〈女性活躍推進〉子育ての経験で得た視点を、ご提案に活かす。ニーズに応えるライフコンサルタント | キャリコネニュース
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〈女性活躍推進〉子育ての経験で得た視点を、ご提案に活かす。ニーズに応えるライフコンサルタント

▲TOMOKO.M「お客さまが気軽に立ち寄って、世間話ができる雰囲気のカウンターにしたいですね」

松戸市にある小金支店で、ライフコンサルタントとして個人のお客さまにコンサルティング業務を行うTOMOKO.Mは、2児の母として公私ともに充実した日々を送っています。4年に及ぶ産休・育休を経て復帰した彼女だからこそ見えるものや、地域のお客さまに提供していきたい価値を語ります。【talentbookで読む】

親子でないからこそ話せることがある。私があえて踏み込む理由

私がライフコンサルタントとして働く小金支店は、JR常磐線の北小金駅前にあります。

水戸街道の宿場町「小金宿」が置かれた松戸市小金は、中世に建てられた寺院も残るなど歴史を感じさせる町並みともに、都心まで約20分という便の良さからベッドタウンとしても人気があり、ファミリー層からご高齢者までさまざまな方が暮らす地域です。そんな環境で、担当させていただいている約450人のお客さまに、それぞれの人生設計やライフステージにあった商品などをご提案しています。

また現在、4歳と2歳の男の子を育てています。 保育園・幼稚園への送迎や家事もあり、完全にフルタイムで働けているわけではありません。支店長をはじめとする同僚たちの理解や協力と、当行の充実した出産・育児支援制度のおかげで、家庭と仕事との両立はそれなりにできているのではと感じています。お客さまも「そろそろお迎えの時間じゃない?」とか「この日は運動会があるわよね?」などと気遣ってくださるので、とても助けられています。

子どもがいることは、仕事の面でも活きています。お客さまとのコミュニケーションにおいて、「親が子を思う気持ち」が自分ごととして理解できたことで、ご提案する際により責任も感じるようになりましたし、地域に密着した銀行の一員としてできることは何だろうかと深く考えるようにもなりました。

小金支店ではご高齢のお客さまも多く、私にとって皆様はまさに子育ての大先輩です。お話ししていて実感するのは、多くの方が老後の生活資金や相続について不安を抱いていても、実のお子さんには話しにくいと感じているということです。自分の両親のことを考えても想像がつきます。

だから私は少し聞きにくいことでも、あえて率直にお聞きするようにしています。そうすることで、お客さまもなんでも質問しやすくなりますし、誰にも話せなかったことを話すことで、不安がやわらいだのか表情が明るくなる方も少なくありません。「あなたってずいぶんズバズバと聞いてくるわね」と笑いながらおっしゃることもありますが、親の気持ちがわかるようになってより一層、このスタイルだからこそお客さまに寄り添えることもあるのかなと思えるようになりました。

先輩行員のひと言から営業に。人間関係を深めることで知る責任の重さ

▲支店長とその日の業務を振り返るレビューは真剣そのもの。それでも時折は笑みもこぼれる

私が千葉興業銀行に新卒で入行したのは2012年のこと。採用担当の方が気さくな方で、就職活動の悩みなども親身に聞いてくださり、人に優しい会社という印象を持ったことが、入行の決め手でした。

入行後の最初の配属先は我孫子支店の内勤事務、2度目の配属先は人事部の採用担当、3度目は稲毛支店の内勤事務と、しばらくは事務方の仕事をしていました。当行に勤務している夫と結婚したのも、稲毛支店で内勤事務をしている時でした。

実を言うと銀行業務に対して、働く前までは、「堅牢な建物の中で一日を過ごし黙々とお金を管理する」というイメージを抱いていました。しかし、働き始めて感じたのは、「銀行はイメージしていた以上に、営業に力を入れている」ということ。内心、営業の仕事にも興味を持ち始めていました。

そんな時、稲毛支店の マネープランナー(現在はライフコンサルタントに改称)の先輩が「あなたは外回りの営業のほうが向いているんじゃない?」と推薦してくれたんです。 それがきっかけで、内勤事務から営業に配置が変わり、先輩に同行して外回りをすることになりました。

もちろん、配置変更は、希望や推薦があったとしても組織の状況次第では難しいはずです。そんな中でも、必要に応じてすぐに対応してもらえたこともあり、私自身は本当に柔軟な会社だと思っています。

営業になってからは、先輩のお客さまの一部を引き継ぎつつも、自分自身で新しいお客さまも開拓しなければならず、すでに預金口座をお持ちのお客さまに、投資信託や保険のご案内をしました。電動自転車に乗って、文字通り足で稼ぐような地道な作業ですが、インターホン越しに断られることがほとんどでした。その気持ちは理解できるものの、やっぱり心が折れそうになる時もありました。

