誰かの役に立たないと存在価値がない──。もがき続けた先に見つけた私なりの生きがい | キャリコネニュース - Page 2
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誰かの役に立たないと存在価値がない──。もがき続けた先に見つけた私なりの生きがい

▲2019年10月、入社当時の廣田(写真左)

▲2019年10月、入社当時の廣田(写真左)

「誰かのためになれないなら、私に存在価値なんてない」と考えていた廣田 千里。そんな彼女は株式会社EXIDEAに転職して生きがいを見つけたと言います。新卒で経験した挫折や、前職の代表の言葉がきっかけとなり出会った自分に向いている職種。今までのキャリアから今後の目標まで等身大の彼女の軌跡をたどります。【talentbookで読む】

どうなりたいのかなんてわからない。でも誰かの役に立ちたかった

私は2019年10月に入社したので、社歴はまだ半年ぐらいです。でももうサイト運営に必要なことは全部やっています。具体的には業界の分析やサイト戦略の策定、コンテンツ作成などですね。

サイト運営は事業部の方針に沿っています。私がいるのはメディアグロース事業部で、方針は徹底したユーザーファースト。だから、私も任せてもらっているウォーターサーバーのサイトで、ユーザー以上にユーザーのことを想って、サイトの運営をしています。

もともと誰かの役に立つことをしたいという想いは漠然とありました。でも、誰かの役に立てないなら、私に存在価値なんてないんじゃないかというマイナスな思考が強かったように思います。

『誰かの役に立つ=人に関係すること』というように考えて、新卒では大手の人材紹介会社に入社。人材紹介なら誰かの役に立てると思い込んでいました。

でも、そこで待っていたのはつらい現実。配属先は求職者の方の希望を聞いて、企業を紹介するポジションだったんです。

新卒で入って、いきなり他人の転職支援をしないといけない。力になりたいけど、自分には経験もないし、どうしたらいいのかわからない。

それに加えて、私は初対面の方と話すのが苦手で……。

自信を持って仕事ができないので、求職者の方にも満足してもらえない。人の役に立てていないことでさらに自己嫌悪になるという悪循環が続きました。

でも、挫折はこれだけでは終わらなかったんです。

新卒で入った会社は、同期の助けもあって3年は続けられました。でもやっぱり限界を感じて。そのときファスティングに興味を持っていたこともあって、飲食店で働き始めます。健康を届ける部分で、誰かの役に立てると思ったからです。

しかし、そこでも現実は厳しく……。週6日立ちっぱなしの仕事で、自分の身体が悲鳴を上げていました。それ以外に、収入も減り生活が苦しくなって。

そんなとき、友達から人材紹介をしているベンチャー企業を、手伝ってほしいと言われました。大手からベンチャー、しかもつらいと思って辞めた人材紹介。

正直、前向きには捉えられませんでした。「なんのために大手を辞めたのか」と、自問自答する日々。

でも、この会社で働けたことが、後々自分のやりがいを発見するきっかけになります。

メディア運営を通して見つけた。好きで、得意で、稼げる職種

▲時間を忘れて熱中するほどWebメディアの運営は楽しいと言う

▲時間を忘れて熱中するほどWebメディアの運営は楽しいと言う

友達からの頼みを断りたくなかったことと自分の生活のことを考えて、ベンチャーで人材紹介の仕事を始めました。最初は業務委託という形で関わっていたんです。

飲食店と人材紹介の二足のわらじでの日々はハードでした。毎日必死に働いていましたね。そんなとき、人材紹介の会社で新規事業としてメディアの立ち上げがあって。代表の守岡 一平から「向いていると思うから手伝ってみない?」と、聞かれたのがメディアとの出会いでした。

いざメディア運営をしてみると、これが大当たり。もともと文章を書くことは好きで、情報を発信することで誰かの役に立てる。あと、対面ではないので、人のためになる情報を時間を取って調べられる。これが自分には合っていたんです。

新規事業だったので、メディア運営についてのノウハウなんて社内にはありません。手探り状態でゼロからの挑戦でした。でも、メディアとして多くの人に見てもらえるようになっていくのが楽しかったんです。

勉強会に行ったり、サイトの分析をしたり。結局、飲食の方は辞めて、そのままメディア編集長として正社員で働くことになりました。

当時運営していたメディアは、新卒の方向けに就活情報を発信するメディアです。就活に関することなら、服装やマナーから企業や職種の紹介まで幅広く扱っていました。その取材先のひとつとして出会ったのがEXIDEA。

大学生にはあまりなじみのないWebマーケティングやグロースハッカーの仕事を紹介する企画です。サイト運営のノウハウがあって、データ分析に基づいたサイト運営をするEXIDEAに取材の後、1番興味を持っていたのは私自身でした(笑)。

