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利益に貢献していく、新しいファイナンス部門の形

▲経営管理セクション マネージャーの亀田 小百合

▲経営管理セクション マネージャーの亀田 小百合

経営管理と聞くと、予算作成や実績管理など、ルーティン業務のイメージが強力です。しかし当社の経営管理は、全社として「プラスになるためならなんでもできることをやる」をモットーに、徹底的に社員と伴走しています。そのリアルな姿を、経営管理セクション マネージャーの亀田 小百合の想いと共にご紹介します。【talentbookで読む】

ファイナンスでも利益に貢献!私たちは会社の「社内コンサルティング」

2010年に新卒社員として入社した亀田。さまざまな部署を経て経営管理のマネージャーとして着任し、約2年が経つ今もなお、ショップジャパンのファイナンス部門に魅了されています。

亀田 「正直、経営管理は売上や利益をつくれない部門だと思っていました。しかし実際は全然違います。もちろん、直接販売アクションをする部門ではないので間接的にはなりますが、社内の数字を分析し、一緒に各部署の責任者や現場社員とアクションを考えていくことで、会社の利益に貢献できるのです」

今の経営管理の立ち位置を、亀田は「社内コンサルティング」のように考えています。この表現に行きついたのは、ショップジャパンの組織を網羅的に経験してきた結果でした。

亀田が入社後に初めて配属されたのは、既存顧客のロイヤリティ向上やリピート購入促進を目的としたチームでした。そこでカタログやダイレクトメールの制作を担当、いわば販売チャネルの部門です。その後はビューティーやレジャー関連商品のブランド担当に異動となり、マーケティングを経験しました。

そこから当社の親会社であるNTTドコモとの共同プロジェクトに参画した後、データ分析チームに異動して2年前より現職に。

亀田 「ショップジャパンは販売部門とコーポレート部門、大きくふたつの組織に分かれています。さらにその中でも、川上から川下まで本当にたくさんの役割があるのです。

新卒社員の大半はジョブローテーションを経験しますが、同じ部門内での異動が多い中、販売部門とコーポレート部門をまたがって、 8年間でここまで異動を経験した社員はなかなかいないと思います(笑)」

コンサルティングは相手のことを知らなければ、的確なサポートができません。

亀田 「経営管理の仕事は一般的に、予算をつくって実績確認や管理を行い、予実分析をして……というものだと思います。しかし、ショップジャパンの経営管理はブランド、チャネル、サプライチェーン、コーポレート部門を含め、全社として予算を達成するために、数値としてサポートできるものはすべてやります。

なので、各部門の業務が良くなっていくために何ができるのか、数値面で分析や提案をするためには、現場のオペレーションの中身や、日ごろどういう数字を見ているのかわかっていないと、対等にお話ができないと思っています。

私はブランドとチャネル部門を経験してきたことで、ある程度現場のことを理解しているからこそ改善を進められるのです。経験が生きているなと思います」

部門をまたぐ課題解決で、旗を振る存在に

▲ミーティングの様子。データを見ながら議論をする

▲ミーティングの様子。データを見ながら議論をする

これまでさまざまな部門の改善アクションを提案してきた亀田ですが、現在最も大きなプロジェクトに差し掛かっているといいます。

ショップジャパンは受注データや売上、利益といった数字はすべてオープンになっており、全社員見ることができます。とくに販売部門に所属している社員はビジネスを進める上で、これらの数字を必ず確認します。

亀田 「現在進行中の在庫関連の課題を解決するプロジェクトでは、在庫データが議論の中心となります。売上や利益からは離れたデータとなるので、きれいに整備されていなかったり、これまで前面に出てこなかったりで、ぱっと数字だけを見てもどのようにデータを比較・修正していくべきか、なかなか感覚が掴めず苦戦しています。

ジョブローテーションであらゆる部署を網羅してきたと思っていましたが、まだ初領域があったようです(笑)」

このプロジェクトが困難なのは、データだけが理由ではありません。

亀田 「商品の在庫は、パーチェシング部署がすべて管理しているわけではありません。ブランドやチャネルが販売に必要な個数分を注文し、在庫として発生するわけです。なので、在庫に関する課題を解決するには、全社を横断して調整を進めていかなければなりません。

どうしても部署をまたぐ話なので、セクショナリズムが生まれてしまうんですよね。通常業務に工数が加わるわけですから、自分の部署の負担は減らしたいという気持ちはわかります。そういった背景から、プロジェクトに協力していただくことの難しさを痛感していますね」

部門がまたがる課題は誰かが旗振り役をしなければ進みません。そのため、経営管理が先陣を切っていくことに意味があると亀田は考えています。

亀田 「全社としてプラスになることをしていくために、時には持ちつ持たれつが必要だと思います。自分の部署に負担があるときがあれば、楽になるときがあるのも当たり前。経営管理は客観的な立場なので、役割をあるべき姿として整理をし、決して現場のパワーバランスで偏らないよう調整しています。それだけだと、お役所のようになってしまいますが、数値やオペレーション周りを経営管理が協業し改善していくことで、フェアな議論ができていると思っています」

