奥手な男性向けに恋愛のコンサルティングやコーチングをしています。高校で異性と目も合わせられず灰色の青春を過ごすも、自分を変えたくて恋愛の研究に自己投資すること300万円、ピーク時には週5で合コン通い。 その結果大学4年で初めて高校生の彼女ができ、社会人1年目でアラサー女子まで経験。 マッチングアプリでは月20人の女性と出会う。 自身の学びと苦労した経験から、奥手男子が恋愛を楽しむためのサポートを始める。
会話が苦手な男性の「モテない」特徴とは
――女性と恋愛をしたいけれど、コミュニケーションがうまくいかない…。そんな悩みを持つ男性も少なくないと思います。モテない男性の話し方やコミュニケーションには何か特徴があるのでしょうか。
そもそも「モテない」というのは、客観的に「魅力的に見えない」ということです。魅力を感じてもらえるのは外見だけではありませんよね。コミュニケーションが取りづらい人も、その人の魅力を伝えられていないのです。
そんな「モテない男性」には2つのタイプがあります。
1つ目は、いわゆる「人見知りの人」。コミュニケーションに苦手意識があり、自分のことを話すのも、相手に話しかけたり質問をすることも苦手というタイプです。
2つ目は、「空気が読めない人」。コミュニケーションに苦手意識はないものの、自分のことばかりを話して相手に話をさせなかったり、デリカシーのない質問をしてしまうようなタイプです。
2つのタイプは対極にあるようですが、どちらも魅力的には見えませんよね。
印象を良くするには?モテる男性がやっていること
――そもそも女性に「モテる人」と「モテない人」で話し方に違いがあるのでしょうか。
「コミュニケーションの経験の数」に違いがあるように思います。
コミュニケーションが得意でモテる人は、子供の頃や学生時代にいろいろな人と話して、学校や部活などのいろいろな場所でコミュニケーションを取っている場合が多いように感じます。多くの人と関わり、時には失敗をしながら「自分がどうみられているか」「こう言ったら人はどう思うか」を経験から学んでいるのです。
コミュニケーションが上手くいかず会話が続かない、恋愛の相手ができたことがないという人は、人付き合いの範囲が狭い印象です。人と関わる機会が少なくなると、そもそも話す回数が少なくなってしまいますよね。
たとえば学生時代、共通の趣味の人と集まることはあっても、それ以外の人付き合いについてはかなり消極的だったりします。人に指摘される機会がなければ、自分がどうみられているかや、改善すべき点に気づくこともできません。
――客観的に自分を見ることができているかどうか、が大事なのですね。
そうですね。また、モテる男性が行っているコミュニケーションの大前提として、相手の立場に立って考えて会話をするということがあります。
一方で、人見知りな人や自分のことばかりを話してしまう人ですが、後者は明らかに自分本位であり、自分の都合が強く出ているのがわかります。そして、一見するとただ消極的なだけなような前者の人も、「こんな風に言って嫌われないだろうか」「変に思われないだろうか」など、実は自分のことしか考えていないことが多いのです。
女性に好印象を与える話し方とは
――女性と恋愛をしたいけれどうまくいかない男性がモテるようになるには、どんな話し方をするといいのでしょうか。ポイントを教えてください!
