「副業」と「複業」はどう違う? 複業のメリットや始め方を「IT複業推進家」が解説 | キャリコネニュース
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「副業」と「複業」はどう違う? 複業のメリットや始め方を「IT複業推進家」が解説

「副収入を得たい」「スキルアップしたい」といった理由から、副業をする人が増えています。近年では「副業」という従来からある言葉のほかに、「複業」「パラレルワーク」「ギグワーク」など、さまざまな新しい言葉が登場していますが、どう違うのでしょうか。また、こういった新しい働き方を始めるにはどうしたらいいのでしょうか。社会保険労務士で「IT複業推進家」でもある泉隆一さんに話を聞きました。

ミッションは「対話から、理想の明日をクリエイト」。コーチングセッション経験人数は172人(通算195回)。福岡在住のIT複業推進家(社会保険労務士/ビジネスコーチ/研修講師)。GCS認定コーチ(銀座コーチングスクール)資格を活用し、オンラインコーチングを提供中。

 

オリジナリティーで強みを発揮する「IT複業推進家」

「IT複業推進家」として福岡で活動中の泉隆一さんは、「社会保険労務士」「ビジネスコーチ」「研修講師」という3つの顔を持つパラレルワーカーです。

大学卒業後、接客や提案営業を中心に、通算10社でさまざまなキャリアを積んできた泉さん。前職のアマゾンジャパンでは2万件を超えるクレーム対応などにあたり、「傾聴力と提案力」を身に付けました。着実にスキルアップしてきたものの、転職の多さが自身のコンプレックスだったといいます。

しかし、40代半ばでキャリアに迷っていたときに、ある社会保険労務士から掛けられた「あなたの転職経験は強みになる」という言葉で一念発起しました。

生き方や働き方に迷ってる人の背中を押す仕事がしたい」。そう考えた泉さんは人事労務管理の専門家「社会保険労務士」の勉強を始め、見事に資格を取得しました。

その後、社会保険労務士として独立開業することになった泉さんには「1つの仕事をやり抜くことも大事だが、それだけに依存したくない」という強い思いがあったのだそう。そこで、社会保険労務士業務に自身の得意分野を加えた「IT複業推進家」の道を選択します。

「社会保険労務士」「ビジネスコーチ」「研修講師」という相性の良い3つの業務を組み合わせた、泉さんならではのオリジナルの活動が評判を呼んでいます。

“Why?”を考える「ゴールデンサークル理論」

「これからのキャリアについてモヤモヤを抱えている。前進するための一歩を踏み出したい」という相談に対し、泉さんは相談者のなかにある漠然とした不安や目的を明確化し、目標達成や課題解決をサポートしていきます。

最近は、新型コロナウイルスの感染対策のためリモートワークの人が増えたためか、複業(副業)に関する相談が特に多く寄せられているのだそう。

「リスクなく副業できる方法を一緒に考えてほしい、といった相談が増えましたね。そんな人に対しては、IT(オンライン)ツールを活用した『複業』にチャレンジすることをお勧めしています」

その際、泉さんは、イギリスのマーケティングコンサルタントであるサイモン・シネック氏が提唱した「ゴールデンサークル理論」を念頭に置き、相談者にアドバイスします。

「ゴールデンサークル理論」とは…

「何をやるか?」より「どうするか?」が重要

  ↓

「どうするか?」より「何のためにやるか?」が重要

  ↓

つまり、「何のために複業(副業)するのか?」を考えることが一番重要

「自分自身がワクワクできて、かつ人生をかけて行いたいと密かに願っているような仕事を『複業』にし、自己実現を叶えてほしい」泉さんはそう願っています。

「複業」を始めよう!

「複業を始めたいが、何から始めればいいかわからない」という人も多いでしょう。そんな初心者に対し、泉さんは「始め方」の基本をわかりやすく手ほどきしてくれました。

複業の始め方

(1)自分の好きなこと、得意なこと、関心のあることを深掘りする

(2)(1)を始めたきっかけなど、エピソードを膨らませる

  (その際、(1)が社会から求められているものであれば「複業向き」)

(3)SNSを使い、(1)の情報を発信する

「たとえば、本業が『事務職』だからといって、複業は『データ入力』などの事務系の仕事が向いているとは限りません。その人の趣味や関心、得意なことを掘り下げ、複業を提案していきます。肩書きや字面だけでは判断していません」

そう語る泉さん。さらに、こう続けます。

「本業を続けながら複業(副業)を始めるためには、個人のスキルをシェアできるサービス『タイムチケット』のような、スキルシェアのサイトを利用するのがお勧めです」

SNSであれば無料で使えることが多いので、情報を発信しやすく、しかも「自分が発信した情報で利益を得られる」という感覚がつかみやすいのだそう。泉さんは、得意のITスキルを活かし、IT活用方法も併せて相談者に提案しています。

「複業」がもたらすメリットとは

「複業」といっても、まだピンと来ない人もいるかもしれません。「IT複業推進家」である泉さんが実際に感じる、「複業」のメリットをいくつか挙げてもらいました。

(1)リスクヘッジができる

→ 新型コロナウイルスにより経済活動が制限された今年4月に「社会保険労務士」として独立開業したのだが、オンラインを利用して「ビジネスコーチ」「研修講師」業務も請け負っていたため、収入が途絶える心配はなかった

(2)本業では知り合えないような人と出会える

→福岡に拠点を置いているため、以前は地域密着業務が多かったが、現在はオンラインを通じてさまざまな依頼があり、商圏が全世界に拡がった

(3)1枚の名刺に多くの肩書きが並ぶため、「相乗効果」がある

→ 「研修講師」の業務時に「社会保険労務士」の看板を背負っていると「説得力が増す」

→ 「社会保険労務士」の業務時に「ビジネスコーチ」の看板を背負っていると「『話しやすそう』という印象を与えることができる」

(4)スキルアップにつながる

→ 「名刺の肩書きに恥じないように」行動することで、自然とスキルアップできる。自分自身の新たな魅力に気付くことができる

ここまで「複業」のメリットについて見てきましたが、一般的によく聞く「副業」と、「複業」では何が違うのでしょうか? 泉さんは自身の考えを次のように話してくれました。

「副業」:本業のほかにサブで行う仕事。サイドワーク。副収入の獲得

「複業」:どれも「本業」であると胸を張って言える仕事。関わった人もハッピーになる仕事

泉さんは、相談者に「何のために複業(副業)をしたいのか?」を尋ね、その人の自己実現を全力でサポートします。

「人生100年時代。60、65歳で退職してからでも何か始められます。それならば、今から始めてみませんか? 『思い立ったら吉日!』 私と一緒に新たな一歩を踏み出しましょう」

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