先輩たちの教えを胸に。目指せ!周囲をモチベートするプロジェクトマネージャー | キャリコネニュース
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先輩たちの教えを胸に。目指せ!周囲をモチベートするプロジェクトマネージャー

▲カスタマーエクスペリエンス事業部 プロジェクトマネージャー 中路 翔

▲カスタマーエクスペリエンス事業部 プロジェクトマネージャー 中路 翔

先輩社員から学べることは、仕事の進め方や知識だけではありません。仕事に対する心構えが大きな指針となることも。今回紹介するのは、先輩たちの教えを吸収して、自分のものにしたいと奮闘するプロジェクトマネージャー、中路 翔。メンバー全員をいかにモチベートするか、さまざまなアイデアを繰り出しています。【talentbookで読む】

入社の決め手は面接官。この人たちの下で働いてみたい

ディレクターを経て、プロジェクトマネージャーとして、大手コーヒーチェーンのデジタルマーケティングを担当する中路 翔。大学で会計学、大学院で金融を学んだ後、2015年にネットイヤーグループに入社しました。

就職活動では金融系の企業を志望していましたが、徐々に迷いが生じます。

中路 「父が働く姿を見ているうちに、気持ちが変わってきたのかもしれません。飲食店を経営している父のように、いずれは自分でビジネスを始められる力を養いたいと思い始めました。そのためには、大手企業より、ベンチャー企業でさまざまなことを体験したほうがいいのではないか?と。

それに加えて、コンサルティング会社のインターンシップ体験でデジタルサービスのマーケティングに関わり、すごくおもしろくてやりがいを感じたこともあり、自分の進路について考え直すようになりました」

中路は考え抜いた末、志望業界を金融からデジタルマーケティングに変更。就職エージェントに紹介されたのが、ネットイヤーグループでした。就職の決め手になったのは、なんと面接官。

中路 「面接のときに、デジタルマーケティングのおもしろさ、プロフェッショナリズム、クライアントとのつながりなどについて説明してくれたのですが、その話がすごくおもしろくて。ぜひ、この人たちの下で働いてみたいと思いました。それに、ここでならいろんなことができるんじゃないかという期待もありました」

入社後に4カ月の新人研修を受けた後、BtoBマーケティングを専門とするビジネステクノロジーチームに配属された中路。上司の命令で174時間のオンライン基礎プログラミング講座を受け、基本情報技術者試験を受験します。

中路 「別にしんどくはなかったです。 むしろ、これで火が付きました。もともと勉強は好きなんです。もっともっと情報技術について学びたくなり、応用情報技術者試験も受験して合格しました」

「旗振り、ケツ持ち、動機づけ」──心に刻んだのは、先輩に言われた3つの言葉

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その後、サイトリニューアルやサイト保守・運用業務のアシスタントディレクターとして経験を積み、同じプロジェクトの先輩たちから多くのことを学んでいきます。

中路 「最初に入ったプロジェクトは、出版社ECサイトのリニューアル。ここで、プロジェクトの一連の流れを学びました。すごいと思ったのが、先輩の出版業界の知識です。クライアントの会社のことを知り尽くしているだけでなく、出版業界についてクライアント以上に詳しい。それでいて、一般ユーザーの視点も忘れていないんです」

クライアントとの会議。そこでの話しやすい雰囲気づくりも中路に影響を与えました。

中路 「出版業界の話題や時事問題からさりげなく本題に入るので、会議が和やかに始まり、意見も活発に出てくる。クライアントの要望を引き出しながら、しっかり会議をハンドリングしていく様子も勉強になりました」

次に加入したのが、外資系製薬会社のサイト運用開発プロジェクト。パートナーのシステムエンジニアは外国人だったため、クライアント先での定例会議はすべて英語で進行していきます。

中路 「会議の内容を理解するのも大変なのに、議事録も作成しなきゃならない。先輩たちに助けてもらって、なんとか仕上げていました」

このプロジェクトで一緒だった先輩から、中路はさまざまなことを学び、そして「旗振り、ケツ持ち、動機づけ」という3つの言葉をもらいます。これら3つの言葉が心に深く刻まれていきました。

中路 「周りを気にする前に、自分がこうしたいという旗(意思)をしっかり立ててから、プロジェクトを率いる。最後まで責任を持ち、プロジェクトの成功とは何か、メンバー全員できちんと共有する。『あなたと一緒に仕事をしたい』という想いをプロジェクトメンバーの一人ひとりに伝え、メンバーをモチベートする。