得意なところをとことん伸ばす。自分が上司に救われたように

▲経営企画セクション 5人のメンバーと

▲経営企画セクション 5人のメンバーと

ショップジャパンは創業以来、ダイレクトマーケティングを主軸とし、成長してきました。それゆえ日々の成績を分析する文化が強く根付いており、あらゆるコストや営業利益までをデイリーで全社展開しています。

亀田 「新卒社員のときから、部門に関わらず、データが身近な会社だと思っています。なので、現場に数値分析の結果や改善アクションのお話をする際もイチから説明する必要がなく、すぐに理解して動いていただける体制が整っています。そのおかげでスピード感を持って動けるため、会社として恵まれているなと思います」

前述した通り、予算、実績に関わらず、全社予算達成のための改善プロジェクトに加え、数値に関わることならなんでもサポートするのがショップジャパンの経営管理なのです。

亀田 「他社のファイナンスや経営管理部門では担わないことも、率先して担当しています。たとえば、現場のオペレーションの効率を上げるという意味で、数値レポートの作成サポートを行ったり、新たなレポート機能をつくったり。

現在も受注予測を入力するシステムに、ミス防止や異常値探知のためアラート機能を追加しようと動いています。すぐに利益貢献するわけではありませんが、長い目で見れば現場のミスを防ぐことができ、結果的に商品欠品や滞納を減らせるので、機会損失を減らし、お客様へすぐ商品をお届けすることができます」

現在経営管理セクションには亀田と5名のメンバーが在籍しており、多岐にわたる業務はメンバーの得意分野や性格に合わせて、亀田がアサインしています。

亀田 「最初の上司に『長所を伸ばしなさい。短所は、自分よりもできる人がいるから、お願いできる関係性をつくればいい。自分が得意なところを、とことん伸ばしなさい』と言われたことを今でも意識しています。

私自身、この言葉に救われたと思います。経営管理なのに、 Excelがまったく得意ではないんですよ。本当に普通(笑)。なのでメンバーにも、苦手な分野の克服ではなく、得意なことやチャレンジしたいことが業務にはまるようマネジメントしています。その方が本人たちも成長しますし、部署としてパフォーマンスを上げる近道だと思います」

新たなビジネス提案にも挑戦したい。経営管理の枠を超えて

▲経営管理セクションが在籍する名古屋オフィスエントランス。公式キャラクターの「WOWくん」がお出迎え

▲経営管理セクションが在籍する名古屋オフィスエントランス。公式キャラクターの「WOWくん」がお出迎え

亀田は、これからの経営管理部のミッションは「安定的な利益を生み出せるような利益構造を立て直すこと」だと考えている。

亀田 「そのために、あらゆるコストの見直しやガイドの作成に集中しています。

ここは課題なのですが、改善アクションの提案は、問題が発生した後に何が原因なの追求していくという形で少し後手になっているので、問題が起きる前に気づけるしくみづくりを今後はしていきたいなと思っています。

また、経営管理の領域を超える話になるかもしれませんが、 3カ年、 5カ年といった中期的な成長のために、新たなビジネスの提案にもチャレンジしていきたいですね」

ショップジャパンでは、お客様があっと驚くエンターテインメント性の高い映像を制作し、それを用いた販売手法を得意としています。これによって、無名だった商品が市場No.1になるまで育て上げるマーケティングが経験できるのです。

亀田 「自分が携わった商品で、お客様の生活が今よりもっと便利に快適になるお手伝いができると実感できるのが、ショップジャパンのおもしろいところだと考えています。

正直、ブランドやチャネルから異動して、この快感は味わえないと思っていました。でも全然そんなことないんですよね。もちろん販売アクションをする部署ではないので間接的ではありますが、数値分析し、一緒に他部門とアクションを考え、利益貢献できていると感じています。

売上責任を持つ部署ではありませんが、今は社員の皆さんと一緒に、売上目標達成の責任を負っていると思っています。そういう気持ちでいるから、経営層の皆さんもすぐに情報を共有し、協力してくれるのだと認識しています」

そんな亀田は今後、ショップジャパンの数字理解を深め、さらなる機会点を見つけて全社的に貢献していきたいと望んでいる。

亀田 「経営管理やファイナンスとしてトップに立ちたいとか、スペシャリストになりたいという想いはあまりないんです。

私を含めチーム全体として、人のために何かをすることが大好きなので、これからもリクエストは必ず打ち返しますし、経営管理の枠を超えた業務でもサポートしていきたいと思います」

一般的な経営管理の枠を超えて、「社内コンサル」として利益に貢献する──亀田たちは、ショップジャパンが大きく成長するために、これからもサポートを続けていきます。

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