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フリーランスのSEってどんな仕事? メリットとデメリットをわかりやすく解説

企業に所属しているシステムエンジニアの中には、「独立したい」と考えている人もいるでしょう。そんな人は、「独立しても仕事はあるんだろうか」「生活していけるんだろうか」といった不安を抱えているかもしれません。大手Slerから独立し、現在フリーランスのSEとして活動している松坂匠記さんに、フリーランスSEになることのメリット・デメリットや実際の働き方について聞きました。

大手SIerから独立。フリーランスでエンジニアやってます。 他にはコミュニティ運営、広告代理業、資産運用相談も手がけてます。

フリーランスSEになるには

 フリーランスSEになって何をしたいかで必要なスキルは異なる

——フリーランスSEになるにはどれくらいのスキルが必要ですか? 自分がフリーランスSEになって何がしたいのか。それによって、身につけておいたほうがいいスキルや経験は異なってきます。 私がエンジニアの方から「独立したい」と相談を受けたとき、最初に確認するのが以下の点です。 ・プログラマーとして自分のスキルを高めたいのか

・要件定義や設計など、開発の上流工程に携わりたいのか

プロジェクトをマネジメントしたいのか スキルを突き詰めてプロフェッショナルになりたい人、スキルをいかしてマネジメントがしたい人で、必要なスキルや経験は大きく変わります。 ——企業での経験は必要ですか?

人にもよりますが、私の場合は企業での経験があってよかったと感じています。

私はフリーランスとして、企業のさまざまなプロジェクトのマネジメントを請け負っています。企業に勤めているころにさまざまなプロジェクトを経験させていただいたことが、いまに生きていますね。 私は5年半ほど企業に所属していましたが、プログラミングのスキルを高めてフリーランスでやっていきたい人は、2、3年で会社を辞めて早めに独立する人が多い傾向です。

フリーランスSEになるにはエージェントを活用するのも1つの手段

——会社に勤めているエンジニアが「独立したい」と思ったとき、まず何をすればいいのでしょうか。 独立したいからといって、いきなり会社を辞めることは考えなくてもいいと思います。まずはフリーランス向けの案件を専門に扱っているエージェントに相談してみることがおすすめです。 エージェントでは、最初にカウンセリングを受けることができます。エンジニアとして今までどんなことをしてきたか、自分の強みは何かといったことをヒアリングし、フリーランスになった場合にはどんな働き方があるかといった説明をしてくれます。 エージェントのカウンセリングを受けたうえで、会社に残るべきか、フリーランスとして独立すべきかを判断してもいいのではないでしょうか。

フリーランスSEの仕事内容

——フリーランスSEはどんな仕事をしているのでしょうか。松坂さんの例を教えてください。 仕事内容の一例としては、人手が足りないという相談を受けた企業にエンジニアを紹介したり、プロジェクトマネージャーとして企業のシステム導入プロジェクトを請け負ったりしています。

プロジェクトのマネジメントでは、会議のファシリテーターや進捗・課題管理、エンドユーザーのヒアリングといった調整ごとをすべて引き受けています。

——松坂さんはさまざまな仕事に携わっていますが、フリーランスSEのみなさんはどうやって仕事を獲得しているのでしょう。 仕事の獲得方法には大きく2パターンあります。1つが、先ほど話したフリーランス向け案件を紹介してくれるエージェント。もう1つが、人脈です。 これから独立している人におすすめしているのはエージェント経由での案件獲得です。エージェントならいろんなサポートをしてくれるので、安心感があります。また、案件が豊富という点もメリットです。 人脈に頼ることをおすすめしない理由は、独立したての人は自分の相場感がわからないためです。スキルマッチしないまま仕事を引き受けると、仕事の難易度や金額と自分のスキルが見合わないといったことが起こります。 ——独立したばかりだと、仕事の「目利き」をするのも難しそうですね。 はい。最初のうちは相場感がつかめないと思います。しかし、さまざまな仕事をこなすことで「この案件は割に合わない」といったことが判断できるようになります。また、独立して3年ほど経てば人脈も増えるので、フリーランス仲間や顧客からの紹介で案件を獲得できるようになるでしょう。

フリーランスSEのメリット・デメリット

エンジニアがフリーランスになることのメリット

——エンジニアが勤務先から独立してフリーランスになることのメリットはなんでしょうか。 2つあります。1つ目は、お金と時間に余裕が出てくること。2つ目は、人間関係です。 会社から出る給料からはさまざまなものが控除されていますが、フリーランスでは稼いだ金額がそのまま報酬となります。また、フリーランスは「1ヶ月●時間まで」という契約をすればそれを超えることがないため、時間的な余裕も生まれます。 お金と時間に余裕が出てくると、自分でサービスを作ったり、新しいプログラミング言語を勉強したり、ほかの分野にもチャレンジしやすくなります。これはかなりのメリットだと感じています。 また、会社員として働いていると、どうしても「この人と合わないな」ということが起こります。組織の中にいるとそうした人間関係に縛られがちになりますよね。相手に合わせてコミュニケーションをとる努力はフリーランスにも必要ですがどうしても合わないのならば案件を切り替えるという選択もできます。会社員に比べると、フリーランスはそうした環境を改善するためのハードルが低いように思えます。

フリーランスSEの働き方

——フリーランスSEの年収や働き方について教えてください。まず、年収の相場感はどういった感じでしょうか。 年収は、スキルとポジションで変わってきます。たとえば、ニッチな開発ができる人やハイスキルを持つ人、開発の上流工程がわかる人は、相場的にも月単価100万円を超えるような案件を受注することができます。逆に、エンジニアとしての経験が少ない人、ロースキルな人は月単価30万〜40万円ほどですね。 ——フリーランスSEのみなさんは、どんな働き方をしていますか? 以前はクライアント企業に常駐することが多かったのですが、新型コロナウイルスの影響で在宅勤務になりました。 在宅で仕事してみて気がついたのは、「意外と在宅でも不便がない」ということです。クライアント企業に常駐をしていたころは、社員さんも私に何をお願いしていいのかわからない状態で空き時間が発生してしまうなど、出社していることがむだに感じることも多かったのです。 いま、世の中にエンジニアが不足しています。そうなると今後は、1人のエンジニアが複数のプロジェクトを任されるようになるでしょう。会議やクライアントとのやり取りはすべてオンラインにして、午前はA社の案件、午後はB社の案件といった働き方が増えてくると思います。 クライアント企業にとっても、常駐することで発生していたむだな費用をカットすることができるので、これからは在宅で仕事をするフリーランスSEが増えていくのではないかと思っています。 フリーランスにも向き不向きはありますが、独立してやってみたいことがあるのであれば、挑戦してみてはいかがでしょうか。失敗しても、会社に戻るという道があります。失敗が次に生きてくることもあるので、一歩を踏み出してみればよいと思います。

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