当時運営していたのは、良くも悪くもPVメディアでPV数がすべて。就活生が記事を読んで就職活動がうまくいったのか、本当に誰かの役に立てているのか、そこを知ることはできなかったんです。

一方、EXIDEAで運営していたサイトは成果報酬型。サイトで紹介するものを購入してもらって始めて自分たちの収益も発生します。つまり、本当に誰かの役に立てているから自分たちにも収益が入る。

自分が本当にやりたいことはこれだ!と思いましたね。ただ、EXIDEAに引かれた理由は、サイト運営のノウハウがあって成果報酬型だからというわけではありません。実はもうひとつ個人的な理由があったんです。

取材先から転職先へ──EXIDEAを選んだ理由は仕事と家庭の両立のため

▲「とても努力家で、入社半年とは思えない活躍ぶり。今後の活躍も楽しみです」と上司の高橋からの信頼も厚い

▲「とても努力家で、入社半年とは思えない活躍ぶり。今後の活躍も楽しみです」と上司の高橋からの信頼も厚い

私がEXIDEAに引かれたもうひとつの理由は、仕事と家庭の両立のため。サイト運営で稼ぐことができれば、仕事と家庭が両立できると考えていました。

もともと家庭と仕事の両立は将来的に絶対にしたくて。でもどうすればできるんだろうってずっと考えていたんです。

実際、前職でPVメディアを運営しているときにも、会社の目標は達成していたし、評価もしてもらっていました。でもメディアでは売り上げをあげられていない状態。家庭と仕事の両立のためには、やっぱり自分で稼げるようになる必要があるなと。

そういう意味でも、EXIDEAで稼ぐ力を身に付けたかった。とはいえ、当時は編集長という肩書き。任せてもらっている仕事も多く、すぐに辞めるわけにはいきません。まずは自分の後任を見つけるところから始めました。

ほかにもメディア運営のマニュアルをつくるなどして、徐々に引き継げる状態をつくりました。その間も、EXIDEAのメンバーとは定期的にご飯に行かせてもらっていたんです。

前職は本当に人に恵まれていました。だからこそ、EXIDEAで働く人についても気になっちゃって。何度もご飯に行く中で、人間関係での心配もなくなりました。それは、EXIDEAのメンバーが会社のコアバリューを本当に大切にしているから。

コアバリューはTHE SHAREという言葉の頭文字からなる8つの行動指針なんですが、これが自分自身が大切にしたいと思っていたことと驚くほど一緒だったんです。自分が大切にしたいことをEXIDEAのメンバーも同じように大切にしている。もう迷いはなくなりました。

取材先としてEXIDEAに出会ってから半年後、「選考を受けさせてもらえませんか?」と、人事の山本に話をしました。取材前にはこんな風になるとは予想もしていなかった。自分でもビックリです。

私にとっての生きがい──自分だけではなく周りの幸福度も上げるために

▲自分の生きがいを見つけてから自然体でいられるようになったという廣田

▲自分の生きがいを見つけてから自然体でいられるようになったという廣田

入社して半年。自分の中では大きな変化がありました。自分自身の生きがいを見つけたというか、ここにいていいんだと思えたんです。

メンバーの考え方が自分を変えてくれました。メディア運営では成果と結果を分けて考えていて。メディア運営で実施したことが成果で、収益として見える数字が結果という感じですかね。

たとえ実施したことが失敗でも、失敗した成果を結果につなげるためにどうしたらいいのか、みんなが一緒になって考えてくれる。だから変に存在価値を証明しなきゃっていう気負いがなくなって、自然体でいられるようになりました。

1社目の人材紹介では「誰かの役に立たないと自分には存在価値がない」という意識から悪循環を招いてしまった。2社目では、メディア運営の仕事に出会って自分が進みたい方向性は明確になりました。でも、本当に役に立っているのかわからないというもどかしさが残っていた。

でも今は違います。

好きな価値観を共有する仲間と一緒に、得意な分析や文章を書くことで価値を生み出せている。そしてその価値は、商品の購入という行動で誰かの役に立ったということがわかり、結果的に稼ぐことにもつながっているんです。

好きなこと、得意なこと、誰かの役に立つこと、稼ぐこと。これが全部そろって私の生きがいになっています。だから今は幸福度が高い状態で仕事ができています。

もちろん現状に満足しているだけではありません。これから先の目標は仕事と家庭の両立です。世の中的には、ベンチャーは仕事ばっかりしているイメージがまだまだ強いと思います。

そういうことも含めて、今の上司は、社内の体制を一緒につくっていきたいと話してくれています。目標を実現するためにも、今は稼ぐ力をちゃんと身に付けて、まずは事業部や会社に貢献するところからですね。

いつか仕事と家庭の両立ができれば、以前の私と同じように考えている女性の参考になるのかなって。私自身の経験が参考になって、誰かの幸福度が少しでも上がったらいいなって思っています。

株式会社EXIDEA

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