女性とのコミュニケーションを恋愛に発展させる話し方には、大きく2つのポイントがあります。それは「女性的なふるまい」と「男性的な魅力」です。
知り合って間もない女性とデートをしていると仮定して、詳しくお話します。
■モテる話し方のポイント(1)女性的なふるまいで信頼関係を作る
――「女性的なふるまい」について教えてください。
知り合ったばかりの人に対して、誰しも多少は警戒心を持つものですし、距離感があるはずです。まずは信頼関係を築いて、距離感を縮める必要があります。
そこでポイントとなるのは「女性のようにふるまうこと」だと考えています。
女性のように…といっても、いわゆる「オネエ言葉」で話したり、女性的な所作をするというわけではありません。信頼関係を築く話し方のポイントは女性同士の会話の中にあるのです。それは、「リアクション」「笑顔」「共感」「承認」という点をおさえることです。
1.リアクションと笑顔
あまり笑顔が出ないという男性も少なくないですが、クシャッとするくらいの笑顔を作るといいでしょう。同じく、リアクションも少し大げさなくらいに表現するといいですね。
2.共感
男性は、「今日は○○があった」「○○というお店の△△を食べた」というように、事実ベースの会話が多いものです。それに対して女性は、「○○をして△△になり、楽しい気持ちになった」というように、「物事があり、そこから何を感じたのか」という感情を重要視します。
感じたことに対して「分かる分かる」「そうだよね」「それはつらかったね」などと共感してもらえると、心が安らいだり喜びを感じるものです。そうした女性的な「共感」を実践しましょう。
ただ注意してほしいのは、女性の話に共感しているつもりで「わかるわかる、僕の場合はこうだったんだ」などと、相手の話に自分のエピソードを被せてしまうことのないように気を付けてほしいと思います。
3.承認
承認とは、褒めること、受け入れることです。女性同士の会話では「かわいいね」「いいね」とお互いを褒め合う会話は多いものですよね。男性が女性を褒めるときのポイントは、相手が褒めてほしいところ、認められたいところをピンポイントで褒めることです。
とはいっても、上手に褒めようとして変化球を投げなくてもいいのです。「笑顔がすてきですね」「ブラウスがかわいいですね。よく似合っています」というように、簡単な言葉でストレートに褒めましょう。
――なるほど。話をしっかりと聞いてもらえている感じがあり、女性の満足度も高そうです。
はい。女性的なふるまいをすることで、安心感を得られるように思います。
こうして距離感を縮めることができますが、それだけではただの「いい人」で終わってしまい、恋愛には発展しません。男性的な魅力が伝わっていないので、恋愛対象として見られていないわけです。
では、恋愛に発展するにはどうしたらいいのか。次に「男性的な魅力を伝える」ことが大切になります。
■モテる話し方のポイント(2)男性的な魅力を感じてもらう
――男性的な魅力を感じさせる話し方について教えてください。
恋愛に発展させるには、男性として意識してもらう必要があります。そのために、前述の女性的なふるまいとは違う言動で男性性を伝えていきます。男性性が伝わりやすい話し方は「ユーモア」「いじり」「リード」がポイントです。
1.ユーモア
ユーモアの多い会話は、男性的な魅力を感じてもらいやすいと思います。男性同士の会話は女性同士の会話に比べてオチが求められることが多かったり、面白くしようとする傾向があるので、ユーモアを重視する会話は男性的な印象があるのかもしれません。
2.いじり
距離感が縮まっていて信頼関係があるのが前提ですが、会話のなかで意地悪なことを言うのもスパイスになります。傷つけない程度の意地悪な言動で、感情を揺らす会話になります。刺激的で記憶に残る時間になる効果がありますが、意地悪をしすぎれば嫌われてしまいます。やりすぎないことが大切です。
3.リード
ユーモアがあって少し意地悪なことを言うだけでは「面白い人」「ワルい男性」という印象になってしまいますが、会話を引っ張っていくリード力を持つことで恋愛対象としての関係性に近づきます。デート中に女性をエスコートしたり、お店選びなどのこまかなことを含めてリードしていくことで、男性的な魅力を感じてもらえるのではないかと思います。
このように、まずは女性的なふるまいをすることで距離感を縮めて信頼関係を作り、その先で男性性を出すことで恋愛対象として意識してもらう。そうした話し方をすると、恋愛に発展しやすくなるのではと思います。
「傷つくことを恐れずに積極的に行動してほしい」
――女性との会話に苦手意識がある男性に、取り組んでほしいことはありますか?
冒頭でも伝えたように、自分自身を客観的に分析してみてほしいと思います。モテる人がどんな行動や言動をしているかを観察して真似をするのもいいでしょう。
そして最も伝えたいのは、「とにかくたくさん傷つくこと」です。
女性との会話が苦手だという人は、「相手にこう思われたらどうしよう」とコミュニケーションに失敗することを恐れて、そもそも会話の機会を作っていない人が多い印象です。行動しなければ何も得られません。それは恋愛に限らないことですよね。
積極的に動き、たとえ失敗をして傷ついても、そこから学んで次に生かす。そして継続していきましょう。