野望ではなく志を共有する──不動産業界をもっと良くするために | キャリコネニュース - Page 2
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野望ではなく志を共有する──不動産業界をもっと良くするために

▲会社設立時 当時28歳

▲会社設立時 当時28歳

神奈川県第1号加盟オフィスのRE/MAX VIP。そのオーナー大村 昌慶は、RE/MAXのビジョン同様「不動産業界を良くする」という想いをずっと持ち続けてきた。では、なぜそう考えるようになったのか、これまでの経験において何かきっかけはあったのか、このたびのRE/MAX参画を通じてその想いの丈を語る。【talentbookで読む】

中学時代の夢は「社長」

中学生のころから何をしたいなど具体的な理由はなく漠然と社長になりたいと思っていたんです。よくある話かな(笑)。

ただ、大人になるにつれてそれは夢としてではなく、起業するという決意に変わっていきました。その中で、あるお金についての本に出会ったのです。この本に影響を受けている経営者は多いみたいですね。ご多分に漏れず、私もかなり衝撃を受けまして……。

その本には、「お金が自分のために働いてくれるのにはどうするべきか」、といった内容がありました。そして仕事をするのではなく、自分の「ビジネス」を持てと。

自分の中にはなかった視点で、20歳前後の私にとってはとても衝撃的でした。

また、「豊かな生活をするには投資が必要である」、という内容にも共感しました。そして不動産投資についてもっと知りたいと思い、不動産業界に入ったんです。

それから現在の会社を立ち上げるまでに、一般的な不動産取引をほぼ経験していきました。

賃貸営業から始まり、賃貸管理業務、大手ハウスメーカー、開発関係、実需売買仲介、収益不動産売買仲介、海外不動産、海外金融商品など……。

いろいろな会社で働きましたが、ひと昔前の不動産業界はコンプライアンスを意識する会社は少なかったように思います。なので、一般の方の中に不動産営業マンに対して、マイナスのイメージを抱いている方がいたとしても、仕方がないことなのかもしれません。

そう感じたのは、ある企業のある経験からでした。

自分がダメだと思うことはしないと決めた

▲バングラデシュ不動産視察

▲バングラデシュ不動産視察

以前私がいた職場では自分の意志などは無視され、不条理なことでもトップダウンで従わなければならないことがありました。それがお客様のためにならなくても……。

その会社は、当時の同世代に比べてお給料は良かった。でもパワハラは当たり前で、完全に会社本位の商売。お客様のために、という考えは感じられなかったのです。

苛酷な環境で社員の入れ替わりも激しく、精神状態は最悪でした。

でも、この経験がきっかけで、「不動産業界を変えたい」と思うようになりました。誰のためだかわからない仕事はもうしたくなかった。お客様に喜ばれるご提案をしたいと心から思ったんです。

だからそこからは、自分がダメだと思うことはしないと決めました。もっと信頼される業界にするために。

起業したい気持ちも一層高まりましたね。ただ、起業するためには多くの準備が必要で、今すぐではなく条件をそろえてから決断しようと考えていました。

そんなとき、知人に勧められて立ち上げに関してのコーチングを受けたんです。

コーチングは「答えはその人の中にある」という考えのもと、いろいろな質問に答えることにより本心を呼び出すというものでした。

質問に答えていくと、条件をすべてそろえていては、いつ起業できるかわからないことに気づきました。それで、「今でも最低限できる、あとはやってみてから考えればいい」という気持ちになり、2007年11月、当時28歳のときに現在の会社を立ち上げました。

一番大変だったことは人を雇い組織をつくること

▲同志であるRE/MAX VIP オフィススタッフ

▲同志であるRE/MAX VIP オフィススタッフ

起業してからは、いろいろなことを学びましたね。

マネジメントや組織・人間関係の構築など、経営方法の情報を本や勉強会、セミナーなどで手に入れ、とにかく実践していきました。ここまでできたらOKというのはなく、常に知識、知恵、工夫で今よりも良くしていくことを心がけていたんです。

