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ITに無縁の人生を送ってきた文系出身者が、ITエンジニアの世界で新たな自分を発見するまで

▲エンジニアとしてWebシステム開発やWebサイト開発を行なっている井芹早希

▲エンジニアとしてWebシステム開発やWebサイト開発を行なっている井芹早希

幼少期から音楽と書道が好きでずっと続けてきたという井芹早希。休日には近所の公園を散歩することで癒やされると言います。それまでITとはまったく無縁の人生を送ってきた彼女が、なぜテンダにエンジニアとして入社したのでしょうか。井芹が自分の新たな可能性を見つけるまでの道のりをひも解きます。【talentbookで読む】

キャリアアドバイザーの思いがけない提案が始まりだった

2018年、井芹はエンジニアとして株式会社テンダに新卒入社。Webシステム開発、主にWebサイトを開発する部署に配属されました。

小学校時代は吹奏楽部に所属し、大学時代は音楽サークルでドラムを担当するという根っからの音楽好き。一方で小学生から高校2年生まで習った書道では、展示会で最優秀賞を受けるほどの腕前を持っています。歴史に造詣の深い母の影響で井芹も大学で日本史を専攻するなど、日本文化に対する興味を育んできました。

ですから、就職にあたって「なんらか書道に関わる仕事がしたい」と思うのは自然な流れでした。井芹は紙を扱う商社や製紙会社などに絞って就職活動に勤しみます。しかしこれが思いのほか難航。自分ひとりでの就職活動に限界を感じた井芹はキャリアアドバイザーの門をたたきます。

偶然にも担当者は文系出身者で、音楽をやっていたという共通項がありました。実はそこで井芹の人生を変える、思いがけないアドバイスを受けたのです。

井芹 「IT業界に興味ない?って聞かれたんです。チームでひとつのモノをつくり上げるのは、バンドのみんなと一緒にひとつの音楽をつくることにも共通しているし、文系の人で学生時代に未経験でも教育研修を受けてIT業界で活躍している人も多いから、もうちょっと視野を広げてみたらどうだろうと」

音楽からITエンジニアにつながるとは思っていなかった井芹は、思いがけない提案に驚きました。

井芹 「最初は多少の抵抗感はありましたよ。ITエンジニアは理系の専門分野だと思っていたし、私自身どちらかというと機械が苦手なこともあって無縁の世界。でも話を聞いているうちに、確かにチームで何かをつくり上げるという点は吹奏楽やバンドでも同じだし、“みんなでつくる”ところに喜びを感じていたので、挑戦してみようかなという気持ちになったのです」

担当者からの言葉をきっかけに、井芹はIT業界一本に絞った就職活動を再スタートしました。

先入観をひっくり返したテンダの職場の雰囲気

エンジニアとひと言でいっても、どんな仕事をするのか最初はイメージさえ浮かばなかったという井芹。まずはどんな仕事なのかを知るために、インターネットで簡単なプログラミングの動画を調べ、見よう見まねでWebサイトづくりに挑戦してみました。

井芹 「初めは理解するのが難しかったけれど、実際にウェブ画面が完成したときにはとても嬉しかったですね。この楽しさややりがいを職場で感じられるなら、毎日頑張れそうかなという思いが芽生えました。それに想像もしてなかった世界で“自分がどれだけできるだろうか”という未知への期待もありました」

そうして興味を持ち、調べていったIT企業の候補の中にテンダもありました。オフィスを構える池袋は、井芹にとって大学時代からなじみのある街。さらに緊張を和らげてくれた面接官の人柄も、テンダに対する親近感を高めました。

そして、何より入社の決め手となったのは、会社見学に行った体験でした。

井芹 「私の勝手な思い込みですが、エンジニアの職場って、みんな黙々とパソコンに向かっていて、カタカタとキーボードをたたく音だけが響いているというイメージでした。でもテンダは違いました。皆さんコミュニケーションを取りながら和気あいあいという雰囲気で仕事をされていたんです。ここなら働きやすそうだなという印象を受けましたね」

