕事の進め方はもちろん、考え方まで大きく変化しました。コミュニケーションに割く時間が増えましたね。何かが上手く進まないときは、関係者のどこかで理解してもらえていない状態。どうして理解してもらえないのか?どうやったら理解してもらえるのか?を考えて動くのがPMの役目。お客様の事業成功という最終ゴールは変わりませんが、過程において、ステークホルダーの立場にも気を配るようになりました。
たとえば、中国の工場に対して依頼や交渉をすることが多いのですが、工場の人たちへの理解を深めたくて実際に工場を訪ねたこともあります。現地に1週間ほど滞在し、リモートワークをしながら現場の内情を掴みました。
メールやチャットだけだったやり取りに、リアリティを加えたかったんです。円滑なプロジェクト推進やクオリティ向上のためには、関係者をどれだけ巻き込むかが大事だと思います。
営業、製品担当、工場、協力会社などあらゆる関係者をまとめる役割を担うPM。
営業時代に培ったお客様第一の姿勢に加えて、周囲への共感力と、巻き込み力を磨きあげて円滑にプロジェクトを進めるよう努力しました。そうした姿勢や成果が認められ、OEMソリューション事業部在籍中は、チームでいくつもの表彰を受けました。
グローバルへのさらなる挑戦
アジアパシフィック組織に所属してから、まさに多様性を感じる毎日でした。
国、性別、年齢問わずいろんな人が働いていて、みんなで助け合う文化。自分の視野も一段と広がりました。海外は女性の管理職も多いですし、エンジニアや外勤営業(AE)といった、日本では男性が多い職種に就いている女性がたくさんいます。女性だからといって珍しがられることもなければ、贔屓もない。いつでも何にでもチャレンジしていく人たちの姿を見て、私自身の考え方が変わりました。女性だから、まだ若いから、経験がないから……。なんて考えは持たなくなりました。
元々はどちらかと言うと安定を好むタイプだったんです。新しいことは好きだけれど、新しいことへの恐怖心もあって。決まった枠のなかで居心地の良さを求める部分がありました。
多様な環境に身を置き、ハードルが高いこと・チャレンジするには勇気がいることに対しても背中を押され、チャレンジさせてもらいました。そうしたチャレンジを続けたことで、成功体験も増えたんです。
強気な部分はあったけれどどこか自信のなかった20代と違って、「あの時やれたから次もきっと大丈夫。やってみよう!」というマインドに切り替わりました。
今までの積み重ねがあるから自分を信じられる。助けてくれる人も多いので、新しいことにも臆せずチャレンジできる自信が生まれました。
そんな私が次に選んだキャリアはDemand&Supply(デマンド&サプライ)です。
「Job Showcase」という社内公募の説明会でDemand&Supplyの仕事を知って応募したんです。
アジアパシフィック組織に所属してから、デルの環境を2倍にも3倍にも楽しめるようになりました。もっとグローバルに、アジアパシフィックと密に連携する仕事を求めて2021年末にこの新しいチャレンジをしました。
Demand & Supplyとは、マーケティングプランに則って日本におけるサプライをプランニングする仕事です。需要予測に合ったサプライプランを立て、円滑な製品トランジションと余剰在庫の最小化を目指します。プランニングは初めてなので今はまだチャレンジ中。先輩たちのアドバイスや知識をつなぎ合わせ、点と点をつなげて数珠にしていくフェーズです。
日本にいながら世界と働く
振り返ると様々な経験を重ねてきたなと……。自分でも思いました(笑)。
同じ会社であっても部門が違えばまるで転職したかのように、仕事内容も文化も異なります。
1社でこうしたキャリアを築いてこられた要因は、その時々で、目の前のことに全力で取り組んだから。一生懸命やっていたら知識と経験が付随してきたという感覚です。
好奇心は旺盛なので、新しいことに対して常にアンテナは張っています。
大切なのは、新しい情報が入ってきた時に、飛び込む準備ができているかどうか。アジアパシフィックへの所属も、PMも、Demand & Supplyも、最初から狙っていたわけではありません。知識と経験が枝となり、枝分かれしたところからキャリアが選択できるようになります。デルのなかにはそうやってキャリアを広げている女性がいて。私も先輩たちにインスパイアされてきました。
ほかにも、英語力を磨いてきました。
英語ができなかったら他国のマネージャーやエンジニアたちと、うまく話せず理解もできなかったでしょう。きっと話す機会さえ、持てなかったと思います。バックグラウンドが異なる人たちの働き方や考え方を理解することは刺激的ですし、可能性を広げるきっかけにもなります。
デルの好きなところは、可能性を制限されないところです。
デルには、どんな人でも手を挙げた人を応援してくれるカルチャーがあります。アイディアとやる気があれば背中を押してもらえる。就活時代に外資系企業を希望した私自身も、こんなにいろいろな経験ができるとは想像していませんでした。
今年は新しい仕事に全力で取り組み、知識と経験が枝分かれしたところからまた、次のチャレンジを掴んでいきたいです。
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