これらは、今もプロジェクトを進める上で大切にしていることです。どうすればこの3つが実行できるか、自分なりにその方法をいつも探っています」

尊敬できる先輩たちからの教えを吸収し、順調に経験を積んできたように見える中路ですが、悔し涙を流したことも。

忘れられない2つの失敗。何者でもない自分に気が付き、悔し涙も

▲講師としてセミナーに登壇

▲講師としてセミナーに登壇

入社2年目のとき、担当していたサイトのリニューアルで、公開日が数日後なのにシステム実装が6割程度しかできていないことが判明。中路も休日を返上し、システムエンジニアと共に出社することになりました。

中路 「遅れを取り戻そうと出社したのはいいのですが、エンジニアを急かすばかりで、『たいして役に立っていないじゃないか俺……』と、悔しくて泣けちゃったんです。応用情報技術者試験には合格しても、経験が浅いから、エンジニアのようにプログラミングができないことに気が付きました」

さらにもうひとつ、悔しくて忘れられない事件がありました。それは、今も担当する大手コーヒーチェーンのウェブサイトで起こったトラブルです。

中路 「はじめ、エンジニアと一緒に調査をしましたが、原因を突き止められませんでした。長くお付き合いしていただいているクライアントで、いつものようにすばやく解決できるだろうと思っていたら、想像以上に時間がかかってしまったんです。結局は、翌朝に原因がわかって無事に解消できましたが、あのときも自分のふがいなさを感じました」

こうしたトラブルが起こった入社2~3年目当時を、こう振り返ります。

中路 「あのころはきつかったですね。周囲はプロフェショナルばかりなのに、自分はまだ何者でもない、何ができるかわからないと悩みました。大学院に進んだ分、社会人のスタートが同世代より遅かったという焦りもあったのかもしれません」

システムは障害がないのが当たり前。いざ問題が起きたときにはすぐに原因を突き止めてトラブル解決。それができなければクライアントの信頼は得られないと、中路は痛感しています。

中路 「システム保守というと、ルーティンワークみたいなイメージがあったのですが、まったくそんなことはありません。日々新たな課題が生まれ、それを新たな切り口や方法で解決しなければいけないんです」

ディレクターとひと言でいっても、一人ひとりにさまざまな特徴があります。悔しい想いをする中で中路は、システムに強いディレクターになることを決意しました。

中路 「みんなが困っているときに、最後にさっと解決する、そんなスーパーマンみたいなディレクターになりたい。2つの失敗をきっかけに、シェルスクリプトも勉強することにしました」

メンバー間のコミュニケーションを活発にして、信頼関係を築き上げる

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入社から4年が経った2019年、大手コーヒーチェーンサイトのサーバーレス化という大きなプロジェクトを任された中路。みんなが困っているときに、最後にさっと解決する、スーパーマンみたいなディレクターになりたいという想いを体現していきます。5カ月間という長期のスケジュールに遅れが生じないよう、毎朝のデイリースクラムを習慣にしました。

中路 「毎朝同じ時間、プロジェクトメンバー全員が集まって10分間の朝会をしました。それぞれの進捗、今日やること、今抱えている問題点をそこで話します。毎朝みんなで話すことで、何か問題があった場合でも、小さいうちにすくいあげて対処できるので、大事に至らずに済むんです。

これは、以前のプロジェクトで、スケジュールが遅れてしまった反省からなんです。問題が起きてからデイリースクラムをするのでは遅く、最初から実行することが重要と気付きました。こうした工夫の積み重ねが、プロジェクトを円滑に進めるのではないでしょうか」

コミュニケーションを活発にして、メンバー間の信頼関係を強固にしたい──その想いから始めたことも、プロジェクトにはしっかり根付いています。

中路 「担当しているクライアントのコーヒー豆でコーヒーを淹れて、メンバーと楽しんでいます。みんなで同じコーヒーを飲むっていうのもいいですよ。クライアントの新商品の味もわかるし、それで話も弾みます。

それと、チャットワークで雑談チャットのグループをつくって、休日の過ごし方やハマっていることなど、なんてことない会話が気軽にできるようにしました。仕事のことだけでなく、プライベートのことも話せるほうが、プロジェクトの雰囲気は良くなるし、何かあったときにも相談しやすくなりますよね」

中路は自身の今後について、こう話します。

中路 「プロジェクトメンバーにもクライアントにも、このプロジェクトに関わって幸せだったと思ってもらいたいです。ひとりの人間の言葉によって、仕事への取り組み方って大きく変わります。

だからこそ、期待や感謝の言葉は出し惜しみせず、どんどん伝えたい。チームのモチベーターやムードメーカーになって、自分のことだけでなく、周囲の幸せや成長にも貢献できる、そんな人間になりたいです」

多くの先輩たちから、さまざまなことを吸収してきた中路。その教えは、プロジェクトメンバーや後輩たちにも広がりつつあります。

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