まさに、みんなでひとつのモノをつくり上げる──音楽と同じ楽しさを井芹は、その空間に見いだしたのです。

みんなとつくる喜びも、自分ひとりでやり切る達成感もある

▲入社当初は、新しい技術や知識を学ぶのに精一杯だった

▲入社当初は、新しい技術や知識を学ぶのに精一杯だった

入社してもその第一印象が裏切られることはありませんでした。

井芹 「私はまだ経験が浅いので両隣の席には経験豊富な方がいらっしゃって、常になんでも質問できる環境にあります。先輩方も“いつでも聞いて”と声をかけてくださるので相談しやすいです。実際に質問すると、けっこう深掘りして教えてくださるので未経験の私にとってはありがたい環境ですね」

とはいえ、簡単なことばかりではありません。

井芹 「入社当初は、毎日詰め込む情報が多くて頭がいっぱいになりました。限られた研修の時間内に新しい技術や知識を学んでいかないといけません。これまでの自分の得意分野ではない分、その新しさも密度がもっと濃いというか……。なんだか頭の整理がつかないうちにどんどん次に進んでいくような感じで。そこがいちばん大変でした」

半年ほど経って、自分ひとりで仕事をやり切ったときの喜びは大きかったと言います。

井芹 「Webサイトの小さな改修ですが、初めて周りの方に頼らずに完成できたときには、ようやく研修の内容をきちんと理解できたような気がしました。着実に身についているなって思って嬉しかったです。みんなに早くこの気持ちを共有したい!と思ったくらいです(笑)」

今でも苦戦することはまだまだ多いと言う井芹。やりがいは「自分でつくったものがブラウザに表現される瞬間」です。

井芹 「仕事をしていると、けっこう就職活動中のことを思い出します。その度にテンダに入って良かったなと思うんです。もしも他の会社を選んでいたらなら、毎日淡々と似たような作業を繰り返していたかもしれないなと。でも今は毎日新しい発見が多く、常に学び続けなければいけない大変さはあれど、その分やりがいと楽しさを感じられています。

それにみんなとコミュニケーションを取りながらつくり上げるスタイルは、吹奏楽やバンドを思い出して“やる気”が出ます。チームでやるからこそ迷惑をかけてはいけないと思えるので、自分自身もちゃんとやろうと身が引き締まります」

楽しさややりがい、そしてモチベーションの源泉を自身で見つけながら今日も挑戦を続けている井芹。未経験だからこそ頼れるチームの存在が、彼女に新しい可能性を広げてくれているのです。

未知の世界へ飛び込んで、チャレンジする勇気を手に入れられた!

▲今では新しい技術の習得に向けて自らチャレンジする日々を送っている

▲今では新しい技術の習得に向けて自らチャレンジする日々を送っている

入社後、「新しい自分を発見した」と井芹は言います。

井芹 「興味があるものに対して“とりあえず、やってみよう”と思えるようになったんです。以前の私は自分に自信がなくて、知らないものに挑戦するなんてできなかった。でも今は多少の抵抗感はあるけれど、勇気を出してやってみようかなと思えるんです」

未知の世界へチャレンジする勇気。それを井芹は得たのです。今後は少しずつチャレンジの幅を広げていき、知識も技術ももっと習得したいと考えています。

井芹 「今担当している案件は、お客様のご要望に応えるだけですが、もっと知識も技術も磨いて、将来はこちらからさまざまな機能を提案していけるようになりたいです。また、苦手なデータベースの修正も克服して、最初から最後まで行程すべてをひとりでできるようになるのがまず目標ですね」

そして井芹には、ひそかな夢もあります。社内でときおり音楽関連の企業の名前を聞くことがあります。

井芹 「そのプロジェクトの内容や誰が担当しているのか詳しくは把握していないのですが、そういう社名を耳にすると、いつか私も音楽に関するWebサイトを担当できるかもしれないなと思うんです。そのためにも、もっと技術に特化したITエンジニアになりたいですね」

まだまだ学ぶことは多い。しかしだからこそ、新しい技術をひとつ手に入れるたびに達成感があり、自らの成長に気づくことができる──井芹は、今日もまた成長実感を得ながら、充実した1日を過ごしています。

株式会社テンダ

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