最大のリスクは、リスクを恐れて行動しないこと。“自ら未来をつくり、楽しむ” プロジェクトマネージャーの取り組み | キャリコネニュース
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最大のリスクは、リスクを恐れて行動しないこと。“自ら未来をつくり、楽しむ” プロジェクトマネージャーの取り組み

ディスプレイ会社で一連の業務経験を積み、2021年に経験者採用で乃村工藝社に入社した左近 諒。2023年2月現在はプロジェクトマネージャーとして複数のプロジェクトに携わっています。“自ら未来をつくり、楽しむ”をコンセプトに前向きな姿勢を貫いてきた左近。仕事の醍醐味、大切にしている価値観を語ります。【talentbookで読む】

自ら未来をつくり、楽しむ。社会の方を向いて、正しいと思うことを実現するまで続行

近畿事業部 営業部に所属する左近。現在はプロジェクトマネージャーとしてプランナー、デザイナー、ディレクターらメンバーを取りまとめ、商業施設や福祉施設、公共施設など、多種多様なプロジェクトの推進役を担っています。

左近 「近畿事業部では各担当が商業施設も宿泊施設も手がけるなど、幅広いカテゴリー・業界に携わっています。未経験の仕事にチャレンジしたり、新しいことを取り入れておもしろさを追求する方が自分のためにもなると考えているので、今がとても楽しいですし、性に合っていると思います」

複数のプロジェクトが同時進行する中で、左近がとくに注力しているプロジェクトの一つが、千里中央公園再整備にともなう活性化事業です。

左近 「公園を含む周辺地域の活性化を目的とした事業で、代表企業、構成企業ら合計8社で、公園と一体感のある空間づくりを進めています。活性化事業、収益施設事業、駐車場事業の三つの事業があり、そのうちわれわれがメインで手掛けるのは収益施設事業。施設のデザインや設計、施工はもちろん、収益施設としてのあり方を考え、飲食事業者や物販事業者をアサインするなど、事業スキームづくりから携わっています」

もう一つ、左近が力を入れているのが、ある福祉施設の再編整備計画です。

左近 「障がいのある方のための就労支援施設を、未来型の社会福祉施設へとコンバージョンしようという計画です。レストランや農場、ラボ、アトリエ、イベント広場を併設し、ICTを導入しながら、どんな人にも分け隔てなく “住む・働く・食べる・遊ぶ”が実現するような環境づくりを、自治体や近隣の大学とともに産官学連携で進めています」

これらのプロジェクトを推進する上で、常に前向きな姿勢を貫いてきた左近。大切にしてきた想いがあります。

左近 「“自ら未来をつくり、楽しむ”ことを大事にしています。世の中に不変のものが存在しない以上、リスクを恐れて行動しないことが長い目で見ればより大きなリスクになると考え、率先して先頭を走るよう心がけてきました。

たとえば、千里中央公園では、公園ビジネスとして新しい取り組みをたくさんしようとしているんです。社会的に正しいと判断したことを、実現するまで続けるのが僕のスタンス。リスクを考えていたら一歩も前に進めませんし、自分の評価を気にしながら仕事をしていてもつまらない。たとえ今はビジネスにならないことでも、まずは行動してみる。社会的に正しければ、共感を呼び、仲間が増え、いずれビジネスにつながっていく。仲間と自分を信じて、実現するまで行動し続ける。“未来をつくる”ということはそういうことだと思います」

ここでしかできない仕事、得られない経験値を求めて乃村工藝社へ

もともとものづくりに関心があり、大学では建築学を専攻。建築事務所や住宅メーカーよりも自由に仕事ができると考え、左近が志したのはディスプレイ業界でした。

左近 「前職・前々職では商業施設を中心に企画、デザイン、設計、制作施工、積算、現場管理すべてを担当しました。朝から晩まで現場に常駐し、職人さんに怒られてばかりでした。当社では、営業、設計、施工などの業務が分業化されているのですが、デザイナーや設計者をアサインするときも深いところまで理解しながらコミュニケーションできるなど、ゼネラリストとして培った経験は大きいと思っています」

2020年には一級建築士の資格を取得するなど、充実したキャリアを積んでいた左近。突然舞い込んだ一通のメールが大きな転機となりました。

左近 「あるとき、乃村工藝社へのお誘いの連絡を受けたんです。転職なんて考えたこともありませんでしたが、乃村工藝社といえば業界最大手。実際に話を聞くうちに、手がける事業の幅が広く、この会社でしかできない仕事、得られない経験値があると思うようになりました。

選んだ職種は営業。お客さまと向き合いながら方針を決めるなど、事業の川上の部分から関わってプロジェクトをつくっていけると思ったのが理由です。新しいことに挑戦できること、社会に対してインパクトを与えられるような仕事ができることに魅力を感じ、入社を決めました」

