将来の日本を背負って立つ人材に──若手社員ならではの視点で取り組むキャリアの築き方 | キャリコネニュース
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将来の日本を背負って立つ人材に──若手社員ならではの視点で取り組むキャリアの築き方

▲高校時代に参加した海外研修にて

2021年に日本郵船へ入社した関口芭奈は、22年12月現在、グリーンビジネスグループで新規事業開発に携わっています。先輩社員から日々学びながら、「最若手には最若手なりの働き方がある」を信条に経験を積む関口が、これまで歩んできた道のり、そしてかつて自身も辿ってきた就活中の学生に向けた想いを語ります。【talentbookで読む】

世界を相手にこの日本をけん引する人になる。想いをかなえる日本郵船との出会い

就職活動を始めるまで海運業界のことはほとんど知らず、大学3年生の時に参加した就活イベントで初めて出会いました。大海原を船が雄大に走っている映像を見て、志望理由を考えるよりも先に、直感的に魅力を感じたのを覚えています。

就職活動で企業選びの基準にしていたのが、世界を相手に働ける点と、仕事を通して幅広くいろいろな業界に関われる点の2つでした。

世界で幅広く働きたいと思ったきっかけは、高校生のときに参加した海外研修です。1週間をかけて東南アジアの学生と一緒に現地の環境問題について話し合い、最後に現地政府に解決策の提言を行うものでした。

海外の学生が「将来は自分が国を引っ張っていく人物になるんだ」という自負というか、強い目的意識を持って参加していたのが印象的で、当時何となく参加した自分を恥ずかしく思うと同時に、彼らに負けていられないなと強く思うようになりました。そこから私も将来は、世界を相手にして日本を引っ張っていく人になりたいという想いをずっと持っていました。

海上輸送という、島国の日本が発展していくにあたり必要不可欠な役割を担うと同時に、事業の過程で必ず国内外の幅広い関係者と関わるタイミングがあるという意味で自分の求める社会人像を体現できると思い、海運が第一志望になりました。

また、グローバルに働いて日本を引っ張っていけるような人物を目指す上で、将来は幅広い視野を持って、多角的に物事を見て解決策を提案できるビジネスパーソンになりたいと思っていました。日本郵船は事業の裾野が広く、その中でのジョブローテーションを通していろいろな経験をすることで、人として厚みのある人間といいますか、まさに自分がなりたい視野の広い人間に近づくのにピッタリの環境だと思いました。

初期配属で新規事業開発に。戸惑いながらも歩みを進めた新人時代

▲同期入社の仲間と撮った一枚

入社して初めに配属された部署は、グリーンビジネスグループでした。海上輸送のみならず社会全体の脱炭素実現に向けた新規事業開発を行う部署で、船舶用の環境負荷の少ない次世代燃料の供給事業や輸送事業、CO?輸送事業、洋上風力発電事業などの開発に取り組んでいます。開発にあたっては、私を含めたチーム一体となって、国内外のパートナーの方々と立ち上げの検討を共同で進めたり、実際に事業が立ち上がった後は会社を設立してその管理をしたり、事業を発展させるためのさらなる検討を重ねたりしています。

私自身は事業立ち上げの検討に用いるデータの収集や分析作業を行ったり、立ち上がったばかりの会社を軌道に乗せるためのサポート業務、採算性のモニタリングといった業務を担当しており、それぞれ社内外の関係者の方と日々協力して進めています。

さまざまな業務を経験してみたいというのが志望動機の一つだったこともあり、初期配属先には強いこだわりはありませんでしたし、自分だったらどの部署に行っても楽しさを見出してやっていけそうだなと考えていました。それでも、まさか自分が初期配属で新規事業開発に携わるとは思ってもみませんでした。当時は不安を通り越して、業務内容が想像できず戸惑ったのが正直な感想でした。

新人として配属されるとマニュアルに従って、言われたことを言われた通りにこなすのが入口かと思っていたのですが、違いました。新規事業開発という先行事例の少ない部署柄もあると思いますが、マニュアルが何もないまま先輩の隣に座り、わけもわからず見様見真似で取り組む仕事ばかりでした。

自分が今やっていることにどんな意味があるのか、最初から見えていない状態で作業を行わなければならないというのが、ある意味一番のギャップでしたし、その状態がもどかしくつらいと感じることもありました。これまでの経験を振り返っても、明確に目的があって、課題に向かってどうアプローチしていくかあれこれ考えるのが好きだとなんとなく感じてはいましたが、仕事をするようになって自分のその特性をより実感しました。