ただ、先輩の営業に同行することで、話し方や、お客様が求めていることが見えるようになっていきました。セールストークやプレゼンテーションの巧拙ではなく、結局は人と人との関係をどうやって築いていくかが大切であることを学んだのもこの頃のこと。仕事を知るうちに、やりがいのある仕事だと思えました。

独り立ちしてからは、稲毛支店で300~400人のお客さまを担当しました。 過去の担当者の記録や自分自身の記録を読み返し、何度もお会いすることで、一人ひとりのお客さまそれぞれのご事情や、ご家族への想いがより鮮明になっていきました。

7年目には当時の課長の後任として四街道支店に異動となり、課長代理として扱う金額も大きくなりました。プレッシャーはありましたが、お客さま一人ひとりの想いに応えることへの責任の重さは、金額の多寡で変わるわけではありません。そう思えるようになったのは、稲毛支店での経験があったからだと思います。

働き方を自分で決められるから、仕事にも家庭にも正面から向き合える

四街道支店に異動した翌年に長男を懐妊し、2019年1月から産前・産後休暇と育児休業を取得しました。育児休業中に次男も懐妊したため、迷ったのですが復帰せずに次男の産前・産後休暇と育児休業を取得し、次男の幼稚園入園を機に2023年5月から復帰しました。

産前・産後休暇に入る際は、四街道支店の行員にもお客さまにも「1年で戻ってきます!」と伝えていました。子どもができたことを皆さんとても喜んでくださって、いろいろと気を遣ってもらいました。できるだけ早く戻りたかったのですが、数カ月だけ復帰してまた産前・産後休暇に入り、別の担当者に引き継ぐのでは、ライフコンサルタントとしてはお客さまに迷惑がかかるだけだと考えました。結果として4年以上も休むことになりましたが、当行の育児支援制度がしっかりとしていたおかげで、子どもたちのことに専念できたのはありがたかったですね。

復帰にあたっては長男の保育園と次男の幼稚園への送迎もあり、自宅から近い支店への配属をお願いしたところ、ありがたいことに希望が通り、小金支店への配属となりました。私のように希望が通ることばかりではないと思いますが、休暇や手当などの制度だけでなく、人事面でも育児支援の手厚さを実感しました。

復帰してからは、9時から16時までの時短勤務で働いています。近くに住む母に助けてもらいながらではありますが、仕事と育児のバランスはなんとか取れているのかなと思っています。それでもいろいろと不測の事態は起こるので、試行錯誤の毎日ですね。

ライフコンサルタントは窓口業務とは違い、アポイントなども自己裁量で決められるので、子育て中の人でも働きやすい職種だと思います。もちろん営業部門として成果はしっかりと出さなければならないので、限られた時間で効率性を高める努力は必要ですが、仕事と家庭のどちらも大切にできるのは魅力ですね。

信頼を得るために、そして働く母の姿を見せるために、今日も学び続ける

▲TOMOKO.M「働きやすい職場なので、なおさら頑張らないといけないと思いますね」

職場にもお客さまにも恵まれて、忙しいながらも充実した日々を送っていると感じていますが、課題もあります。やはり4年もお休みをいただいたので、ブランクなく働き続けてきた人と比べると、マーケットについての知識が不足しています。商品知識の質と量があればこそ、よりお客さま一人ひとりのニーズやライフステージに合ったご提案ができます。現在は本部の支援を受けながら業務を遂行していますが、自分自身にもっと知識があればもっときめ細やかなご提案ができるはずなので、そこはまだまだ勉強しなければなりません。

幸いにして当行には学習動画コンテンツがあり、動画などの教材で学ぶことができます。まだまだ子どもが小さいので自宅学習は難しいのですが、行き帰りの電車の中で、音声をイヤホンで聞いて少しずつ学んでいるところです。乗車時間は10分ほどしかありませんが、そこは集中力を高めてカバーし、自宅でも勉強できるように夫の協力を得ながら工夫していきたいですね。

営業部門にいる以上、まずは半期ごとにしっかりとした成果を出すことが短期的な目標となります。この仕事を通じての長期的な目標は、お客さまに「ありがとう」と言っていただけるような存在であり続けることです。

後は子どもたちに、私が働く姿をしっかりと見せていきたいですね。私が働いていることは、日々伝えるようにしています。今は「ママが働いてお金もらえるから、好きなもの買えるんだよね」くらいの理解ですが、性別に関係なくチャンスもサポートも得られる職場で頑張っていることを知ってもらえたら、一人の人間として本当に嬉しいだろうなと思います。

※ 記載内容は2023年11月時点のものです

株式会社千葉興業銀行

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