シェアードサービスだから、より専門的により踏み込んだソリューションができる | キャリコネニュース
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シェアードサービスだから、より専門的により踏み込んだソリューションができる

▲昨年2019年5月社内イベント(BBQ)にて

▲昨年2019年5月社内イベント(BBQ)にて

三菱地所グループ共通の「統合人事システム」導入プロジェクト。すでに一部の機能が稼働する中、Web申請機能は思いがけず新型コロナウイルスの影響下で大活躍しました。プロジェクトを推進するのはグループの人事業務を担うメック・ヒューマンリソース。シェアードサービスだからこそ得られる魅力を語ります。【talentbookで読む】

優秀なひとをどんどん輩出していく、そこに自身の成長以上の喜びがある

「スーパーマンがいる会社ではなく、組織として強い会社をつくりたかった」──。

この想いは社会人になったばかりのころから変わらないと断言するのは、人事サービスグループのサブリーダーを務める真田美寛。2017年1月にメック・ヒューマンリソースに中途入社しました。真田は、新卒でベンチャー系のホールディングスカンパニーに入社。不動産や広告の営業を1年半担当します。

真田 「グループ会社の中には、いろいろな背景や能力をもったスーパーマンのような人がいて、その人のおかげで成り立っているような会社もありました。一方で、わたしがいた会社は、スーパーマンはいないけれど、みんなが平均点以上の力をもっている。それが会社の強みになっていて、こっちのほうが組織として強いなとそのとき思ったんです」

営業担当として、オフィスビルの最上階から1階まで飛び込み営業をするという体験もした真田。しかし1年半後、人事部門へ異動になり、そこで人事の“魅力“に気付きます。自分が成果を出す以上の喜びを発見したのです。

真田 「営業のように自分が数字をあげるより、誰かの成長を手伝ったり環境を整えたりして、優秀な人をたくさん育成して強い組織をつくっていく。そこに喜びを感じるようになったんです。貢献できているという実感もありました」

1社目では人事の魅力を感じながらも、経営方針が変わったことで転職を決意。ゲーム会社の人事部門に採用されます。しかし入社してみると「まずは現場から」と、想定外の制作部門へ配属。しばらく勤めますが、やはり人事の仕事がしたいと転職を考えます。そのとき出会ったのが、メック・ヒューマンリソースでした。

別会社でも同じグループだから、近い距離で共通言語でおつきあいができる

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真田の転職条件は、「人事の専門性を高めたい」という1点でした。

真田 「シェアードサービスという業態を深くは理解できてなかったのですが、三菱地所グループの人事業務を担う会社ということは、専門性という視点ではベストな環境だと思いました」

専門性という視点なら、BPOや人事コンサルティング会社など他にも選択肢がありました。しかし入社後、それらの職種にはない「シェアードサービス」という業態だからこその魅力を知ったと真田は言います。

真田 「グループ会社だから、お客様である企業との距離が近いんです。そこが大きな違い。だから人事コンサルティング会社など社外の人間には入れない領域まで踏みこめるんです。グループ内だから知りうる情報、会社のあり方のようなものも共通認識としてある。だからより深いソリューションを提案できるんですね」

そんな真田が嬉しい瞬間は、やはり「ありがとう」という言葉をいただいたとき。

真田 「各社の社員の方から、“自社の人事と同じくらいお世話になっている、ありがとう“といっていただくことがあります。社会保険や福利厚生などの手続きで困ったときに、社内の人事部門ではなく、わたしたちに直接問い合わせてくださることもあります。そんなときは距離の近さが実感できて、嬉しいですね」

別会社ではなく、同じグループ内だからこそ臨機応変な対応ができる。それもメック・ヒューマンリソースの魅力だといいます。

真田 「業務としては“受託“という形ですが、お金で割り切るような関係ではなく、困ったときはお互い柔軟に対応し合う、持ちつ持たれつという関係です。わたしたちは“人事(ひと)のベストパートナー“であることを掲げているのですが、常にパートナーとしてお互いに支え合える状態になれればいいなと思っていますね」