入社当初は受動的に言われたことをただこなせば、自然と経験が身につくと思い込んでいました。実際には、自分の成長のためだけでなくやりがいを持って働くために、能動的に動いて仕事の意味を見出していくことが重要と気づきました。

経験豊富な先輩に囲まれて成長する日々、若手社員としての存在意義

同期入社の仲間の比較的多くが担当しているオペレーターの仕事は、早い段階から担当船を持ち自分の決断で船を動かすといった裁量権の大きさがあり、とてもかっこいいなと思っていました。

とくに配属されたてのころは、そういった同期の方が自分よりもどんどん前進しているように見えて、うらやましく思った時期もありました。

一方、新規事業開発の部署で若手である私は、主担当として引っ張っていくより副担当的な立ち位置として動くことが多く、経験のある先輩方から毎日新しく勉強することばかりです。

段々と自分の取り組んでいることの全体像が見えてきた今では、誰もやったことのないものに対して頭をひねりながらああでもない、こうでもないと仕事できるのが、この部署ならではの経験だと感じています。他の部署とはまた違ったおもしろさがあるなと最近は思っていますし、考えごとが好きな自分には向いているな、おもしろいなと感じながら仕事ができています。

1年目はわけもわからず、ひたすらメモ帳に書き留めた期間が続いていましたが、2年目になり点と点がつながって線になることが増えました。見聞きしたことを整理してまとめて、消化して、さらにわかりやすく人に伝えられることがおもしろいです。いろいろな経験を経て少しずつできるようになってきました。

これまでは、資料を作ってと言われても何をどのように書いていいかわからない、といったことが何度もありました。そんなときは、関係のない案件でも先輩が作った資料を参考にして、こんな風に配置して伝えればわかりやすいな、と吸収するようにしていました。資料作成を重ねるうちに、資料を見せる相手は当たり前ですがその説明を初めて聞く人ばかりだということに思い至り、誰が見ても論点が伝わるような資料を作る大切さがわかるようになってきました。何も理解できなかった配属されたての時期の自分が少しずつ内容を理解していったときのことを思い出し、資料をまとめるようにしています。素人目線で物事を見ることができるという部分も、組織の中で若手である自分の一つの存在意義なのかな、と最近思うようになりました。

一番の若手ならではの目標を胸に、かつての自分を重ねた就活生に伝えたい想い

▲出張先のシンガポールにて

昨今世界中の企業が脱炭素事業に力を入れて取り組んでいる中で、業界のフロントランナーとして、世界の流れを引っ張っていくことが組織の目標の一つであり、日々先駆けた情報収集や、事業化に向けた取り組みを行っています。そういった世の中で、誰もやったことのないことに取り組んでいくには、組織の中で積極的に気づきを発信したり議論を重ねていったりすることが大切だと実感しています。私は一番若手なので、一番若手なりの気づきや素朴な疑問を、時には「なんでこんなことも知らないの」と言われることを恐れずに発信して、組織に新しい視点を届けることが今の目標の一つです。

また、現時点ではプロジェクトの副担当、サポート役的な立ち位置ですが、5年後・10年後にはプロジェクトの主担当として、もう一度新規事業開発の分野に携わり、会社の変革を主導できる人になりたいと思っています。

そのためにも短期的には日本郵船のジョブローテーション制度を活かして、いろいろな部署を経験したいと考えています。たとえば、現在取り組んでいる新規事業の根幹となっている既存事業を経験することで、日本郵船を作り上げているベースとはどんなものなのか理解したいですし、バックオフィスにも携わってみたいです。そうしてさまざまなバッググランドを持つ人との関わりを通して、自分の中に知見を蓄積し、視野を広げ、厚みのある人間を目指したいと考えています。

最後に、今私が学生の方、とくに私の就活生時代のように将来は日本を引っ張っていきたい方に伝えたいことは、「日本郵船は海上輸送だけじゃない」ということです。

今までの長年の海上輸送事業で培ってきた海回りのノウハウや、船という商材自体など、日本郵船は他の会社にないものをたくさん持っています。そういった既存の価値をさらに応用して、新しい形で事業を開拓し日本を引っ張っていくという、従来とは別方向からのアプローチもおもしろいですし、日本郵船にいればそのような経験ができます。私の業務は「海運で働く」ことに対して、広く持たれているイメージとは少々異なるものかと思いますが、違った形でも志望動機を十分に実現できるというおもしろさも伝えられたらいいと思います。

日本郵船株式会社

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