若手でも数億円を動かす業務。グローバル規模で担う、産業機械の部品生産管理 | キャリコネニュース
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若手でも数億円を動かす業務。グローバル規模で担う、産業機械の部品生産管理

「年次に関係なく、ここまでの規模の仕事を任されるとは」。2018年に入社した軸受事業部の濵田 雄介は、中期生産計画を立てたり、数億円を動かしたりと、責任の大きい業務を担っています。しかし濵田にとって、プレッシャーは、同時に大きなやりがい。果敢に挑戦を続けるそのエネルギーの根底にある、揺るがぬ想いとは。【talentbookで読む】

年次に関わらず、重要な業務に挑戦させてくれる文化が、不二越にはある

濵田 雄介は現在、軸受事業部 軸受企画部 ローラーベアリング生産課に所属。生産計画の立案や材料調達、棚卸資産の管理を行っています。軸受とは、英語で「ベアリング」と呼ばれる部品のこと。主に自動車や産業機械のスムーズな作動を支える、重要な部品です。

濵田 「私が現在担当しているのは、産業機械用の精密軸受です。ものづくりの現場で使われる、主に工作機械用軸受の生産計画立案と材料調達、管理を主に担当しています。不二越では本当にさまざまなサイズ・形状の軸受を扱っていて、価格も、1個数十円のものから数百万円のものまであり、扱っている品数は数え切れないほど。自分が現在関わる仕事のなかでウェイトが最も大きいのが、材料調達業務です」

受注したオーダー、生産計画をもとに、およそ20?30社に対して材料の発注書を作成。スムーズな生産を行うために、発注書の作成だけではなく材料の納期管理に注力しています。実際に発注先へ足を運ぶこともしばしば。しかし、このような日々の発注管理と並行して、毎月行う大事な仕事があります。

濵田 「担当製作課の生産計画を立てる仕事です。受注したオーダーに対して、私は月初にその内容を見ながら、確実に納期対応していくため3カ月先までの生産計画を立案します」

3カ月先までの生産計画は、スムーズな調達とお客様からいただいたオーダーの納期対応のために重要な仕事です。しかし濵田はさらに、半期ごとに発生するより大きな役割も担っています。

濵田 「半期ごとの基本計画を立てる業務ですね。半期=6カ月分の生産計画を立てます。この基本計画を基に、毎月いくら分の生産をするのか、担当する製作課の人、もの、設備、つまりは、半期の利益計画が決まるので重要な業務です。

基本的には、営業情報をもとにオーダーのボリュームを見込んでいくのですが、最近は変動が激しいので、見込みも難しいです。仮にですが、もし『毎月2億円でいく』と決めたのに、実際のオーダーで毎月4億円の受注が入ってきた場合、生産が追いつかず、お客さまの納期に答えられない月がずっと続くことになります。つまり、見込みが甘いと大きな問題になる。半期となると扱うデータの数も多いので、結構な緊張感があります」

2018年に入社し、2年目ですでにこの大役を担っていた濵田。年次に関係なく、挑戦の機会を与える文化が不二越にはあると言います。

入社の決め手は、海外で働けそうだから。今もひそかに抱く、海外赴任という目標

▲学生時代、留学中の写真

若手ながらかなりの活躍を見せている濵田ですが、入社当時から工業や産業に関心があったわけではありません。就職活動の軸はただひとつ。「海外で働ける将来が見えるかどうか」でした。

濵田 「就活を始めるとき、就活サイトで企業を検索していたのですが、そのときは『富山 海外』で調べていました。それくらい、当時の自分にとっては海外で働く機会があるかどうかが大事なポイントでしたね。海外旅行も好きで、大学も国際関係学科に行っていたので、将来はいずれ海外で働きたいと思っていたんです」

そのとき、検索結果に出てきた企業のひとつが不二越でした。濵田は、富山県出身。就職活動を始める前から、不二越の存在は知っていたと言います。

濵田 「もともと、不二越で働いている人を何人か知っていて。その人たちを見ていると、海外赴任経験があったり、海外出張に頻繁に行っていたりと、海外色が強いイメージがありました。それもあって、不二越に入れば、海外で働く将来がイメージできるなと思ったんです。

それに、不二越では、新入社員に対して語学研修が用意されています。2カ月間、会社のサポートの下で現地の語学学校に行かせてもらえるのです。そのプログラムも、入社の決め手となる大きな要素でした」

海外で活躍したい。その意向を面接でも語り、無事内定を獲得。実際に、入社した年の9月から2カ月間、アメリカのボストンで語学研修を受けました。

濵田 「平日は語学学校に通い、放課後や土日は、学校が用意するプログラムでいろいろな場所に行くという毎日でした。1班5人で、同じ語学学校に割り当てられるのですが、現地には、他の国から同じように語学学校に通ってきている生徒もいて、国際色豊か。みんなでサッカー観戦したことなど、いい思い出がたくさんできました。