当社の行動指針でもあるのですが、自分の能力が100だとして、毎日+1%の成長を行うと1年後には3778(100×1.01365)となるんですよ。

ちなみに、その成果と言っていいのか、これでも本の出版やメディア出演の経験もあるんです(笑)。

起業して一番大変だったことは人を雇い組織をつくっていくことでした。

会社は1人で始めるつもりだったのですが、気づくと10人でスタート(笑)。10人いれば10通りの性格や価値観の人がいて、それでもみんなで同じ方向を向き信念を共有していかなければならない。「同志」となるのは簡単ではなかった。

私が言う同志とは、「人と人とのつながりを大切にし、関わる人を幸せにしていく」ことを「志」とする仲間です。

会社を動かしていくにはここは外せないと思っていましたし、その考えは今でも変わっていません。

実を言うと、単に見返りを求めるような「野望」を共有するだけだったらもっと簡単でした。でもそれではまとまらないんです。野望は一代で終わってしまいますから。

一方で、「志」は何代も受け継いでいけるもの。そう考えています。だからこそ、このベクトルを合わせるのは簡単ではないんですよね。

「一枚岩」、「チーム一丸」、「ONE TEAM」。

どれも野望ではなく同じ「志」を持った同志でなければ成立しません。

会社を実際運営していく中で、これがいかに大切であるかをより強く感じるようになりました。

RE/MAXに参画しようと思ったのは、その根幹にあるものが、これまで大切にしてきたものと重なり、また「不動産業界を良くする」というビジョンも私の根底にあるものと重なったからです。

中でも、不動産エージェントの仕事に取り組む姿勢に共感できました。

たとえば、収益不動産の場合、1棟買って終わりではなく、2棟目3棟目……と複数購入するお客様が多いんです。投資の出口としての売却でも依頼されることがあり、ひとりのお客様と数回お取引することもあります。

ただ、いい加減な仕事をしていたら、もちろん1回で終わるか1回の取引にもならない。お客様の成功を願い、共に目指し提案することで信頼につながり、長いお付き合いになるんです。私はそうやって仕事をしてきました。

RE/MAXの多くのエージェントさんがそういう仕事の仕方なんですよね。だからいいなって思います。

相手を思い、誠実な取引ができるエージェントがたくさん増えれば不動産業界はもっと良くなると思いますし、RE/MAXのビジネスモデルはそれが実現できるしくみだと感じたのです。

RE/MAX VIPとしてこれからやるべきこと

▲RE/MAX神奈川静岡リージョンオーナーと

▲RE/MAX神奈川静岡リージョンオーナーと

現在の会社では、収益不動産の1棟アパート、マンションの売買をメインに事業を展開しています。収益不動産に付随する事業の賃貸管理、宿泊管理や海外の不動産投資も行っています。

私の基本的なスタンスなのですが、ビジネスとしてお客様にご紹介する前にまずは自分でやってみるんです。さまざまなスタイルの不動産投資を実際に経験し、良いと感じた投資スタイルをご紹介しています。

RE/MAX VIPのエージェントはこれらすべての物件を取り扱うことができます。

社員ではなく個人事業主のエージェントですが、自身で得たお仕事以外にもより多くの取引のチャンスがあれば、仕事もプライベートもさらに充実しますからね。

未経験の方には不動産投資について、研修もしますよ。私の経験談も含めて盛りだくさんでお話しします(笑)。

RE/MAXオフィスオーナーとして私がするべきことは、エージェントはもちろん、その先のお客様も理想の人生が実現できるよう環境を整えること。物件の共有もそうですが、効率良くお仕事してもらうためにデジタル化できるところは今後も積極的に取り入れていきます。

たとえばミーティングが必要なとき、オンラインミーティングができるツールを使えば出社する必要もなくなりますよね。

また、RE/MAX VIPにも同じ「志」を持ったエージェントがたくさん来てくれたらいいなぁと思っています。

同志と呼べる仲間を集めて、人生を楽しくすばらしいものにしていきたいです。

最後に。

このストーリーに興味を持ってくださった方は人とのつながりを大切にし、関わる人を幸せにしてほしいと私は願っています。見返りを求めてはダメですよ(笑)。でも、きっといつか何倍にもなって返ってきます。

そういう考えであふれれば、不動産業界はきっともっと良くなる。

世の中を良くしたい、人のためになりたい。そういう人、待っています。

RE/MAX JAPAN

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