グループの「高度化、効率化、共通化」を目的に「統合人事システム」を導入

三菱地所グループ内には、40数社の企業が存在します。数年前まで、メック・ヒューマンリソースが業務を請け負っていたのは、その中の7〜8社でした。

しかし2015年、三菱地所グループの「高度化、効率化、共通化」をうたう中長期戦略で、グループ内全社の人事機能の集約化が打ち出されます。人事の給与計算、労務管理などをメック・ヒューマンリソースのデータベースに集約し、各社の人事部門が採用研修や人事戦略などに集中できる環境をつくることが目的でした。

真田 「このシステムは給与計算、勤怠管理など人事としての必要なものはひと通りあり、さらに拡張性も非常に高いので人事評価、教育研修など人事に関連する情報であればほとんど扱えるシステムなんです。各種社会保険の手続きなども、すべて当社で受託することになるので、人事の皆さんのお手間がグッと減るというのがいちばんのメリットです」

もちろん、成長戦略の一環ですが、全社の了承を得るのに1〜2年はかかりました。なぜ、そんなに時間がかかったのでしょうか。

真田 「実はそれまでは7~8社しか受託していなかったので、その会社だけの独自業務にも対応できていたんです。それを全グループ共通のシステムにするために、一部の特別業務を継続できなくなってしまいました……。

さらに新システムを開発することになるので、導入企業全社での費用負担もあり、“コストは新たにかかるのに、できなくなる業務があるのはなぜ?“と思われた方も多かったんですね」

真田の導入プロジェクトの主な役割は、各社の業務の現状をヒアリングし、それをいかにシステムに最適な形で落とし込んでいくかという“調整“でした。つまり、各社の人事担当者の“現場の声“にいちばん近いところにいたのです。だからこそつらいことも多かったといいます。

真田 「新たにできることは増えていても、今までお受けしていた業務をできないとお断りするときは本当につらかったです。どちらかというと常にお客様寄りで判断してきたので、“なぜできないんだ“とわたし自身もかなり葛藤がありました」

また受託する企業が、数社から段階的に40数社と増えるので、チーム体制はクライアントごとの編成から、業務フローごとに割り振る新たな体制になりました。

真田 「お客様にとっても新しいことばかりですが、わたしたちも業務だけでなくチーム体制も一新するなど新しいことばかりで、そのあたりは苦労しました」

現在、稼働しているのは一部の機能。システム移行の進捗状況としては「まだ6割程度」と真田は言いますが、この段階でグループ内の誰もがこのシステムの重要性を実感する、想定外の出来事が起こったのです。

それが、新型コロナウイルス感染症対策による在宅勤務体制の加速でした。

働く人の巨大なデータベースを生かして、withコロナの時代を乗り越えていく

新システムの重要な機能のひとつに、Web申請があります。人事の手続きは、日本の大多数の企業がそうであるように、三菱地所グループでも承認印の必要な書類形式が基本でした。

真田 「大半の手続きが書類にハンコを押して原本を送付してもらうスタイルでした。でも、今回のシステムではそれを撤廃しました。承認申請などの手続きはすべてWeb上で完結できるシステムにしたんです。

まさかこのような状況は想定していませんでしたが、結果的に皆さんが在宅勤務になってからも、社内ネットワークにご自宅からアクセスして申請できたことは効果として大きかったです。

正しく手当が払えたし、給与計算も遅滞なくできたので、いろいろな方々から感謝やお褒めの言葉をいただきました。本当にはやく移管していてよかったなと思いましたね」

導入によってあきらめた、個別対応の業務は少なからずありました。しかし真田は、今こそメック・ヒューマンリソースのビジョン「プラスワン」に取り組めるチャンスでもあると考えています。

真田 「わたし自身が“プラスワン“、つまり一歩進んだ“おせっかい“のようなことをしていきたいと考えています。グループ内全社は今、新型コロナによる未曾有の事態を切り抜けるために、手一杯になっています。

わたしたちの業務には標準フローはありますが、この事態の中で、その範囲を越えて臨機応変に対応することが必要だと思うんです。新システムの導入の結果、グループ内のデータや情報が、ひとつのデータベースに蓄積されています。

わたしたちも人事の専門家としての知見を活かした情報分析をおこない、ハブとなって有益な情報はどんどん発信し提供していきたいです。それが今いちばん求められていると思います」

働き方も、仕事の価値観も、生きることに対する姿勢さえ変えてしまうような、Withコロナの時代。メック・ヒューマンリソースは真の「ベストパートナー」として、働く人の未来を支え続けます。

株式会社メック・ヒューマンリソース

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