2021年に入社後、商業施設、余暇施設などさまざまなプロジェクトに参加してきた左近。

左近 「ライフスタイル雑貨を取り扱う店舗やショッピングモール、海外の高級時計メーカーの営業推進、地域の方が運営する銭湯のリノベーション、また最近は、海の駅プロジェクトや温浴施設のリノベーションなども担当しています。

今取り組んでいる千里中央公園事業のように、当社では社会貢献度の高いソーシャルグッドな事業を推奨しています。そこに照準を合わせながら、仕事に取り組んだり、開発したりしているところです」

“余白”のある施設づくりを。地域住民が主体となった持続可能な施設の実現を目指して

▲左近が推進する千里中央公園アートワークショップ「色をみつけて、色をつくる」

左近が千里中央公園事業に関わり始めたのは、入社して間もない2021年の4月。あるお客さまを通じて当事業の代表企業を紹介されたことがきっかけでした。

左近 「事業の公募へ応募すべく、代表企業を含む3社を“千里中央公園パートナーズ”とするかたちで豊中市に企画提案書を提出。2021年11月に事業候補者として選定されました。2022年の1月から収益施設の設計を進めていて、10月に着工。2023年3月のオープンを目指して工事を進めています」

当事業を進める上で左近が大切にしているのが、つくり手と使い手が同じレイヤーにいること。目指すのは、地域住民が主体となって自走できる仕組みづくりです。

左近 「事業コンセプトは、“PLAY 1OOORE SCENES (プレイ “センリ” シーンズ)”。豊かな自然をそのままに、今あるものを最大限に活用し、誰もが毎日足を運びたくなるような、千の景色の実現を目指しています。

この先20年間にわたって続く事業なので、持続可能な施設へと育てていく必要があります。そのためにも、地域住民の方にも公園づくりに参加していただくことがとても重要なんです」

そのためには、地域住民が施設に対して愛着を持つことが欠かせません。そこで左近が鍵になると考えているのが、“余白”のある施設づくりです。

左近 「施設への愛着形成においては、ソフト面、ハード面ともに“余白”をつくることが重要だと思っていて。事業者や設計者、施工者の手垢を残さないように意識しています。たとえば、施設の壁を地域住民の方々にペイントしてもらったり、公園のイベント企画を皆さんと一緒に考えたり。そうやってつくるプロセスの途中の段階で地域住民の方に入ってもらって、主体的に参加してもらうことが愛着の醸成につながると考えています」

また、活性化事業の一環として、公園の新しい使い方を発見するための講座をはじめさまざまなイベントを実施しているほか、地域住民が中心となった公園の資源を活かすイベント企画も進行中だという左近。地域住民との会話のキャッチボールを楽しみながらイベントを一緒に作り上げています。地域コミュニティのハブのような存在として、地域住民と近い距離感で関わる取り組みは、まだ始まったばかりです。

(参考:千里中央公園アートワークショップ「色をみつけて、色をつくる」

左近 「再整備のそもそもの目的は、地域コミュニティの形成と周辺への波及効果。公園を拠点として地域コミュニティを活性化させていくことが、われわれに課された使命です。今もイベントなどに積極的に顔を出していますが、開業後も月に一度の運営協議会を実施するなど、代表・構成企業や地域住民の皆さん、自治体、近隣大学と協議を重ねていく予定です。当社では、施設をつくったら終わりとなるケースが多いのですが、20年先まで見届けられたらいいなと思っています」

無限の可能性を秘めた乃村工藝社のメンバーとともに、社会課題解決への貢献を

▲千里中央公園にて関係者のみなさんと青空ミーティング

福祉施設の再編整備計画では、産官学連携によって“超福祉”の実現を目指しているという左近。従来の福祉のイメージを変えようと奮闘中です。

左近 「今後、小学生のなりたい職業ランキング1位になれるような『福祉』 自体のブランディングを考えています。空間をつくるだけではなく、より持続可能な事業を目指して、コンセプトの部分から福祉そのものに関わっていきたいと考えているところです」

入社以来、さまざまなプロジェクトを通じてしあわせなインパクトを生み出す、ソーシャルグッド活動に積極的に関わってきた左近。今後も新しい領域に挑戦していきたいと話します。

左近 「ソーシャルグッドといっても、さまざまなかたちがあると思っています。福祉だけでなく、銭湯だってソーシャルグッドかもしれない。そうした目線で、いろいろな領域を開拓していきたいと考えています。

乃村工藝社の人財は多様性にあふれ、それぞれキャラが立っていて、無限の可能性があると感じています。営業としては願ってもない武器を持っていると思っていますが、前職ではすべて一人でこなしていた関係で、今も自分で解決しようとする体質が抜け切れていないんです。

当社の中にいる豊富な人財を知ることで、無限大にできることが増えるとも思っていて。たくさんの人と関わりを持ちながら、どんな人とどんな仕事ができるのか、じっくり考えていきたいですね」

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