とくに私は、コロンビアから来ている人と仲良くなりました。そのコロンビア人の友人とは、今でもプライベートで仲良くしています。思えば、かなり濃い2カ月間でしたね。クラスメイトとは毎日顔を合わせるので、自然に仲良くなりますし。本当にいい経験をさせてもらいました」

海外研修を経て、海外への憧れは揺るぎないものとなりました。

濵田 「今は英語をほとんど使用することのない部署にいますが、いずれは日本を出てどこか海外で活躍したいなと、今でも変わらずに思っています」

※海外語学留学は、感染症対策の関係で実施時期を検討中

扱う金額の大きさは、プレッシャーであり、やりがいでもある

現在は、億単位の金額を日常的に扱う日々。憧れの海外の仕事ではありませんが、今の仕事にも非常にやりがいを感じていると話します。

濵田 「たとえばですが、1カ月で2億円を扱うとします。それって、日割り計算すると、1日あたり1,000万円ほどを扱っているということですよね。逆にいうと、仮に1日仕事を止めてしまったら、それだけで生産的損失は1,000万円になってしまいます。

金額が大きくなればその分責任も大きくなるので、毎日緊張感を持って業務に取り組んでいます。でも同時に、年次はまだ浅いのに、ここまで大きな額を任されるという経験はなかなかないのではと思うので、貴重だと感じています。プレッシャーの分、やりがいも大きいです」

億単位の金額を扱うにあたって、濵田は自分なりに効率化の工夫をしています。

濵田 「実は入社当時は、とにかく失敗ばかりでした。先輩についてもらって、失敗を何度もしながら、現場で学んでいったかたちです。

そんな時期を経て、今はとにかくミスを未然に防ぐために、工夫をしています。そのひとつが、Excelで作った計算式入りの一覧表フォーマット。自分の業務時間は有限なので、定時時間内で、いかにミスなく効率的に仕事をするのかを考えた結果、この方法にたどり着きました。この自分で作ったExcelのフォーマットは、部署内や、同世代の人たちの中でシェアしていて、広く役立ててもらっています。

当社は歴史の長い企業で、長く働いている人も多いのですが、何か変えたほうがいいと思うことがあれば自分なりのやり方で工夫をしてみても、否定されることはほぼありませんね」

現在、濵田より先輩の社員は半数以上。たくさんの先輩社員と関わりながら、業務をこなします。そんな社内の雰囲気は和気あいあい。人間関係も良好です。

濵田 「課の雰囲気はすごくいいですよ。プライベートな話をお互いに喋ることもよくありますし、休日に集まって遊びに行くこともあるほど。人間関係で困るということは、まったくなかったですね。先輩たちが皆さん優しくて、ムードを作ってくれているおかげかなと思います」

いずれは海外へ。変わらないその目標のためにも、まずは今の仕事をまっとうする

▲留学中、友人との一枚

前述のとおり、入社当時から、海外をひとつの目標にしている濵田。現時点では、海外で仕事ができるめどは立っていませんが、その分、目の前の仕事に全力で向き合っています。

濵田 「正直、こんなに長く富山にいるとは思っていませんでした(笑)。入社して2~3年もすれば、営業の部署に行って、20代のうちには海外に行きたいと考えていたので、イメージとのギャップはありますね。やっぱり、いずれは海外で仕事をしたいという気持ちは今でも変わっていません。

ただ、今の仕事も、とても大事な領域を任せてもらえていて、とてもやりがいを感じています。だから、まずは今の仕事を極めたい。中途半端にただ海外へ行っても仕方ないと思うので、今の部署できちんと認められるようになってから、次のステップとして海外に行けたらと思っています」

また、直接海外で働くという形でなくとも、不二越にいるだけで海外関係の仕事はできると、濵田は言います。

濵田 「不二越で扱っている商材の多くは、海外関連のもの。1個300万円もする大きい部品の受注があったりして、海外ならではのスケールだなと思うし、そういった意味でも楽しいですね。だから、海外に関わって働きたいと思っている人には、当社はかなりいい環境だと思います。

富山という場所にいながら、海外関係の仕事ができるというのは、めずらしいことですし、当社の大きな価値だと思っています」

そんな不二越に合うのは、どんな人だと濵田は考えているでしょうか。

濵田 「人から指示されたことばかりをやるのではなく、自分で裁量権を持って働きたいと思っている人にはかなり向いているのではないでしょうか。月ごとにやるべき仕事は決められていますが、その月の仕事を、どういうボリュームをとってどんなふうに遂行するかは自由。自分の責任のもと、色々やらせてもらえる環境があります」

海外という目標を胸に抱きながらも、まずは今置かれた場所で認められようと、邁進する日々。道の先に大きな希望が待っているから、濵田は歩みを止めません。

株式会社不二越

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