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働きやすさは自分で作れる──“楽天家のバリキャリ”が考える、楽しく働くスキルとは

バリバリ働き、キャリアを築いた人を表すいわゆる「バリキャリ」。インサイドセールスマネージャーの佐藤は自身のことを、「ただ楽天的で愚直なだけ」と言います。働かないと生きていけないなら、その時間をハッピーにしたい。自らの工夫で働きやすさを作ってきた佐藤の仕事観を通し、楽しくキャリアを重ねる方法をご紹介します。【talentbookで読む】

無形も有形も極めて、営業のプロフェッショナルになる

経営者である父の姿に影響を受けて、私自身も「ずっと働いていたい」という想いでキャリアをスタートさせました。営業職として広告会社へ入社し、やるからにはトップであり続けると決意して走り続けました。

「稼ぎたい」という単純な動機もありましたが(笑)、結果を出すことで発言力を持てましたし、ハードな環境下であっても自分自身が強くいられたように思います。そして、入社時に掲げた「3年間トップであり続ける」目標を達成しました。

しかし無形営業ができたとしても、まだまだ小娘にすぎません。有形営業でも結果を残してこそ、真に営業のプロフェッショナルと言えるはず。

そうして異業界へチャレンジしようと転職を決意し、2010年にデル・テクノロジーズへインサイドセールス(ISR)として入社しました。そこから、2022年にマネージャーの道を選ぶまでの10年間をISRの仕事に捧げました。

入社時は専門知識も持っていませんでしたが、社内のトレーニングが充実しており、営業組織専属のコーチや頼れる先輩が隣に付いてくれるOJTのおかげで、ITという新しい世界にすぐに慣れました。

たとえ商材や業界が変わったとしても、目標に対する日々の行動の割り戻しなど、営業として必要な行動は変わりません。お客様にどっぷり入り込み、目先だけの提案に閉じることなくお客様のビジネス全体へ話を広げる私のスタイルは、デル・テクノロジーズにおいても活かされました。

ただ10年やり続けて感じることは、電話だけのコミュニケーションですべてを解決するインサイドセールスは、年数を重ねても難易度が高いということ。

最初は、留守電を使って自分の声を分析したり、“1電話・1笑い”を心がけたりとさまざまな工夫を重ねてきましたが、対面であれ電話であれ踏み込む強さが大切だと実感しました。

お客様に応じたコミュニケーションを取りつつ、「ちなみにここはどう思っていますか」「ここを変えれば3年後にこうなれるのでは」と切り込んでいくと、企業成長を軸に未来を見据えた議論ができます。売るという意識ではなく、お客様を超えたパートナーでありたいという想いが結果として営業成績につながっていきました。

そして2022年、長年の目標だったグローバル表彰(※)をいただき、営業として一区切りをつけた形でマネジメントの道を歩み始めました。

※Top Sales Performerに贈られるPresident’s Awardのこと

営業担当でもマネジメントでも、やることは変わらない

▲2022年6月、CSB President’s Clubの表彰でクロアチアへ旅した

こうして2023年からは、フロントを務める営業から一歩引いたマネジメントする立場となりました。見る景色は変化しましたが、根本は変わっていません。営業が好きだからこそ、メンバーを通してより多くのお客様に対して価値を発揮していきたいです。

また、一緒に働くメンバー、そしてこれからメンバーになってくれる人たちへ伝えたいことがあります。それは、考え方次第で仕事は楽しくなるものだということ。仕事が人生の生きがいになってしまっても良くないと思いますが、私自身は働くことで人生がとても豊かになりました。

ほとんどの人は働かなければ生きていけないわけで、それならば、働く時間をいかにハッピーに過ごすかという気持ちでいることが重要だと常々思っています。

どうせだったら、楽しく働こう!

そう考えれば、仕事への向き合い方やモチベーションが変わって、結果も違ってくるとは思いませんか?自分の工夫次第で、働きやすさはいかようにも作っていくことができるように思います。

当社は部門を超えたつながりが多く、横への展開も豊富な環境です。さまざまな成功体験を知る機会が多くあります。同じ営業であっても、「私だったら思いつかないな…」というプロセスや戦略を学び、いろんな正解を知ることができます。一歩踏み込めばどんどん楽しくなっていくんです。

メンバー育成の醍醐味はこういった部分で、社内の良い仕組みを活用して一人一人の意識変革をサポートできる点です。メンバー個々のやりたいことを実現させてあげられる、そんなマネジメントをめざしています。

そして私個人のキャリアは、マネージャーで終わりだとは思っていません。ディレクター、ジェネラルマネージャー(GM)……と、もっと上の階段を上っていきたいです。女性役員はまだ少ないので「やってやろうじゃん!」なんて思っています(笑)。

ライフステージの変化にかかわらず、キャリアを歩み続ける方法

▲メンバーたちとの飲み会も楽しさの秘訣

私自身が産休・育休を経てキャリアを重ねてきていることもあり、若手社員から育児とキャリアの両立について相談されることがあります。昨今、どの企業でも女性のキャリア支援が強化されているとはいえ、育児真っ只中のキャリア形成は大変。ママになる時間の方がオンだと言えるくらい、帰宅してから育児している時間は忙しいようにも感じます。

また、産休・育休中はどうしてもブランク期間になるため、葛藤を抱くこともありました。だからこそ、今、目の前のことに全力で取り組むことが大切。そうすれば、いざどんな状況を迎えたとしても、納得して前へ進んでいけるように思います。

とはいっても、いつも自分に厳しくいると疲れてしまいますよね。

「負けるが勝ち」――私自身、ときにはそんなスタンスも取り入れていました。心が折れてしまってはいけませんから。異動したばかりの時期は自分を甘やかす言葉をかけてあげながら、次のクオーターでは同じ事態を招かないよう、今期は種まきの期間だと気持ちを切り替えるなど、良い塩梅でモチベーションをコントロールしてきました。

また、ひとつ上の視座で物事を捉えてみることも大事です。たとえば、個人の目標達成が見えたら、次はチーム全体の目標達成を意識して動いてみる。そうすることで自分の数字に伸びしろが生まれ、自分自身の結果が飛躍します。縮こまってしまっては、成長も止まってしまうんです。ひとつ先のことを俯瞰して見て動いていくことが次のキャリアを作っていくように思います。

外資系企業で学べる、キャリアのアドバンテージとは

マネジメントのキャリアパスを描く一方で、今後、私自身が転職しないとも限りません。

仕事する以上は常に市場価値の高い人であり続けたいですし、世の中がどんな状況に陥っても立ち向かっていけるよう身の振り方は幅広い方が良いですから。社内でも社外でも、多くの選択肢を持てる状態でいたいですね。

外資系大手企業での経験はキャリアのアドバンテージになると思っています。

デル・テクノロジーズは、立ち止まることなく走り続ける会社です。市場の変化とともに、社内でも次々にあらゆる変化が起きていきます。このスピードに順応できることは外部から見ても評価に値しますし、IT知識そのものは今後どの業界へ移ろうとも汎用性の高い武器です。スピードとIT知識を持てば、不測の事態が起きる時代であってもキャリアを主体的に選んでいくことができるのではないでしょうか。

当社のカルチャーコードに「誠実さ」(Integrity)がありますが、お客様に対しても、会社に対しても、誠実であればなりたいキャリアを実現できる環境だと感じています。働きやすさを得るために、私は誠実にお客様と向き合い、そして誠実に会社に応えてきました。人からはバリキャリと評されますが、自分ではただ、楽天的で愚直なのだと認識しています(笑)。

楽しく働けるモチベーション作りや仕事に必要なスタンス、ときには力の抜き方など、いずれにおいても正解はありませんが、これまで私が実践してきたことがヒントになるようメンバーや後輩たちにこれからも伝えていきたいですね。

デル・テクノロジーズ株式会社

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